『幸せの花束を』( マルシィ ) の 音域

★恋に落m2G–m2F[ち]た] あの日[からG–m2G#[た[か]ま]って]ぇいく想い【Bメロ】

★終わりがこm2G#–G–m2F[わ]く]て]ぇ

　まず、『幸せの花束を』についてです。この楽曲は、２０２２年にロックバンド・マルシィによりリリースされたシングル作品です。配信限定のシングルです。比較的新しめの作品ということもあり、アルバムには未収録です。

　さて、『幸せの花束を』はABEMA TVの恋愛バラエティ番組『恋愛ドラマな恋がしたい in NEW YORK』の主題歌としてタイアップが付きました。恋愛バラエティとマルシィの優しい世界観は非常に合うのではないかと思います。
　　同曲は穏やかなスローナンバーです。AメロBメロサビと展開し、全体的に親しみやすい作品です。作詞作曲は吉田右京さん、編曲は板井直樹さんによりなされました。

　マルシィは２０２２年にメジャーデビューしましたが、そうしたこともあり、少しずつタイアップ曲なども増えており、当ブログでもリクエストが増えています。２０２３年には、ポカリスエットと関連したタイアップ曲もリリースされており、今後ますます人気が上昇することが期待されます。


　『幸せの花束を』の音域的な特徴についてです。同曲は男性の音域としてはやや高めのレンジで歌メロが作られております。一般的な男性は少しキーを下げてもよいかもしれません。
　同曲はAメロは中低音が多く、Bメロサビで中高音域が中心となります。Aメロはmid1A#,mid1Cなども見られ、男性域としても低いです。高音域が得意な男性はキーを上げるのも選択肢です。全体的に音域が広いので、見た目よりも大変なのではないかと思います。

　ちなみに、女性が同曲を歌唱する場合、低音域がネックとなります。音域自体がかなり広いので、力量が求められると思います。



　最後に『幸せの花束を』の音域についてですが、【地声最低音】mid1A#(A#2)～【地声最高音】mid2G#(G#4)、【裏声最高音】hiC(C5)で歌メロディーが構成されております。一般的な男性の音域としてはやや高めです。以下、見ていきます。

　まず、地声最低音mid1A#はAメロで登場します。この辺りは男性の音域としても低めであり、低音適性のある人でもしっかり歌い慣れておく必要があります。高音域が得意な男性などはキーを上げることを推奨します。

　つぎに地声最高音mid2G#はＢメロやサビで登場します。登場回数は１５回弱と多いです。mid2G#は一般的な音域の男性のボーダーに当たるような音階であり、人によってはこの辺りからスムーズな発声が損なわれやすくなります。そのため、場合によってはキーを下げるのも選択肢だと考えてください。一つの目安ですが、原曲キーから１～２程度下げてみてください。


　『幸せの花束を』は音域自体が広く、キーを下げる余地があまりありません。ボーカルの吉田右京さんは中性的な優しい声質ですが、見た目よりも低音域が多いです。親しみやすいメロにも関わらず、広い音域が要求され、難易度は高いです。一方、メロは分かりやすい分、音域がマッチする人にとっては歌いやすいと思います。

　『幸せの花束を』を原曲キーで歌唱する場合、mid2D#～mid2G#といった中高音域をしっかり歌いこなせる力が求められます。今回はＢメロやサビで中高音域が多いですが、hiA以上の高音は地声では登場しません。一方、同曲はＡメロが低く、低音域～高音域まで気が抜けません。こうしたことを考えると、「標準よりやや高め～標準より高めの音域の男性」などが原曲キーに合いやすいと私は判断しました。


　『幸せの花束を』は全体的に親しみやすいメロであり、カラオケなどでも歌いやすいと思います。一方、音域自体はかなり広く、その点で力量が求められます。興味を持たれた方はチャレンジしてみてください。