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『純恋歌』( 湘南乃風 ) の 音域

こんにちは。今回は湘南乃風の『純恋歌』(2006)を取り上げたいと思います。よろしくお願いします。今回はリクエストによる選曲です。


『純恋歌』(湘南乃風)
『純恋歌』(湘南乃風)の音域






【地声最低音】mid1E(E3) ※全体で2回程度

★大親友の彼女の連m1G[れ] おいしいパスタ作ったお前【1番ラップ】
★家庭的な女がタイプのおm1G[れ] [一]目惚れ
★温かく見まm2E[もっ]てくれてm1F#m1E[るやさ[しい]連れ【2番[ラップ]】


【地声最高音】hiA(A4) ※全体で20回超

m2GhiAE[目を[閉]じれ]ば 億千のほ[し]【サビ】
m2GhiAE[初[め]て] [い]ちずになれG[た]よ]
★抱m2GhiA[きし[め]た夜はもう二GhiA[度[と]ぉ]ぉぉ【ラストサビ】


【補足】mid2E(一部略)mid2Fを含む代表的なフレーズ

★嬉m2ED[し]く]て嬉E[し]く]て 柄にもなくスキッE[プ]し]【1番ラップ】
★守m1G[り]たい[おん]なっ[て] m2D[思っ]た初m2E[めて]
★あれからずっm2E[と]一緒m2D[だよ]な おm1G[前]と俺【2番ラップ】
★なぁ”m2D[変][あ]だ[名]で[呼ぶm2E[な]よ]
★でもm2Em2F[いつも落ち込ん[だ]
★きっとm2E[お似合]いなふたり 共に[解りm2F[合っ]て]
★さm2D[く]らな[みm2E[き] [照ら]すおぼろ[づE[き]【3番ラップ】
★馴れ合いを求めるおm2E[れ] 新鮮さ求める[おm2F[ま]え]
★LOVE SONG もう一人じゃm2D[生][てm2E[けね]えよ]【ラストサビ前】
★LOVE SONG LOVE m2E[SO]NG [何m2F[で]も]話そう

 まず、『純恋歌』についてです。この楽曲は、2006年にレゲエグループの湘南乃風によりリリースされたシングル作品です。アルバムとしては、同じ年に発表された『湘南乃風〜Riders High〜』に収録されております。同アルバムには、『カラス』、『覇王樹』といったシングルも収められております。今回取り上げる『純恋歌』の大ヒットの影響もあって、アルバムは50万枚を超えるCD売り上げを記録しました。

 さて、『純恋歌』はノンタイアップでしたが、楽曲の人気からUSENなどで草の根的に広まっていきます。最終的には50万枚を超えるCDヒットを記録し、日本レコード協会よりダブル・プラチナ認定がなされました。リリース当時は、レコチョク2006年着うた年間1位を記録しております(ランキングテータブログBillion Hitsより引用)。また、2023年にはストリーミングでも5000万再生に達し、日本レコード協会よりゴールド認定がなされております。こうしたロングヒット傾向から、湘南乃風の代表的なシングル曲の1つといえます。


 『純恋歌』の音域的な特徴についてです。同曲は男性の音域としては高めのレンジで歌メロが作られております。低音域に余地があるため、一般的には少しキーを下げた方が歌いやすいです。
 同曲は、大まかにサビとラップパートで歌メロが作られております。サビパートについては男性の音域としては高めであり、ラップについては標準的な音域で歌メロが展開します。ただ、ラップパートはmid2D~mid2Fといった中高音が要所で登場し、尺も長いです。そのため、ラップパートだけを見ても意外と体力が要求されると思います(ソロの場合)。「標準より高い音域の男性」の方が歌いやすい曲といえます。

 ちなみに、女性が同曲を歌唱する場合、通常はキーを上げた方が歌いやすいです。一つの目安ですが、原曲キーから2~3つ程度上げるとより歌いやすくなると思います。今回はmid1Eの登場回数が少ないため、人によっては原キーでもそれなりに歌える可能性があります。ただ、女性の得意レンジを考慮すると、やはりいくらかキーを上げた方が安定すると思います。



 最後に『純恋歌』の音域についてですが、【地声最低音】mid1E(E3)~【地声最高音】hiA(A4)で歌メロディーが構成されております。一般的な男性の音域と比べ、高めです。以下、見ていきます。

 まず、地声最低音mid1Eは2番のラップで登場します。登場回数は2回程度です。この辺りは男性の音域の範囲内です。ただ、女性にとってはかなり低いレンジになりますので、女性の場合はいくらかキーを上げた方がよいと思います。今回の楽曲は低音域としてはmid1G辺りが多く見られます。

  次に、地声最高音hiAはサビで登場します。登場回数は全体で21回程度です。今回は演奏時間が7分を超えているため、幾分か歌いやすいかもしれませんが、それでも男性の音域としては高めです。また、ラップパートもそれなりに中高音が多いため、一般的には少しキーを下げた方が歌いやすいのではないかと思います。一つの目安ですが、原曲キーから1~2つ程度下げてみてください。


 『純恋歌』は低音域に余地があり、キー下げは可能です。歌い慣れた人であれば、ある程度自分の得意なレンジに調整することができると思います。ビギナー向けの調整も一応は可能そうですが、原曲のように歌いこなすには、しっかりした練習が必要になります。その辺りは留意しておいてください。
 同曲はメロディー自体は比較的分かりやすいです。ただ、今回はラップパートの尺が長く、その辺りの雰囲気を作り出すにはしっかり歌い慣れておく必要があります。また、歌詞などもちゃんと覚えておいた方がよさそうです。

 『純恋歌』を原曲キーで歌唱する場合、mid2D~hiAといった中高音域をしっかり歌いこなせることが求められます。今回はラップパートではmid2D~mid2F辺りが多く、サビではmid2E~hiAなどが頻出します。低音は男性曲としてはやや高いです。
 こうしたことを踏まえると、「標準より高め~高音域が得意な男性」などが原曲キーにマッチしやすいと私は判断しました。


【まとめ】

①サビが特に盛り上がるが、ラップパートもそれなりに中高音寄り
②原キーだと「標準より高め~高音域が得意な男性」などに合いそう
③メロは比較的分かりやすいが、演奏時間が長いため、歌詞などは覚えておきたい

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コメント

  1. 名無し より:

    既にリクエストしてるかもですが、山下達郎さんの「RIDE ON TIME」の音域調査をお願いします。

    • もりっしー より:

      リストアップしておきます。
      山下さんの中でも人気が高いですよね。
      MV公開して欲しいです。

  2. きよひと より:

    音域調査お疲れ様です。
    純恋歌は勝手に歌いやすい楽曲だと思ってました。
    意外と平均男性的には高音寄りなんですね。

    リクエストの依頼なのですが
    神はサイコロを振らない『What’s a Pop?』
    BURNOUT SYNDROMES『ヒカリアレ』
    キンモクセイ『さらば』

    キンモクセイさんは先日記事に取り上げられましたが
    個人的にこの楽曲は〆の一曲としてとても優秀なので
    是非、よろしくお願い致します。

    • もりっしー より:

      コメントありがとうございます。
      そうですね。hiAなどが登場するのはサビだけですが
      ラップパートもそれなりに高いので油断はできません。

      リクエスト曲はいずれもリストアップしておきます。
      BURNOUT SYNDROMESは久しぶりですね。