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『陽炎』(フジファブリック)の音域と感想

こんにちは。今回はフジファブリックの『陽炎』(2004)を取り上げたいと思います。よろしくお願いします。


『陽炎』(フジファブリック)、Kagerou(Fuji Fabric)


【地声最低音】mid1D(D3) 

[あ]の街並 [お]もい出したとき[に]何故だか浮かん[だ] (Aメロ)


【地声最高音】mid2G(G4)  

★残像mid2F#[が] [を] [締]mid2G[つ][け]る(Aメロ)
mid2F#[窓からそっと][を]出しmid2G[て] (サビ)
mid2F#[あ][て][い]えを飛[び]mid2G[出][し]


【補足】その他、mid2F#の注意点

★ポツリと降っmid2F#[て]くる 肩落として帰った(Bメロ)
★やんでた雨に気付いmid2F#[て](サビ)

『陽炎』(フジファブリック)









 まず、『陽炎』についてです。この楽曲は、2004年にフジファブリックによりリリースされたシングル作品です。四季をテーマにして作られたシングルの夏バージョンとしてリリースされました。歌詞もそうした内容になっています。
 ちなみに、タイトルの『陽炎』とは、日光で暖められる地面の上に不規則な気流が起こり、遠方の景色などが細かくゆれたり形がゆがんで見える現象です。焚き火の上を通して、遠くを見たなどにも起こります。春や夏に生じやすい現象でもあります。

 さて、『陽炎』のサウンドにつていです。軽快なバンドサウンドですが、フジファブリックにはキーボード担当の金澤ダイスケさんがいますので、キーボードの役割も非常に目立ちます。ただ『陽炎』には、サカナクションのようなエレクトロな要素はあまりなく、一般的なバンドサウンドにキーボードやシンセサイザーが加わるといった形です。
 歌メロディーについては、AメロBメロサビという構成ですが、2番ではBメロが無く、Aメロサビという構成です。また、ラストのサビはなく2番サビの後は、アウトロが1分半近く続きます。このアウトロも非常に聴きどころだと思います。楽曲を締めくくるキーボードが良い仕事をしています。こうした点は、チャートで上位にランクインする人気のJ-POPには多くない展開だと思います。

 『陽炎』の歌詞についてです。歌詞は、ふと自分の少年時代を陽炎のように思い出した場面が描かれています。情景描写が非常に分かりやすく、作詞をしている志村正彦さんの描写力の賜物だと思います。「雨が止んだことに気付いて、野球をしに急いで家を飛び出していく夏の日の少年の姿」から、少年時代のひたむきさや無邪気さが連想されます
 考えてみれば、子どもの頃はどこかに遊びに出かけるときも「忘れ物はないか」などと気にすることはあまりなかったように思えます。ポケットに少しのこづかい持って、手ぶらで飛び出した記憶が私にもあります。逆に、大人になった今となっては、ちょっと外に出る時も大きめのカバンに必要なものを詰め込んで出ていきます。

 一方で、駄菓子屋で何買うかあれこれ迷ってしまう姿など、小さなことにあれこれ迷ってしまう姿も描かれます。マゴマゴしているうちに雨が降って、野球が出来なくなってしまうというのも非常に面白い描写だと思います(先述しておりますが、サビの部分では、再び野球をしに外に出ていく描写がなされます)。けど、駄菓子屋であれこれ迷ってしまうこともよい思い出です。



 さて、最後に『陽炎』の音域についてですが、【地声最低音】mid1D(D3) ~【地声最高音】mid2G(G4)でメロディーが構成されております。一般的な男性の音域の範囲内であります。

 以前より申しておりますが、「一般的な男性の音域の範囲内」といっても普段歌い慣れていない人がカラオケなどでいきなり高いレベルで歌いこなせるわけではありません。歌い慣れておくには越したことがないですので、しっかり練習しておくと良いと思います。

 『陽炎』は音域が広いわけではありませんので、キーを調整して練習することも可能です。男性ボーカルの一つのハードルであるmid2E~mid2G辺りの音階を練習するのに良い練習曲でもあると思います。例えば、フジファブリックは『若者のすべて』(地声最低音】mid1A#(A#2) ~【地声最高音】mid2G#(G#4) )が人気の高い楽曲ですが、そちらよりも、この『陽炎』の方が歌いやすいのではないかと思います。

 楽曲自体は必ずしも明るい色合いではないですが、テンポは軽快ですのでカラオケなどで歌っても申し分ない楽曲です。
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