『茜色の夕日』(フジファブリック)

【地声最低音】mid1D(D3)
☆m1D[あか]ね色の夕m1G[日眺め]て[た]ら【Aメロ】
★m1G–m2A[お]お[つ])ぶの涙が[あ]ふれて1G–2A^[きたん]だ[ぁ])【Bメロ】
★m1G–m2A[僕じゃきっとできな]い[な]) できない1G[な]【Cメロ】
★m1E[本音]を言うこともできないなm2A[で]きないm1G[な]
【地声最高音】hiA(A4) ※全体で1回
★しm2A–m1G[ま[った] m2G–hiA[し[まっ]た]【Cメロ】
【補足】mid2D(一部略)からmid2Gを含むフレーズ一覧
★m1G–m2G–D[晴[れ]た]心[の] 1G–2G[に[ち]曜]日のあ[さ]【Aメロ】
★m1G–m2G[君[の]その小さな目か1G[ら]【Bメロ】
★m1G[わ]すれm2G–F#–E–D#^[ることはで]き]な]い[な])
★m2D–m2E[できな[い]な]) (無責任でいいな ラララ)【Cメロ】
まず、『茜色の夕日』についてです。この楽曲は、2005年にロックバンド・フジファブリックによりリリースされたシングル作品です。アルバムとしては、同じ年に発表された『FAN BOX』に収録されました。同アルバムには、『銀河』、『虹』などのシングルが収録されております。
『茜色の夕日』はバンドの結成時から存在するスロー曲であり、『若者のすべて』、『赤黄色の金木犀』などとともに人気の高い1曲です(カラオケ人気も高め)。2010年代にはクラムボンや菅田将暉さんにカバーされております。菅田さんのカバーはアルバムに収録されているため、このカバーで同曲を知ったという人もおられるかもしれません。
同曲は、Aメロとサビ[もしくはBメロ]、Cメロから成る楽曲です。最近のJ-POPと比べるとメロがシンプルかつ分かりやすいため、個人的には練習曲などにもよいのではないかと推測しています。作詞作曲はボーカル&ギターの志村正彦さん、編曲はフジファブリックによりなされました。
『茜色の夕日』の音域的な特徴についてです。同曲は、男性の音域と比べやや高め(もしくは標準的)のレンジで歌メロが作られています。一般的な音域の男性は少しキーを下げるとより歌いやすいですが、場合によっては原キーで歌唱することも可能です
今回の楽曲は全体的に同じようなレンジで歌メロが歌われております。中高音としてmid2Gがよく見られます(hiAは1回のみ)。ただ、それに次ぐ中高音がmid2Eであり比較的高音が控えめです。そのため、見た目よりは高音が歌いやすいのではないかと私は推測しています。hiAやmid2Gの回数などを考慮すると「標準よりやや高め」であり、中高音域が得意な男性の方が余裕を持ちやすそうです。ただ、「高音域が非常に得意な男性」の一部は低音が若干歌いにくい可能性もありますので、場合によってはキーを上げることも検討してください。
女性が同曲を歌唱する場合、通常はキーを上げた方が歌いやすいです。今回は低音域としてmid1Dやmid1Eが登場し、mid1G辺りが頻出します。こうした点を考慮すると、女性の音域としてはかなり低いです。一つの目安ですが、原曲キーから3~6つ程度上げてみてください。
最後に『茜色の夕日』の音域についてですが、【地声最低音】mid1D(D3)~【地声最高音】hiA(A4)で歌メロディーが構成されております。一般的な男性の音域と比べ、やや高めです。以下、見ていきます。
まず、地声最低音mid1DはAメロで登場します。この辺りは男性の音域の範囲内です。「高音域が非常に得意な男性」の一部は若干キーを上げてもよいかもしれません。
次に、地声最高音hiAはCメロで登場します。このhiAは男性の音域としては高めですが、今回は回数が1回のみでです。このhiAに次ぐ地声高音としてはmid2Gがピークとなる場面が全体で23回登場します。こうした点を考慮すると、標準よりやや高めであり、一般的には少しキーを下げた方が歌いやすそうです。ただ、①1回登場するhiAは、直前のメロが比較的低いこと、②mid2Gに次ぐ高音がそこまで高くない点などを考慮すると、場合によっては「標準的な音域の男性」が原キーで歌唱できる可能性もあります。その辺りは実際に歌唱して微調整を加えてください。
※ちなみにDAMなどは機種によってはhiAの場面が省略されているようです。高音域が苦手な方などはhiAの場面を省略して歌ってもよいかもしれません。
『茜色の夕日』は低音域に余地があり、キー下げは可能です。歌い慣れた人であればある程度自分が得意とするレンジに調整することができそうです。ただ、今回の楽曲は音域がそれなりに広いため、ビギナーなどは一部歌いにくい部分が出てくる可能性があります。
今回の楽曲はメロディー自体は比較的わかりやすく、リズムも分かりやすいです。ただ、歌メロがゆったり目ですので、慣れない人は若干テンポを上げて練習してもよいかもしれません。最近の曲と比べても息継ぎなどもしやすいため、音域がマッチするのであれば練習曲に向くと私は分析しています。
『茜色の夕日』を原曲キーで歌唱する場合、mid2D~hiAといった中高音域がしっかり歌いこなせることが求められます。今回はmid2G辺りが比較的多いですが、それに次ぐmid2Eがそこまで多くありません。そのため、見た目よりは高音が歌いやすいと私は推測しています。低音域としては、mid1D程度であり、大よそ標準的です(見た目よりは若干歌いやすい印象)。
こうした点を考慮すると、「標準よりやや高め~高音域が得意な男性」などが原曲キーに合いやすいと私は判断しました。ただ、今回は高音が見た目より歌いやすそうなので、「標準的な音域の男性」などについても原キーが合う可能性もあります。
【まとめ】
①全体的に同じような音域で歌われる(「サビが高い」みたいな曲ではない)
②原キーだと「標準よりやや高め~高音域が得意な男性」などに合いそう
③「標準的な音域の男性」も原キーで歌える可能性がある
④音域が合うのであれば練習曲におススメ(息継ぎなどもしやすい)
⑤ゆったりした曲なので、慣れないうちはテンポを上げてもよいかも
コメント
この楽曲の記事待ってました
mid2Gの回数の割に結構歌いやすいなとは思ってました。これも記事にありますがカラオケだとhiAの部分がなくなってるので少し楽になってるんですよね
mid2Gに次ぐ地声高音がmid2Eなので
その点で比較的高音が歌いやすいのだと思います
最近取り上げた曲の中ではおススメしやすいですね
2000年代くらいの曲までは比較的歌いやすいものちらほら見られる印象です
めっちゃ中高音頻発!!って感じでもないし比較的ゆったりしてるので息継ぎの余裕もあるので本当に歌いやすいですね
同バンドの「若者のすべて」よりもこちらの方が歌いやすく感じます
若者のすべては意外とメロの上下が激しいので難しいですよね