『1/6の夢旅人2002』(樋口了一)

【地声最低音】mid1F(F3)
★泣m2D–m2A–A#[き[た]く] A[な]る] A[よ]な]とA[き]も]【Bメロ】
★2D[き]み2A–A#^[に]会い[に]行き]た2D–m2D#[く[な]っ]てA#[も]
☆m1F–G[や]りきれ]m2G–F[ない]こん]な思D#[い]が【サビ】
【地声最高音】mid2G(G4) ※全体で10回
★2A#[こ]m2G–F–D^[ろ]か]ら[同じよ]うに【Aメロ】
★m1F–G[や]りきれ]m2G–F[ない]こん]な思D#[い]が【サビ】
★m1G–m2G–F–D#[そんな[風]に]そ]んなふ[う]に
【裏声最高音】hiA#(A#4) ※サビで登場
★いhiA裏–F[つ]も]m2D地[のよう]F裏–hiA–hiA#–G[に[始[ま]る]【サビ】
★僕m2D[は] D地–m2G裏–hiA#–A–G[生[き[た]いん]だ]
【補足】mid2D#~hiAを含むフレーズ一覧
★まm2A#–m2D[わ[るよ] ま[わる]【Aメロ】
★m2A#[な]にも2D#–m2F地[な[か]2A[った]
★m2D#–D[い]ま]はD#[な]に]も【Bメロ】
★2D#–D^[何]も[わ]か[らなm2F[あぁ]い
★m2F[世]界中をF–D#[ぼ]く]ら[の]【サビ】
★m2D地–hiA裏–m2F地[な[み]だ]で埋め]尽[くし]て【地声最高音】mid2G(G4) ※全体で10回
★2A#[こ]m2G–F–D^[ろ]か]ら[同じよ]うに【Aメロ】
★m1F–G[や]りきれ]m2G–F[ない]こん]な思D#[い]が【サビ】
★m1G–m2G–F–D#[そんな[風]に]そ]んなふ[う]に
【裏声最高音】hiA#(A#4) ※サビで登場
★いhiA裏–F[つ]も]m2D地[のよう]F裏–hiA–hiA#–G[に[始[ま]る]【サビ】
★僕m2D[は] D地–m2G裏–hiA#–A–G[生[き[た]いん]だ]
【補足】mid2D#~hiAを含むフレーズ一覧
★まm2A#–m2D[わ[るよ] ま[わる]【Aメロ】
★m2A#[な]にも2D#–m2F地[な[か]2A[った]
★m2D#–D[い]ま]はD#[な]に]も【Bメロ】
★2D#–D^[何]も[わ]か[らなm2F[あぁ]い
★m2F[世]界中をF–D#[ぼ]く]ら[の]【サビ】
★今日m2D[の雨]をm2D#–D^[降]ら[せ]て]も
★m2F–D[生]き[て]い]き[た]いんだ
まず、『1/6の夢旅人2002』についてです。 この楽曲は、2003年に樋口了一さんによりリリースされたシングル作品です。同曲は北海道のバラエティ番組『水曜どうでしょう』のために書き下ろされました。
『水曜どうでしょう』はローカル番組ながら全国的に人気が高まり、それに伴い楽曲の知名度も大きく上昇しました。2014年には、配信部門で10万ダウンロードを達成し、日本レコード協会よりゴールド認定がなされています(ランキングテータブログBillion Hits!より引用)。
ちなみに、同曲は『1/6の夢旅人』など複数のバージョンがあり、権利関係の問題で歌詞やメロディーなども異なっています。一般的によく知られているのは『1/6の夢旅人2002』であり、今回はこのバージョンの音域分析をしています。
『1/6の夢旅人2002』の音域的な特徴についてです。同曲は、男性の音域としては高めのレンジで作られています。一般的には少しキーを下げた方が歌いやすいと私は想定しています。
今回の楽曲は、全体的に中高音寄りであり、mid2D~mid2F辺りが非常に多く登場します。地声最高音はmid2G程度ですが、低音も男性曲としては高い分、見た目以上に高く感じやすい曲であり、「中高音が得意な男性」が原曲キーに合いやすいと私は考えました。ただ、「高音域が非常に得意な男性」などはサビの裏声が少し歌いにくく感じられる可能性があるため、場合によっては「地声のhiA-hiA#」で歌うことも選択肢に入れてみてください(もしくはキーを上げるか)。
女性が同曲を歌唱する場合、通常は少しキーを上げた方が歌いやすいです。今回の楽曲は低音が高いため、理論上は女性が原キーで歌唱することも可能です。ただ、①mid2A-mid2A#辺りの低音が多いこと、②女性の得意な音域といった要素を考えると若干キーを上げた方がよさが活きやすいのではないかと私は想定しています。一つの目安ですが、原曲キーから2~5つ程度上げてみてください。
今回は低音が高め、例外的に一部の女性は原キーがマッチする可能性があります。具体的には「標準より低めの音域の女性」などは原キーを選択肢に入れてみてもよいかもしれません。その辺りは実際に歌唱して微調整を加えてください。
最後に『1/6の夢旅人2002』の音域についてですが、【地声最低音】mid1F(F3)~【地声最高音】mid2G(G4)、【裏声最高音】hiA#(A#4)で歌メロディーが構成されております。一般的な男性の音域と比べ、高めです。以下、見ていきます。
まず、地声最低音mid1Fはサビで登場します。このmid1Fは歌い出しの瞬間的な音であり、人によっては少し聞き取りにくい可能性があります。今回は低音域としてはmid2Aやmid2A#辺りが多く、男性曲としては高めの低音です。ただ、女性にとってはそれなりに低いレンジが続くため、少しキーを上げた方が安定するのではないかと私は推測しています。
次に、地声最高音mid2GはAメロとサビで計10回登場します。このmid2Gに次ぐ地声高音としては、mid2Fがピークとなる場面が全体で58回と多く、続いてmid2D#が32回、mid2Dが33回登場します。こうした点を考慮すると、男性の音域としては高く、通常はキーを下げた方が歌いやすいと私は考えました。一つの目安ですが、原曲キーから1~3つ程度下げてみてください。
『1/6の夢旅人2002』は低音域に余地があるため、キー下げは可能です。歌い慣れた人であれば、ある程度自分が得意とするレンジに調整することができそうです。今回は音域自体は滅茶苦茶には広くないため、ビギナー向けの調整も一応可能だと思います。ただ、サビでは裏声が登場するなど慣れない人には難しい要素もあるため、注意が必要です。
今回の楽曲はメロやリズムは比較的分かりやすいです。音域がマッチするのであれば練習曲やカラオケにもおススメです。先述のようにサビでは裏声が登場するため、その点で慣れが必要です。
『1/6の夢旅人2002』を原曲キーで歌唱する場合、mid2D~mid2G(裏声はhiA#まで)といった中高音域がしっかり歌いこなせることが求められます。今回は全体的にmid2D~mid2F辺りがかなり多く、要所でmid2Gなどもよく登場します。また、低音が高く見た目より高音感があります。加えて、間奏が短いため、その点でも少し取っ付きにくいです
こうした点を考慮すると、「高音域が得意~非常に得意な男性」などが原曲キーに合いやすいと私は考えました。
【まとめ】
①最高音は高いわけではないが、全体的に中高音寄り
②原キーだと「高音域が得意~非常に得意な男性」な男性向け
③「標準より低めの音域の女性」も原キーが合うかも(通常はキー上げ推奨)
④音域はそこまで広くないため、キー調整はしやすい
⑤練習曲やカラオケ向き。間奏が短く、体力的に消耗しやすいので注意