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『睡蓮花』(湘南乃風)の音域

こんにちは。今回は湘南乃風の『睡蓮花』(2007)を取り上げたいと思います。よろしくお願いします。


『睡蓮花』(湘南乃風)
『睡蓮花』(湘南乃風)の音域







【地声最低音】mid1F(F3) 

★さぁm1G#[え][おF#m1F[に[会]2Fm2F#[いに[行]こう]【Aメロ】
★本m1Fm1G#[当][え][お][え]なく])なって【Dメロ[全体的に中低音が多い]】


【地声最高音】mid2G#(G#4) ※サビなどを中心に頻出

m2G#[Ah] まなG#F#F^[つ](の]Jam[bore]e])【サビ】
m2G#[Ah] 悪ノG#F#[リ]の]Hea[rtbe[at]G #
m2G#[濡]れたまんまで[イッちゃって]
★夏だm2G#[ぜ] (Yeah!!) 夏か[ぜ] (Fuu!!)
★またコ2D#[イ][で2F[決]Fm2F#[り[だ] [Su[mmer A[gain]F#m2G#
m2G#[さぁ] 自分との闘い勝m2D#[てば]【2番Bメロ】
★もうm2F[い]ち度き[みm2F#m2G#[に[つ][つ]まれたくて
★きFF#m2G#[せ[つ[を] m1G#m2G#[やっと出会え[た]
★またはm2G#[じまっ][まっ裸]では[しり出し]【ラスト】


【裏声最高音】mid2G#(G#4) ※2番Aメロ

m2F[突然][り出し][あm2G#裏[め]【2番Aメロ】


【補足】mid2Emid2F#辺りを含む代表的なフレーズ

★すm2Em2F#[い[れ]ん]んのF#[は]な]ぁのF#[よう]に]【イントロ】
★朝m2ED#[日]に]向けE[きょ]う]も歌m1G#[う]
★ヤバくなれるのm1G#[は]m2D#[だ]れ…m2E[お]2E[お]れ俺!
m1G#[青く]晴れFm2F#[た[日]を] [笑]う太[陽]【Aメロ】
m2FD#[溢]れ][希望] [むすF[ぶ]く][ひも]
m2FD#[黄色い]バス越え]江ノ島方m1G#[面]
★やってm2D#[来た][イイか]【Bメロ】
★フランクフルトm2D#Fm2F#[を[頬[張り]ながら
m2Fm2F#^-D#[記念[に]ハ]イ][ーズ]
★今まで流した涙のm2D#Fm2F#[泉[の上[咲かせ]【ラストサビ】

 まず、『睡蓮花』(すいれんか)についてです。この楽曲は、2007年に男性レゲエグループの湘南乃風によりリリースされたシングル作品です。アルバムとしては、2009年に発売された『湘南乃風〜JOKER〜』に収録されました。同アルバムには、『黄金魂』(過去記事)、『恋時雨』などのシングルが収められています。アルバムは、 25万枚以上のCDヒットを記録し、日本レコード協会よりプラチナ認定がなされました。

 『睡蓮花』は、MINMIさんをプロデューサーに迎えた楽曲です。トリニダード・トバゴの音楽ソカ(SOCA)のリズムが用いられています。MINMIさんも『サマータイム!!』などソカのスタイルが知られている女性ソングライターです。ソカは、日本でも[Alexandros]の『ワタリドリ』、須田景凪(バルーン)さんの『シャルル』など広く用いられ、レゲエやヒップホップといった枠を超えて、J-POPにも広く浸透しています。

 『睡蓮花』当時は『純恋歌』(過去記事)などのヒットに伴い、湘南乃風としても大きな人気を獲得していました。楽曲の質も相まって、CDとしては10万枚以上にヒットを記録しました。また、ダウンロードでは2019年3月に発表された「レコチョク平成ランキング」(2004年11月-2019年3月)で22位にランクインしておりレコチョクより引用)、湘南乃風を代表する1曲であるとともに、平成後期を代表する大ヒット曲といえると思います。
 所属レコード会社の関係で、湘南乃風は多くの楽曲が日本レコード協会のダウンロード認定を受けておらず、配信でのヒットが見えにくくなっています(Billion Hitsより引用)。


 『睡蓮花』の音域的な特徴についてです。同曲は男性の音域としては高いレンジで歌メロが作られています。低音域に余地があるため、一般的には少しキーを下げた方が歌いやすいと思います。
 今回の楽曲は、mid2D#~mid2G#辺りが多く、全体的に中高音寄りです(Dメロだけは若干低い)。また、一部でギターソロの休憩がありますが、全体的に歌メロが多く、体力的にも辛くなりやすいです。こうした点を考慮すると、「高音域が得意な男性」などに合いやすい曲だと私は想定しています。もしくは、原曲と同じように2人以上で歌唱すると安定しやすいです。

 女性が同曲を歌唱する場合、通常はキーを上げた方が歌いやすいです。一つの目安ですが、原曲キーから2~4つ程度上げててみてください。ただ、今回の楽曲は男性曲としては低音が高いため、人によっては原キーで歌えなくもない曲です。「標準より低めの音域の女性」などは原キーを視野に入れてみてもよいかもしれません(ただし、割合としては多くないと想定しています)。



 最後に『睡蓮花』の音域についてですが、【地声最低音】mid1F(F3)~【地声最高音】mid2G#(G#4)、【裏声最高音】mid2G#(G#4)で歌メロディーが構成されております。一般的な男性の音域と比べ、高いです。以下、見ていきます。

 まず、地声最低音mid1FはAメロとDメロで登場します(特にDメロで多い)。この辺りは男性の音域の範囲内です。ただ、男性曲の低音としては高いため、相対的に中低音が得意な人は持ち味を活かしにくいといえます。

 次に、地声最高音mid2G#はサビなどで登場します。登場回数は数えてませんが、今回はmid2D#~mid2F#などもかなり多いです。低音が高い点も考慮すると、男性の音域としては高く、通常はキーを下げた方が歌いやすいと私は分析しました。一つの目安ですが、原曲キーから2~3つ程度下げてみてください。


 『睡蓮花』は低音域に余地があるため、キー下げは可能です。今回は音域自体がそこまで広くないためキー調整はしやすいです。歌い慣れた人であれば、ある程度自分が得意とするレンジに調整することができそうです。またビギナー向けの調整も可能ですが、今回は演奏時間が長いため、その点で少し練習曲には使いづらいかもしれません。
 今回の楽曲はメロやリズム自体は比較的分かりやすいです。ただ、今回はメロが速いことに加え、息継ぎなどもにくそうな場面もあります。そのため、歌詞などもしっかり覚えておきたいです。練習曲やカラオケなどによいと思いますが、演奏時間が長い点が少し気になるかもしれません。

 『睡蓮花』を原曲キーで歌唱する場合、mid2D#~mid2G#といった中高音域がしっかり歌いこなせることが求められます。mid2G#はサビや終盤などで多いのですが、全体的にmid2D#~mid2F#辺りが多いです。一方、低音域についてはmid1FがDメロで多いです(ただ男性の低音としては高め)。
 こうした点を考慮すると、「高音域が得意な男性」などが原曲キーに合いやすいと私は考えました。また、一部の「標準より低めの音域の女性」なども原キーがマッチする可能性があります。全体的に歌メロが多く、体力的にしんどくなりやすいため、複数人で歌うのもよいと思います。


【まとめ】

①全体的に中高音が多い曲(Dメロだけ若干低い)
②原キーだと「高音域が得意な男性」向け
③歌メロが多く、体力的に辛くなりやすい(2人以上で歌うのもよい)
④メロ自体は分かりやすい

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