カテゴリー

『ファジーネーブル』( Conton Candy ) の 音域

こんにちは。今回はConton Candyの『ファジーネーブル』(2023)を取り上げます。よろしくお願いします。今回はリクエストによる選曲です。

『ファジーネーブル』(Conton Candy)、Fuzzy navel(Conton Candy)
『ファジーネーブル』(Conton Candy)の音域







【地声最低音】mid1F(F3) 

★そうm1G#[思う]m1F[いや]そうやって思ってる1G#[ぅ]【Aメロ】

【地声最高音】hiD#(D#5) ※全体で4回程度

★オレンジにhiD#地hiC#C^[染]ま][た5][ー][ンD#地[ト]のおB[も]いは【Dメロ】
★(許すたび 心まで) オレhiA#hiC#hiD#地[ン[ジ色[に]染]ま]【ラストサビ】


【裏声最高音】hiD#(D#5) ※サビなどで多い

hiD#裏C#C^[何]か][も])C地C#^-hiD#地[あ[き][め]よう]B[し]【Bメロ】
★戻っhiB[て]ぇぇ君に酔hiD#裏C#[っ]て]ぇしB[ま][うhiC#地[う]
★私hiC#裏[ど][か][行けhiD#裏[そ]う]【サビ】
★(許すたび 心まで) オレhiA#hiC#裏hiD#[ン[ジ色[に]染]ま]
★そんなA#[こ]とおhiC#裏hiD#B地[も[え]な]い]【2番Aメロ】

【補足】hiA#(一部略)hiC#を含むフレーズ一覧

★真面目すぎるそのすm2G#hiA#地[が[た]が]好き【Aメロ】

m2G#[もうhiBhiA#[何]か]い]も夢に見た2人のせ[かA#[い]も]【Bメロ】
★わhiA#hiB[たしに[なっ]て]ゆく
★ファジhiA#hiC#裏[ー[ネー]ブ]ルの匂いA#[で]【サビ】
★甘い甘い切ないhiA#hiB[お[も]い]を 飲み干してしまいたい
★それでも横にいたhiA#[い]hiBA#[ん]て]

 まず、『ファジーネーブル』についてです。この楽曲は、3人組ロックバンドConton Candyによりリリースされたシングル作品です。最新曲であるため、2023年6月現在、フィジカル作品としては未発表です。

 Conton Candy(コントン・キャンディ)は、2018年に高校の軽音部で結成されました。軽音部内の方針として結成当時からオリジナル楽曲を制作、バンドの演奏力などにも定評があります。この記事を執筆時点では、今回取り上げる『ファジーネーブル』や『ロングスカートは靡いて』といった楽曲が特に人気を集めており、今後の益々の活躍が期待されます。ちなみに、リズム隊の2人は双子であり、そうした点も面白くあります(ロックバンド・フレデリックを想起された方も多いかもしれません)。


 さて、『ファジーネーブル』はノリの良いミドルナンバーです。頭サビでメロが始まり、AメロBメロサビと展開。2番以降はAメロ⇒間奏⇒Dメロ[Bメロの派生]⇒ラストサビと向かいます。作詞作曲アレンジはConton Candyによりなされました。最近のロックバンドの中でもバンドサウンドに重きが置かれており、その点で私は非常に好感を持ちました。
 同曲はタイアップが無いにもかかわらず、既にTik Tokやストリーミングランキング(AppleやSpotify、Amazonなど)でも上位に位置しております。近年は、メディア出演やタイアップなどを経ずに若いミュージシャンが瞬く間にブレイクする流れが増えており、『ファジーネーブル』もこうした流れになるのではないかと私自身も考えております。

 『ファジーネーブル』の音域的な特徴についてです。同曲は女性の音域しては高め、もしくは明確に「高い」レンジで歌メロが作られております。低音域も低い場面があるので一概には言い難いのですが、可能ならば少しキーを下げた方が歌いやすいと思います。
 同曲はAメロがやや低く、Bメロサビ辺りはhiA#~hiD#辺りの中高音域が増えます。登場回数はそこまで多くないですが、地声のhiD#,hiC#などは高い音とコンボになっており、見た目よりも高音域が大変そうに感じました。hiD#は裏声の場面も多いため、器用な裏声と地声の使い分けも不可欠になります。低音~高音まで広いレンジが要求され、その点で歌い慣れた人向けの楽曲だといえそうです。

 ちなみに、男性が同曲を歌う場合、通常はキーを下げた方が歌いやすいです。今回は最高音がhiD#であるため、高音域が得意な人でも少しキーを下げた方が歌いやすいと私自身は考えております。



 最後に『ファジーネーブル』の音域についてですが、【地声最低音】mid1F(F3)~【地声最高音】hiD#(D#5)、【裏声最高音】hiD#(D#5)で歌メロディーが構成されております。一般的な女性の音域と比べ、「高め」もしくは明確に「高い」です。以下、見ていきます。

 まず、地声最低音mid1FはAメロで登場します。このmid1Fは女性の音域の範囲内とされますが、高音域が得意な人だと逆に低く感じやすそうです。地声最高音がhiE,hiFなどの高音域の楽曲を歌いこなせる女性の場合、少しキーを上げてもよいかもしれません。

 次に、地声最高音hiD#はBメロおよび、Dメロラストサビで登場します。登場回数は4回程度ですが、いずれもhiC#,hiC等とのコンボであり、高音感があります。そのため、もし可能であれば、一般的な女性は少しキーを下げた方がより歌いやすいと思います。一つの目安ですが、原曲キーから1~2つ程度下げてみてください(♭1~♭2程度)。


 『ファジーネーブル』は音域が広く、キー下げをする余地があまりありません。歌い慣れた人が若干の調整をするのは悪くないですが、一般的にはキー調整がしにくい方に分類される楽曲だと私は考えております。メロディー自体は分かりやすい(Bメロはやや癖がある)ですが、その点を考慮しても歌い慣れた人向けの楽曲だといえそうです。また、「サビ⇒Aメロ」、「Aメロ⇒Bメロ」の場面では転調が行われているため、慣れないうちは音程に注意してください。

 『ファジーネーブル』を原曲キーで歌唱する場合、hiA#~hiD#といった中高音域をしっかり歌いこなせる力が求められます。今回は地声hiD#なども登場するため、J-POPの女性曲でも高い方になります。こうしたことを考慮すると、「ある程度高音域が得意な女性」などが原曲キーに合いやすいと私は判断しました。「高音域が非常に得意な女性」だと逆に低音域が歌いにくい部分が出てくるかもしれません。その辺りは各々実際に歌唱してみてください。


 『ファジーネーブル』はノリの良いバンド曲であり、カラオケなどで歌うのも楽しそうです。興味を持たれた方はチャレンジしてみてください。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする