『ゴーストダイブ』(ポルカドットスティングレイ)
【地声最低音】mid2A(A3)
★聞こえちゃった m2A[そ]のこhiB-A[えが]ぁ]【Aメロ】
★hiB–A[お]ぼ[え])てるわ m2A[も]らいhiB[火が]ぁ]
★ m2A[く]だhiB–A[け]る]よろいですり抜けて【Bメロ】
★m2B[映える]プリズムアB–m2A#[ー[マー]【Dメロ】
【地声最高音】hiD#(D#5) ※ラストサビを中心に5回程度
★hiB–C–hiD–hiD#地[だ[か[ら[ゴーストダイブで]つ]ら]ぬい]C[て]【ラストサビ[転調₊1]】
★ずっとhiC–A#^-D–hiD#[ふ]た[り])[き[り]
★hiD#地–D–C^[黄金の]からだで]Trick [m]e])
【裏声最高音】hiD#(D#5) ※2番Aメロで登場
★覗き窓 さまhiB–hiC#–hiD#裏[よ[う[た]ま]し]いが【2番Aメロ】
★すなかきのhiD#裏–C#–B–A#[手]を]ひ]ね]る
【補足】hiB~hiC#を含むフレーズ
★デhiA#–B–hiC#裏^[ス[マ[ス]調] ひ[とB–C#[り[ご]と]【2番Aメロ】
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まず、『ゴーストダイブ』についてです。この楽曲は、2023年にロックバンド・ポルカドットスティングレイによりリリースされたシングル作品です。この記事を執筆時点でも新しいシングル曲の1つであるため、ポルカドットスティングレイ名義のアルバムには未収録です。ただ、後述のタイアップの関係で、コンピレーションEPの『Pokémon Music Collective』というEP作品に収録されております。
さて、『ゴーストダイブ』は音楽プロジェクト「Pokémon Music Collective」の一環で制作されました。同プロジェクトは、ゲーム『ポケットモンスター』のBGMを使用した音楽プロジェクトであり、imaseさん、ENHYPEN、Michael Kanekoさんなどのミュージシャンが参加し、楽曲をを製作しております。
その中で、今回取り上げる『ゴーストダイブ』については、ポルカドットスティングレイが制作に携わりました。バンドのフロントマンである雫さんはゲームについて造詣が深く、自身もバンド活動の傍らクリエイターとしてゲーム会社に勤務していた時期がありました。ポケモンについても、4歳の頃より親しんでいるそうです(4Gamerより引用)。
さて、『ゴーストダイブ』はアッパーなバンド曲です。エレクトロな趣きがあり、またポケモンのゴーストタイプをモチーフに制作されたこともあってかどことなくハロウィーンを思わせるような雰囲気があります。また、歌詞については、ゴーストタイプポケモンの技(わざ)、とくせいなどが随所に盛り込まれており、そうした点も大きな話題となりました。ポケモンの音楽としては、シオンタウンおよび「アセロラの試練」のBPMがサンプリングされております。
同曲の歌メロはAメロBメロサビと展開、ラストサビでは転調し、キーが1つ上がります。メロもどことなく不安定な印象があり、この辺りもゴーストっぽさがあります。また、急激に上下するメロがあるなどボカロ曲のような特徴もあります。作詞作曲は雫さん、編曲はポルカドットスティングレイによりなされました。
『ゴーストダイブ』の音域的な特徴についてです。同曲は女性の音域としては高め、もしくは明確に高いレンジで歌メロが作られております。低音域に余地があるため、一般的には少しキーを下げた方がいやすいと思います。
同曲はAメロBメロでもhiBが登場するなど比較的高い場面があります。サビでは地声でhiDやhiD#が連続する場面があるため、女性の音域としては高いです。私としては、サビで上手く裏声を交えるとより歌いやすくなるのではないかと推測しています。
同曲を男性が歌唱する場合、通常はキーを下げた方が歌いやすいです。今回の楽曲は全体的に高い楽曲ですので、人によっては1オクターブ下のレンジを歌唱することも可能かもしれません。ただ、一般的な男性の場合、原曲キーから3つ程度上げて、1オクターブ下のレンジを歌唱するとよりマッチするのではないかと私は推測しております。また、「高音域が非常に得意な男性」は原キーよりも少しキーを下げた方が歌いやすいと思います。
最後に『ゴーストダイブ』の音域についてですが、【地声最低音】mid2A(A3)~【地声最高音】hiD#(D#5)、【裏声最高音】hiD#(D#5)で歌メロディーが構成されております。一般的な女性の音域と比べ、高いです。以下、見ていきます。
まず、地声最低音mid2AはAメロBメロで登場します。この辺りは女性の音域の範囲内です。私なりの推測ですが、Dメロで登場するmid2A#などの方がもしかしたら低音感があるかもしれません(【m2B[映える]プリズムアB–m2A#[ー[マー]】など)。
次に、地声最高音hiD#はラストサビで登場します。登場回数は5回程度です。この辺りは女性の音域としては高く、通常は少しキーを下げた方が歌いやすいです。一つの目安ですが、原曲キーから2つ程度下げてみてください。
私の個人的な印象ですが、サビのhiD#やhiDの場面は場合によっては裏声でもマッチする可能性があると感じました。裏声が器用に使いこなせる方は、サビで「裏声」を上手く使ってみても良いかもしれません。
『ゴーストダイブ』は低音域に余地があり、キー下げは可能です。歌い慣れた人であれば、ある程度自分の得意とするレンジに調整することができると思います。ただ、今回の楽曲は音域自体がそれなりに広いため、人によっては一部歌いにくい部分が出てくるかもしれません。
今回の楽曲は歌メロが速く、息継ぎなどがしにくい場面があります。また、歌詞についてもポケモンの技など普段はあまり使わない言葉も見られます。そのため、歌詞などはしっかり覚えておいた方がよさそうです。可能であれば、テンポを少し落として練習するのもよいと思います。
『ゴーストダイブ』を原曲キーで歌唱する場合、地声でhiB~hiD#といった中高音域をしっかり歌いこなせることが求められます。今回は、サビを中心にこれらが多く登場します。また、歌メロは息継ぎしにくいので、その点でもより高音感があります。
こうしたことを踏まえると、「ある程度~非常に高音域が得意な女性」などが原曲キーにマッチしやすいと私は判断しました。また、「裏声」を上手く使いこなせるのであれば、もう少し低いレンジの女性でもマッチしうると私は推測しております。
【まとめ】
①サビを中心に中高音が多い(ABメロでも何回か登場する)
②原キーだと「ある程度~非常に高音域が得意な女性」に合いそう
③裏声を上手く使いこなせれば、もう少し低いレンジの女性でも歌える可能性がある
④メロが速く、息継ぎもしにくいので、歌詞などはしっかり覚えておきたい
コメント
凄い記事と関係ない質問で申し訳ないんですが、もりっしーさん的に見て地声最高音がhi域いかない楽曲(mid2G#まで)の中で一番しんどい曲とかってありますか?
一番かはわかりませんが、ポルノグラフィティの『サウダージ』『アゲハ蝶』は
確かm2G#が最高音で結構大変だった気がします。
https://vocal-range.com/archives/post-5462.html
確かにその2つはなかなかしんどいですよね
ちなみに私個人としてはその2つに加えて久保田利伸さんのララララブソングも非常に難易度が高いと思いました。
LA・LA・LA LOVE SONGは確かにそうですね。
表現面という点でも難しさがあると思います。