『人マニア』(原口沙輔)
【地声最低音】mid2C#(C#4)
★うん hiA#[小]さくなってくうつm2C#[わ]で【サビ】
【最高音】hiD#(D#5) ※サビで登場
★ビhiD#–hiA#[バ良]くない] [た]だもの[足hiB[り]ない]【サビ】
★hiC#–D–hiD#[ト[び[たい] [ト[びD#[たい][ト[びD#[たい]
★hiD#–hiA#[ポ]リエステ]ルしご[とhiB–hiD–C#–B[は[ム]リ]か]
【補足】hiA~hiDを含むフレーズ一覧
★センター分m2G[けの] つむじhiB[刺]す【Aメロ】
★チョm2G[キで] 勝てるhiB–hiD[気[すん]な]
★hiC#–hiA[手]抜くぞ] hiB[すぐ]抜くぞ]【Bメロ】
★スm2G#[ポー]ツ ス[ポー]ツ hiA#[こ]し抜hiC#[け]よ]
★子供の前で m2G[着ぐるみを脱ぐ] hiA–hiA#[な〜ん[だ] 私
★hiB–C–hiC#[か[ね[で]殺しB–A#[て]愛]をm2D[買う]ね [すまん]ね [晩]年【サビ】
まず、『人マニア』についてです。この楽曲は、2023年に男性ミュージシャンの原口沙輔さんによりリリースされたボカロ曲です。アルバムには未収録です。
ちなみに、原口沙輔さんは2023年にフルアルバムを2枚もリリースしております。今回取り上げる『人マニア』はボカロ曲ということもありポップな作品ですが、サウンド面に興味を持った方は、こちらも拝聴してみると良いと思います。
さて、『人マニア』は原口沙輔さんのボカロPとしての処女作であり、リリースから2カ月でミリオン達成を達成した人気曲です。原口さんは、2015年よりSASUKE名義で音楽活動を開始し、2021年には東京2020パラリンピック競技大会の閉会式に出演するなどしました。ダンサー、トラックメイカー、作編曲家、DJ、シンガーソングライターと幅広く活動し、2023年にはボカロPとしても楽曲リリースを開始します。ボカロPとしてはこれまでに5曲をリリースしており、2曲が殿堂入りを果たしております(この記事を執筆時点では『ミニ偏』が殿堂入り間近です)。
『人マニア』はアップテンポのポップです。同曲は要所で硬質感のある音や叫び声などが登場し、歌メロについても通常のボカロ曲以上に無機質な印象があります(どことなくロボットっぽい)。人気のボカロ曲のあるようなポップさとはまた異なる中毒感のある楽曲になっています。そうした特徴もあってか、歌メロについてもやや捉えにくいですので、カラオケなどの際は【歌ってみた】などを参考にするのもよいかもしれません。【歌ってみた】についてはVTuberの月ノ美兎さんのバージョンが多くの再生回数を獲得しております。
『人マニア』の音域的な特徴についてです。同曲は、女性の音域としては高め(もしくは明確に「高い」)のレンジで歌メロが作られております。低音域に余地があるため、一般的にはキーを下げた方が歌いやすいです。
同曲は最低音がmid2C#と高く、相対的にhiA~hiDなどの中高音域が多く登場します。こうしたことから、「ある程度高音域が得意な女性」であってもそれなりに体力が求められます。今回はボカロ曲ということもあり、サビ辺りは若干息継ぎなどがしにくいかもしれません。今回はボカロ曲なので、地声と裏声の区分はしてませんが、裏声が得意な人などはhiD,hiD#といった場面では上手く「裏声」を使いこなすのもよいと思います。
ちなみに、男性が同曲を歌唱する場合、通常はキーを下げた方が歌いやすいです。今回は個人差がありますが、人によっては1オクターブ下のレンジを歌唱するのもよさそうです。標準的な音域の男性には「原曲キーから2~3つ程度上げて、1オクターブ下のレンジを歌唱」してみてください。
最後に『人マニア』の音域についてですが、【地声最低音】mid2C#(C#4)~【最高音】hiD#(D#5)で歌メロディーが構成されております。一般的な女性の音域と比べ、高め(もしくは明確に「高い」)です。以下、見ていきます。
まず、地声最低音mid2C#はサビで登場します。この辺りは女性の音域の範囲内です。ただ、mid2C#となる女性曲は、「一般的な女性にとってはキーが高い曲(スタミナも必要)」となることが多いです。今回の『人マニア』についてもそうした傾向がうかがえます。
次に、最高音hiD#についてはサビで登場します。登場回数は10回超です。このhiD#は地声で歌うと女性の音域としては高く、通常はキーを下げた方が歌いやすいです。一つの目安ですが、原曲キーから2~3つ程度下げてみてください。
今回の楽曲はボカロ曲ということもあり、hiD#は地声か裏声か区別してません。そのため、hiD#,hiDといった音階を「裏声」で歌うのも良いと思います。ちなみに、先述した月ノ美兎さんはhiD#については裏声を上手く使いこなしている印象です。
『人マニア』は低音域に余地があるため、キー下げはしやすいです。同曲は音域自体はそこまで広くないため、多くの人にとってマッチしやすい音域に調整することが可能です。
一方、同曲はメロディー自体にかなりクセがあり、音程が取りにくそうな場面も要所要所でみられます(Bメロやサビ)。そうした点を考慮するとやはり歌い慣れた人向けの楽曲だと私は分析しました。カラオケの練習をする際は、【歌ってみた】などの動画も参考にしてみるのも良いと思います。
『人マニア』を原曲キーで歌唱する場合、hiA~hiD#といった中高音域をしっかり歌いこなせる力が求められます。今回はBメロやサビでこれらの頻度が高いです。低音についてはmid2C#が最低音であり、相対的に高いです。
こうしたことを踏まえると、「ある程度~非常に高音域が得意な女性」が原曲キーに合いやすいと私は判断しました。女性曲としては高いのですが、ボカロ曲の中ではまだ高音が控えめだと思います。
【まとめ】
①全体的に中高音寄りで、Bメロサビは特に多い
②原キーだと「ある程度~非常に高音域が得意な女性」に合いそう
③音域自体は広くなく、キー調整はしやすい
④Bメロやサビの一部は音程が取りにくいので注意
コメント
同じくボカロでBlessing お願いします。
リストアップしておきます。
この曲は歌い手バージョンの方にリクエストが来て
ちょっと複雑でお蔵入りしていたのですが
ボカロバージョンだと少しやりやすいかもしれません。