※なお、当ブログがこれまでに取り上げたミセスの作品については、以下をご参照ください。『Mrs. GREEN APPLE』の音域一覧(まとめ)。
『L.P』(Mrs. GREEN APPLE)

【地声最低音】mid1C#(C#3) ※かなり聞き取りにくい
★m1E[は]m2A–m1G#[んぎゃくせいし[んに]基づ[い]て])【Aメロ】
☆m1C#[す]m2A[ぐ嫌いになる方法]をね
★m1E–m2A[わ]たしは堕]ち[てm1G#[往]く]【ラスト】
※大手カラオケ採点だと最低音m1Eになってます
【地声最高音】hiC(C5) ※全体で1回
★それhiA–m2G–hiC[で]も[む]なしく【ラストサビ】
【裏声最高音】hiE(E5) ※サビで登場
★おねhiA–2G[がい]どうかあ]hiC–hiD–hiE[いし[てい[て]【サビ】
★おねhiA地–G[がい]どうかあ]hiC–D^hiE[い[さず]と][も]【2番サビ】
【補足】mid2F~hiAを含むフレーズ一覧
★いm2E[ちに]ち考えm1G#[て]みたけ1G#[れ]ど【Aメロ】
★吊り橋は既に壊れm2E–D[始]め]て【Bメロ】
★いm2F#地–m2G#裏–hiA[つしか出[会ったあ[の]日の夢
★輝けるうちにさよならだm2E地[ね]
★死にhiA地–m2G–E[たく]ない]か]ら忘れ[ない]で【サビ】
★ (何回だって) m2G#裏–hiA[言っ[て]
★いm2F#–m2G#–hiA地[つしか[わらったあ[の]日の事も【2番Aメロ】
★m2G–F–E^[バ](イ]バ[イ]なん])て【2番Bメロ】
★死にm2F#裏–E[たく]なる]から【ラストサビ[転調-3]】
★わたm2F#裏–E[し]は]hiA裏[つ]よくないm1G#[か]ら
★あm2E–D[な]た]に[ま]も[ら]れ[る]様だ【ラスト】
※アウトロのフェイクは一番高いところがhiG#-hihiA
★いm2E[ちに]ち考えm1G#[て]みたけ1G#[れ]ど【Aメロ】
★吊り橋は既に壊れm2E–D[始]め]て【Bメロ】
★いm2F#地–m2G#裏–hiA[つしか出[会ったあ[の]日の夢
★輝けるうちにさよならだm2E地[ね]
★死にhiA地–m2G–E[たく]ない]か]ら忘れ[ない]で【サビ】
★ (何回だって) m2G#裏–hiA[言っ[て]
★いm2F#–m2G#–hiA地[つしか[わらったあ[の]日の事も【2番Aメロ】
★m2G–F–E^[バ](イ]バ[イ]なん])て【2番Bメロ】
★死にm2F#裏–E[たく]なる]から【ラストサビ[転調-3]】
★わたm2F#裏–E[し]は]hiA裏[つ]よくないm1G#[か]ら
★あm2E–D[な]た]に[ま]も[ら]れ[る]様だ【ラスト】
※アウトロのフェイクは一番高いところがhiG#-hihiA
まず、『L.P』についてです。この楽曲は、2015年にロックバンド・Mrs. GREEN APPLEによりリースされたミニアルバム『Variety』に収録されています。同アルバムはバンドのメジャーデビュー作品であり、『StaRt』(過去記事)、『道徳と皿』(過去記事)などの楽曲が収録されています。
『L.P』の音域的な特徴についてです。同曲は男性の音域としては高め(体感的には明確に高い)レンジで歌メロが作られています。低音域に余地があるため、一般的にはキーを下げた方が歌いやすいです。
今回の楽曲は、Aメロサビ等から成り、最近のミセスの作品と比べると幾分かシンプルな構造になっています。中低音はAメロ前半やDメロで登場し、中高音はAメロ後半およびサビで登場します。サビでは高い裏声高音も登場するため、音域は広いですが、全体でみると中高音寄りであると私は分析しています。低音も見た目ほど低くはなく、男性曲としてはやや高めです。こうした傾向から、「中高音が得意な男性」が原曲キーで歌いやすいと私は分析しています。また、ミセスの作品ではお馴染みですが、裏声が要所で登場するため、地声と裏声の器用な使い分けは不可欠です。
女性が同曲を歌唱する場合、通常はキーを上げた方が歌いやすいです。一つの目安ですが、原曲キーから1~3つ程度上げてみてください。今回は音域が見た目よりは低音が低くないため、人によっては原曲キーがマッチする可能性もあります。具体的には「標準より低めの音域の女性(男声域と近似するような声域)」の方は原キーがマッチする可能性があります(割合としては少ない)。ただ、音域が広めであるため、歌い慣れた人向けです
最後に『L.P』の音域についてですが、【地声最低音】mid1C#(C#3)~【地声最高音】hiC(C5)、【裏声最高音】hiE(E5)で歌メロディーが構成されております。一般的な男性の音域と比べ、高めです。以下、見ていきます。
まず、地声最低音mid1C#は1番Aメロで登場します。このmid1C#は歌い出しの瞬間的な音であるため、あまり厳密でなくてもよいと思います。今回は低音域としては大体mid1E辺りが安定して歌唱できると形になりやすいです(mid1Eについても歌い出しで登場するので、見た目よりは発声しやすい印象)。
次に、地声最高音hiCはラストサビで1回登場します。このhiCに次ぐ地声高音としてはhiAがピークとなる場面が全体で15回、mid2Gが3回、mid2Fが3回登場します(mid2E辺りがかなり多い)。男性の音域としては高めであり、通常はキーを下げた方が歌いやすいと私は判断しました。一つの目安ですが、原曲キーから2~4つ程度下げてみてください。
今回の楽曲は間奏が比較的長いため、その点で少し負担が軽くなるのではないかと私は想定しています。
『L.P』は低音域に余地があるため、キー下げは可能です。歌い慣れた人であれば、ある程度自分が得意とするレンジに調整することができそうです。ただ、今回の楽曲は音域が広いため、ビギナーなどは一部歌いにくい部分が出てくる可能性があります。
同曲はメロやリズムは比較的わかりやすいです。難しい要素もありますが、最近のミセスと比べると比較的取っ付きやすいのではないかと思います。ただ、サビの一部は裏声が高いため、器用な発声が不可欠となります。
今回はAメロの一部で地声か裏声か分かりにくい部分もありました。歌いにくいと感じた場合は、ライブでの歌唱を参考にしてみるのもよいと思います。ライブでは、音源では聞き取りにくい部分もかなり明瞭に歌唱されています。
『L.P』を原曲キーで歌唱する場合、mid2E~hiC(裏声はhiE)といった中高音域がしっかり歌いこなせることが求められます。今回は、hiA以上の高音はサビを中心に登場し、ラストサビで1回hiCが登場します。また、各サビでhiE等の裏声が登場します。低音はmid1E程度であり、男性曲としてはやや高めの低音です。一方、間奏が長いため、体力的には少し余裕を持ちやすいです。
こうした点を考慮すると、「標準より高め~高音域が非常に得意な男性」などが原曲キーに合いやすいと私は判断しました。ただ、「女声域に近似するような高音男性」については若干キーを上げてもよいかもしれません。
【まとめ】
①音域は広いが、全体でみると中高音寄り
②原キーだと「標準より高め~高音域が非常に得意な男性」向け
③サビでの裏声が高い。器用な発声が不可欠
④音域は広いが、最近のミセスと比べると歌いやすいかも
※なお、当ブログがこれまでに取り上げたミセスの作品については、以下をご参照ください。『Mrs. GREEN APPLE』の音域一覧(まとめ)。