カテゴリー

『アンビリーバーズ』(米津玄師)の音域と所感

アンビリーバーズ(米津玄師)、Unbelievers(Kenshi Yonezu)           
(2019/02/23に記事の追記)※1)
(2019/04/21に記事の追記)mid2F~mid2G、【補足】などより詳細に表記しました。

 


【地声最低音】midC#(C#3)

ヘッドライトに押し出されて 僕らは歩いた[ハ]イウェイの上を


【地声最高音】mid2G#(G#4)

mid2F[い]まは信[じ][ない](サビ)
mid2F#[す][べ]て受け止[め]て 一[緒][に][わ]らおうか
[こう]して[ちゃん]と生きてるから[し][ん][ぱい要][ら][な]いよ(Cメロ)

【裏声最高音】hiA#(A#4)

今は信[じ]ない hiA#[果][て][の]ない悲し[みを]


【補足】mid2F,mid2F#,mid2Gなどの注意箇所

mid2F[つ]mid2F#[い][て]も平気で[い]られるんだ(Bメロ)
僕らと行こうぜ ここ[では]ない 遠くの方へ
[れ][で]も[僕]ら そ[ら]を飛ぼうと(サビ)
●あ[さ][を][つ][ない]mid2G[で]いく(サビ)

『アンビリーバーズ』(米津玄師)










 
こんにちは。今回は米津玄師さんのメジャー4枚目のシングル『アンビリーバーズ』(2015)を取り上げます。よろしくお願いします。
 米津玄師さんと言えば、現在では20代を代表するアーティストの筆頭に挙げられるシンガーソングライターですが、この『アンビリーバーズ』の頃は「誰もが知っている」という程、知名度が高かったわけではないと思います。それでも、この楽曲が収録されたアルバム『Bremen』は週間1位を獲得(累計売上枚数13.1万枚)、第57回日本レコード大賞では「優秀アルバム賞」を受賞しています。

 ちなみに、
米国のインディー・ロック・バンドVampire Weekendの楽曲に『Unbelievers』というものがあります。米津さんも自身のTwitterでこのバンドを話題にしたことがありましたので、『アンビリーバーズ』というタイトルもVampire Weekendから影響を受けたものなのかもしれません。
 

 
 さて、『アンビリーバーズ』の音域についてですが、
最低音がmid1C#(C#3)、地声最高音がmid2G#(G#4)、裏声最高音が hiA#(A#4)でメロディーが展開されています。裏声部分を除くと、一般的な男性の音域より少し高いです。

 
mid2Gやmid2Fといった音階は歌い慣れていない人には出しづらいキーでもありますが、努力すれば到達しうるので、少しずつ練習してください。個人差はありますが、一般的な男性ボーカルの目安として、mid2G#辺りから地声で歌うのが難しくなり始めます。『アンビリーバーズ』においては、地声最高音としてmid2G#がちょこちょこ登場しますので、ある程度の難易度はあります。ただ、努力が報わない難曲ではないです。

 歌い慣れていない人や声の低い人は最初はキーを下げるのが無難だと思います。原曲よりも2つほど下げてみる(♭2)と歌える人は多くなると思います。

 米津玄師さんの楽曲の特徴の一つとして、
「テンポの速い節回し」が挙げられます。サビのメロディーラインでも息が吸えるタイミングも少なく、高い音域が得意でカラオケに自信があるという男性でも、思った以上に余裕が無いのではないかと推測しています。

 私はカラオケなどで上手く歌うコツの一つとして、
『歌詞をちゃんと覚えておく』ことが重要であると考えています。例えば、カラオケではディスプレイに歌詞が表示されます。しかし、テンポの速い曲などでは「歌詞を把握することに気を取られ、バックの演奏をちゃんと聞き取れずにテンポがずれてしまう」ということがよくあります。歌詞をしっかり覚えて、演奏をしっかり聞いた上でリズムよく声が出せるように心がけると良いと思います。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする