カテゴリー

『motto』(JUDY AND MARY)の音域

こんにちは。今回はJUDY AND MARYの『motto』(2000)を取り上げたいと思います。よろしくお願いします。今回はリクエストによる選曲です。


『motto』(JUDY AND MARY)
『motto』(JUDY AND MARY)の音域









【地声最低音】mid2B(B3) 

★イミテイションm2G[な]んてm2B[蹴]飛ばして【Aメロ】


【地声最高音】hiD(D5) ※サビで計10回程度

hiBChiD^[お[も[い通]りなん]DC[い]かな]いものだ【サビ】
hiB[愛]hiCB[もっ]と] hiD[欲し]


【補足】hiAhiCを含むフレーズ一覧

m2G[急]がばま[わ]【Aメロ】
★見たくm2GhiBA[な[い]んだ] [ほ]んとm2B[う]【Bメロ】
★辛いhiAhiB[ニュ[ー]ス]ばかり[我B[慢]で]hiCB[き]な]い]
hiBAhiCB[愛][もっ]と] B[じゆ]うを]CB[もっ]と]【サビ】
★あせらなhiA[い] [こBhiC^[の[よ]る]を もっと愛してね


 まず、『motto』についてです。この楽曲は、2000年にロックバンドJUDY AND MARYによりリリースされたシングル作品です。アルバムとしては、翌年に発表された『WARP』に初収録されました。同アルバムには、『Brand New Wave Upper Ground』、『ラッキープール』などのシングルが収められています。アルバムは、100万枚を超えるCDヒットを記録しました。
 ちなみに、アルバム『WARP』はバンドとしては最後のオリジナルアルバムとなり、この年にJUDY AND MARYは解散しました。

 『motto』はアップテンポのバンド曲です。同バンドのシングル曲でもロック色が強く、ギターを中心としたバンドサウンドが際立ちます。歌メロはAメロBメロサビと展開します。作詞はTack and yukky (ギター担当のTAKUYAさんとボーカルYUKIさんとの共同名義)作曲・編曲はTAKUYAさんによりなされました。
 ちなみに、同曲は2009年に発売されたジュリマリのトリビュートアルバムにて女性デュオPUFFYに、2025年にはロックバンド04 Limited Sazabysによりカバーされています。


 『motto』の音域的な特徴についてです。同曲は女性の音域としては高いレンジで歌メロが作られています。低音域に余地があるため、一般的にはキーを下げた方が歌いやすいです。
 今回の楽曲はAメロは中低音中心、Bメロサビは中高音中心であり、特にサビはhiB~hiDなどがよく見られます。一方、低音域についてはmid2Bと高いため、歌メロが全体的に中高音域に寄っていることも分かります。こうした特徴から、相対的に「中高音域が得意な女性」の方がマッチしやすいといえそうです。ちなみに、先述したPUFFYは原曲よりも3つ低いキーで歌唱しております(mid1G#(G#3)~hiB(B4))。

 男性が同曲を歌唱する場合、通常はキーを下げた方が歌いやすいです。一つの目安ですが、原曲キーから6~7つ程度下げてみてください。ちなみに、先述の04 Limited Sazabysは原曲キーから1つ低いキー(mid2A#~hiC#)で歌唱していますが、「高音域が非常に得意な男性」でももう少し下げた方が安定すると思います。



 最後に『motto』の音域についてですが、【地声最低音】mid2B(B3)~【地声最高音】hiD(D5)で歌メロディーが構成されております。一般的な女性の音域と比べ、高いです。以下、見ていきます。

 まず、地声最低音mid2BはAメロやBメロで登場します。この辺りは女性の音域の範囲内ですが、女性曲の最低音としては高めです。そのため、低音域が得意な女性については、少しマッチしにくい可能性があります。

 次に、地声最高音hiDはサビで登場します。登場回数は計10回です。このhiDに次ぐ地声高音としてはhiCがピークとなる場面が全体で15回、hiBが21回登場します。こうしたことから、女性の音域としては高く、通常はキーを下げた方が歌いやすいといえます。一つの目安ですが、原曲キーから2~3つ程度下げてみてください。


 『motto』は低音域に余地があるため、キー下げは可能です。歌い慣れた人であればある程度自分が得意とするレンジに調整することができそうです。また、ビギナー向けの調整もある程度可能そうですが、キー調整をしたからといって、原曲のように歌いこなせるわけではないので弛まぬ練習を心掛けたいです。
 今回の楽曲はメロディー自体は比較的わかりやすいです。一方、同曲は歌メロが速いため、その点で少し歌いにくい可能性もあります。歌詞やリズムをしっかり覚えておきたいです。また、慣れないうちは少しテンポを落としてみるのもよいかもしれません。

 『motto』を原曲キーで歌唱する場合、hiA~hiDといった中高音域がしっかり歌いこなせることが求められます。今回は、Bメロサビで中高音が多く、特にサビはhiB~hiDなどが多いです。低音についてはmid2Bであり女性曲としてはやや高いです。
 こうした点を考慮すると、「高音域が得意(or非常に得意)な女性」が原曲キーに合いやすいと私は判断しました。


【まとめ】

①Bメロサビに中高音が多い
②原キーだと「高音域が得意(or非常に得意)な女性」向け
③キー調整は比較的しやすい
④ノリもよく、カラオケ向き
⑤歌メロのテンポが速いため、歌詞やリズムをしっかり覚えていきたい

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

コメント

  1. ぴたっくま より:

    PUFFYよりフォーリミの方が高いキーで歌ってるのは流石ですね
    意外なカバーだと思いましたがメロディの感じとか結構合っているなと思いました

    • もりっしー より:

      フォーリミver.のキーはかなり高いですよね
      おそらくベース弾きながら歌ってるので相当ヤバいです

      曲のニュアンスは今の邦ロックバンドとかが歌っても合う感じですよね
      フォーリミもそうですがメロコアのバンドとかはマッチしそう

  2. mare より:

    いつも参考にさせてもらっています!
    リクエストです!

    See you in my dream / Age Factory
    TONBO / Age Factory

    よろしくお願いします!

    • もりっしー より:

      リストアップしておきます
      Age Factoryはまだ取り上げたことないので楽しみです

  3. 大沢健二 より:

    この曲もいい曲ですね〜!
    YUKIさんの可愛らしくも力強い高音が生き生きしていて。

    全く関係ない曲のリクエストで大変申し訳ないですが、小沢健二の「ラブリー」を取り上げてくださると嬉しいです。ぜひよろしくお願いします。

    • もりっしー より:

      ジュディマリは私も深くは聴き込めてないのですが
      この曲はロック色が強くて勢いがありますね

      「ラブリー」リストアップしておきます
      実は以前にリクエストを受けて調査も済んでいたのですが
      記事にするタイミングを逸していたのです

      • 大沢健二 より:

        返信ありがとうございます。ジュディマリの「カッコよさ」が出てる感じがしましすよね。

        「ラブリー」の方、記事化お待ちしております。よく歌うので最高音自体は知っているのですが、もりっしー様の感想がぜひ読みたいと思い要望させて頂きました。

        他の方のご要望やもりっしー様のご都合もあるかと思いますので、お時間のある時で差し支えありません。どうぞよろしくお願いします。

  4. かかい より:

    女王蜂の「紫」と「KING BITCH」お願いします!