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『ファンファーレ』(玉置浩二)の音域

 こんにちは。今回は玉置浩二さんの『ファンファーレ』(2025)を取り上げたいと思います。よろしくお願いします。


『ファンファーレ』(玉置浩二)
『ファンファーレ』(玉置浩二)の音域






【地声最低音】mid1C(C3) 

m1FG[今にも 壊れそ]う]【Aメロ①】
m1Fm1C[ヘコたれた[こ]ころ]DC[に[ぃ]


【地声最高音】mid2F(F4) ※全体で3回程度

DEm2F[千[切[れ]た]たず]m1F[と] 2D[き]ずなで【サビ】

※フェイクを含めるとイントロでhiA、アウトロでhiBが含まれる


【補足】mid2Cmid2D辺りを含むフレーズ

★上手くやれなくったっていいんm2C[だ]Gm1F[ぉ[ぉ]ぉ]【Aメロ②】
★そのまま生きてm1F[いき]なさい 行きなm2C[さい]
★うm2C[しなっ]m1Fm2DC[モ[ノ]た]C[ぃが]【サビ】
★こm2C[ころ]“を紡いm1F[で]くれる1G[から][ぁ1F[ぁ]ぁ]
m2D[愛]に向かって行きなm1G[さ][ぁ1F[ぁ]ぁ]
☆行きなCm2D[さぁ[ぁ]ぁ])ぁ[ぁD[ぁい] (hey) m2G[Yeah]【ラスサビ】

※☆のyeahはフェイクとして最高音には含めてません

 まず、『ファンファーレ』についてです。この楽曲は、2025年に男性シンガーソングライターの玉置浩二さんによりリリースされたシングル作品です。同曲は、早見和真さんの同名小説を原作としたテレビドラマ『ザ・ロイヤルファミリー』の主題歌として書き下ろされました。
 楽曲の質も相まって、『ファンファーレ』はストリーミングランキングなどでもランクインし、11月初旬に公開されたMVは600万回を超えています。大御所の歌手の作品がこれだけのヒットになるのはかなり異例であり、2025年末の紅白歌合戦の特別企画として出場も決定しました。


 『ファンファーレ』の音域的な特徴についてです。同曲は男性の音域の範囲内で歌メロ(J-POP男性曲としては若干低音が控えめ)が作られています。一般的な音域の男性が原曲キーで歌唱しやすい楽曲です。
 今回の楽曲は中高音としてはmid2C辺りが多く、サビでmid2Dやmid2F等が登場します。こうした点を考慮すると男性の音域の範囲内といえます。ただ、低音がmid1C程度で登場回数も多くはないため、低音は見た目より高いのではないかと私は推測しています。そのため、「標準より低めの音域の男性」辺りだと若干高く感じる可能性もあります。その辺りは実際に歌唱して微調整を加えてください。

 女性が同曲を歌唱する場合、通常はキーを上げた方が歌いやすいです。一つの目安ですが、原曲キーから5~7つ程度上げてみてください。今回は見た目よりも低音が高い曲ですが、「低音が得意な女性」についてもキーを上げた方がより歌いやすいと想定しています。



 最後に『ファンファーレ』の音域についてですが、【地声最低音】mid1C(C3)~【地声最高音】mid2F(F4)で歌メロディーが構成されております。一般的な男性の音域の範囲内です。以下、見ていきます。

 まず、地声最低音mid1CはAメロで登場します(全体で2~3回程度)。このmid1Cに次ぐ低音としてはmid1F程度であり、こちらはそれなりに回数が多いです。こうした点を考慮すると、男性の音域の範囲内(体感的にはやや高め)であると私は分析しています。

 次に、地声最高音mdi2Fはサビで計3回登場します。このmid2Fに次ぐ低音としてはmid2Dがピークとなる場面が全体で10回登場します。低音がやや高い点なども踏まえると、大よそ男性の音域の範囲内かやや低めであり、一般的な音域の男性が原曲キーで歌唱しやすいと私は分析しています、「高音域が得意な男性」については若干キーを上げてもよいかもしれません。


 『ファンファーレ』は低音や高音に余地があり、キー調整は可能です。歌い慣れた人であれば、ある程度自分が得意とするレンジに調整することができそうです。また、ビギナー向けの調整も一応は可能だと思います。ただ、キー調整をしたからといって直ちに玉置浩二さんのような歌唱が出来るわけではないので、弛まぬ練習を心掛けたいです。
 今回の楽曲はメロやリズムは比較的分かりやすいです。音域がマッチするのであれば練習曲やカラオケにもおススメです。玉置浩二さんは歌唱力の高さに定評があり、今回も抑揚の付け方などが独特です。ただ、声域としては一般的なレンジですので、声の強弱なども含め、玉置さんの表現などもしっかり学ぶとよいと思います。

 『ファンファーレ』を原曲キーで歌唱する場合、mid2C~mid2Fといった中高音域がしっかり歌いこなせることが求められます。今回は全体的にmid2C辺りが多く、サビを中心にmid2Dやmid2Fも登場します。低音は標準の範囲内ですが、体感的には若干高いように感じます。
 こうした点を考慮すると、「標準より(やや)低め~標準より高めの音域の男性」などが原曲キーに合いやすいと私は考えました。また、「高音域が得意な男性」についても原キーで歌唱しうると思いますが、人によっては若干キーを上げてもよさそうです。


【まとめ】

①一般的な男性の音域の範囲内(ただ、低音は見た目より高い印象)
②原キーだと「準より(やや)低め~標準より高めの音域の男性」向け
③キー調整はしやすく、ビギナー向けの調整も一応
④メロやリズムは分かりやすい。練習曲やカラオケ向き
⑤歌唱力の高い玉置浩二さんの声の強弱・抑揚など歌唱表現にも注目したい

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