『SAD SONG』(ちゃんみな)

【地声最低音】mid1F(F3)
★m2F[Did you see] that beau[tiful moon]2A# [and stars]m2A【Aメロ】
☆前見た時よりキレ2A[イだ] m1F–G[He]llo] how are] F[you]
☆m1F–G–2A[は]じ]めまし]て ずっと会いたかっ[たG–F[ん[だよ]
【地声最高音】hiC(C5) ※全体で9回
★m2F[This is a fxxking] hiC地[sad] [song for] you guys【サビ】
★信じていて欲しいんhiA[だ] hiC[Ah]【ラストサビ】
※2番サビのhiCは裏声っぽい
【裏声最高音】hiD(D5) ※サビで登場
★さよならはhiC[ま]ださC–hiD裏–hiA地–G[き[で]しょ]う]ぅぅ【サビ】
【補足】mid2G(一部のみ)~hiA#を含むフレーズ一覧
★m2F[そん]なわ[が]ま[ま]ダメな2A#–m2A[の[かな]ぁ]【Bメロ】
★このゆm2G–F[め]が]終わるG[時]は]そっと教2A#–2A[え[て]ね[ぇ])【サビ】
★もうす2G[こ]しこうしG–hiA[て[たい] A–hiA#[で[き]る]だ]け
★そm2F[れ]で[もいい]って[くらい君が好m2G[き]だ]【2番Aメロ】
☆I ne[ver]m2G say it hiA–hiA#^[I don’t wa[nt to] sa]y i]t 【Dメロ】
★It’s hard m2G[to] say it I can’t [say hiA地[it]
★hiA[永遠]ってこ[とにしhiA#[てお]こ]うよ【アウトロ】
★hiA[このま]まずっと笑いあってよう
※☆のwant toはwannaと発音してます
まず、『SAD SONG』についてです。この楽曲は、2019年に女性シンガーソングライターのちゃんみなさんによりリリースされたアルバム『Never Grow Up』に収録されています(初回限定盤とアルバムダウンロード盤のみ)。同アルバムには、『Doctor』、『PAIN IS BEAUTY』などのシングルが収録されております。
『SAD SONG』はアルバムの初回盤のみに収録されており、長らくストリーミングでも配信されていませんでした。その後、2025年にちゃんみなさんが携わったオーディション番組『No No Girls』で同曲が披露されたことをきっかけにストリーミングでも配信されるようになりました。加えて、THE FIRST TAKEにてオーディションのファイナリスト10人とともに同曲が歌唱され、人気が一気に加速しました。現在はストリーミングランキングでも上位にランクインしております。
『SAD SONG』はアップテンポのロック曲です。頭サビAメロBメロはしっとりした印象ですが、サビに入り楽曲が大きく盛り上がります。ちゃんみなさんはヒップホップの作品がよく知られていますが、それらと比べるとロックの要素が強く、同氏の作品としてもやや異端な印象です。アヴリル・ラヴィーンさんやYUIさんの作品が好きな人はマッチしやスそうだと私は感じました。作詞作曲はCHANMINAさん(作曲はCHANMINA・97・Natsuhiko Okamuraとの共同)でなされています。
『SAD SONG』の音域的な特徴についてです。同曲はおおよそ女性の音域の範囲内(低音が低め)で歌メロが作られています。一般的な音域の女性が原キーで歌唱しうる楽曲ですが、場合によっては若干キーを上げてもよいかもしれません。
今回の楽曲は「ABメロが中低音中心」で、サビで中高音の割合が増えていきます。こうしたこともあり、それなりに音域が広い曲です。低音としては、ABメロではmid1F等が登場し、サビではmid2Aやmid2A#が登場する場面があります。こうした傾向を見ると、「標準よりやや低めの音域の女性」などにマッチしやすい曲だと私は分析しています。逆に、「中高音域が得意な女性」などは少しキーを上げた方が歌いやすいかもしれません。
男性が同曲を歌唱する場合、通常はキーを下げた方が歌いやすいといえます。一つの目安ですが、原曲キーから3~5つ程度下げてみてください。今回は「高音域が非常に得意な男性」だと原曲キーでの歌唱が可能かもしれません。ただ、そうした方でも若干キーを下げた方がより安定すると私は分析しています。
最後に『SAD SONG』の音域についてですが、【地声最低音】mid1F(F3)~【地声最高音】hiC(C5)、【裏声最高音】hiD(D5)で歌メロディーが構成されております。一般的な女性の音域の範囲内(低音が低め)です。以下、見ていきます。
まず、地声最低音mid1FはAメロで登場します。この辺りは女性の音域の範囲内ですが、mid1G等とコンボになっており、体感的依は相当低いと私は分析しています。原キーで歌唱可能な人も多いかもしれませんが、「高音域が得意な女性」などはキーを上げた方が歌いやすいと私は分析しています。
次に、地声最高音hiCは1番およびラストサビを中心に計9回程度登場します。このhiCに次ぐ地声高音としてはhiA#がピークとなる場面が全体で6回、hiAが9回登場します。こうした点を考慮すると、大よそ一般的な音域の女性の範囲内といえます。
今回は2番サビについてはhiCが裏声っぽいニュアンスになっています。そのため、高音域が苦手な方はhiCを裏声で統一して歌うのもよいと思います(ラストサビに1度登場するフェイクのhiCだけは地声の方がカッコいいと私は考えています)。ただ、hiCを裏声にする場合は器用な裏声と地声の使い分けが必要になるため、その点は注意して歌いたいです。
『SAD SONG』は低音域が低く、キーを下げるほとんど余地はありません。今回は音域が広めであり、歌い慣れた人は別として、ビギナーなどは一部歌いにくい部分が出てくる可能性があると私は分析しています。
同曲はメロディー自体は比較的分かりやすく、リズムなども取りやすいです。ただ、今回の楽曲は歌詞の一部が英語詞であり、その点が一つのハードルになります。また、終盤のメロについてもかなり速いので歌詞などをしっかり覚えておきたいです(終盤はリズム感が重要になる)。全体的に親しみやすい楽曲ですが、要所要所で取っ付きづらい場面があるため、歌い慣れた人向けであると私は分析しています。
『SAD SONG』を原曲キーで歌唱する場合、mid2F~hiC(裏声はhiDまで)といった中高音域がしっかり歌いこなせることが求められます。今回はサビを中心にhiA以上の地声高音が登場しますが、女性曲としてはやや少なめな印象です。低音については、mid1F~mid2A辺りが比較的多く、それなりに低音感があります。
こうした点を考慮すると、「標準より(やや)低め~標準より高めの音域の女性」などが原曲キーに合いやすいと私は判断しました。「高音域が得意な女性」についても原キーで歌えなくもないですが、もし違和感などを感じた時は少しキーを上げてみるのもよいと考えています。
【まとめ】
①女性曲の範囲内だが、やや中低音寄り。低音が低い
②原キーだと「「標準より(やや)低め~標準より高めの音域の女性」向け
③「高音域が得意な女性」などはキーを上げてもよい
④メロは比較的わかりやすい。英語詞なので慣れない人は注意
⑤アウトロのメロがかなり速い