ナユタン星人の作品としては、当ブログでは以前に、ナナヲアカリさんの『インスタントヘヴン feat.Eve』(過去記事)を取り上げました。ナユタン星人さん自身のボカロ曲を取り上げるのは今回が初となります。
『アンドロメダアンドロメダ』(ナユタン星人)
【地声最低音】mid2B(B3)
★ワレワレは宇宙人だ 校舎の裏から コンタクm2B[ト]【Aメロ】
【地声最高音】hiF#(F#5)
★(アンドロメダ)×2 hiB[こ]hiF#[た]hiE[え]hiD[て]B[お]くB[れ]【サビ】
★hiB[パ]ル[ラパ]ル[ラパ]ルB[ラッタッ]hiF#[タ]B[ラ]
※hiF#,hiE辺りを裏声にしてもよいです。
【補足】hiA~hiC#を含むフレーズ一覧
★hiB[アンドロメ]hiD[ダ] アンドロメhiA[ダ]【サビ】
★hiB[あなた]hiA[と]わたし 永久にA[逢]えないの
★(彼方の宇宙で)あなhiA[た]にhiA#[こ]いA#[し]hiC#[て]hiB[る]
★音が遠くで響く 夜中のhiB[3]時に 近所迷m2B[惑]【2番Aメロ】
まず、ナユタン星人さんについて少し説明します。ナユタン星人さんは2015年に、今回取り上げる『アンドロメダアンドロメダ』でボカロPデビューを果たします。中毒性のある歌メロやサウンドが特徴的で、自身のイラストなども味があります。歌詞については、SFや宇宙などをモチーフにした歌詞が多く見られます。私なりのイメージですが、ボカロ曲としては比較的に歌いやすいものも見られ、親しみやすいものが多いです。2010年代後半を代表するボカロPの1人であります。
ナユタン星人さんの代表的な楽曲としては、『惑星ループ』、『太陽系ディスコ』、『エイリアンエイリアン』などが挙げられます。また、楽曲提供も多く行っており、ナナヲアカリさんの『チューリングラブ feat.Sou』、すとぷりの『ギンギラ銀河』などはアニメのタイアップも付きました。
さて、『アンドロメダアンドロメダ』についてです。この楽曲は、2015年にナユタン星人さんによりリリースされました。ナユタン星人さんの記念すべきデビュー曲であり、その後の世界観も示した佳曲であります。アルバム『ナユタン星からの物体X 』などに収録されております。使用ボカロは初音ミクであります。
『アンドロメダアンドロメダ』はアップテンポのバンドナンバーです。歌メロの構成は、Aメロサビで構成されており、演奏時間は3分程度であります。このシンプルかつ短い演奏時間は、ナユタン星人さんの作品の一つの特徴かもしれまません。全体として中毒性があり、何度も聴きたくなるような魔力を秘めております。私自身は、どことなくインディーロックバンドの相対性理論を想起させられました。
『アンドロメダアンドロメダ』の音域的な特徴についてです。女性の声域よりも高めで歌われております。上述しておりますが、hiE~hiF#辺りは裏声を使ってもよいのではないかと思います。また、キーを少し下げてもよいです。また、男性が歌唱する場合は、1オクターブ下のキーでもよいです。歌い手のEveさんとSouさんもオク下げでカバーされております。
さて、『アンドロメダアンドロメダ』の音域についてですが、【地声最低音】mid2B(B3)~【地声最高音】hiF#(F#5)で歌メロディーが構成されております。一般的な女性の音域よりも高いです。以下、見ていきます。
まず、地声最高音hiF#ですが、サビで登場します。ここは、女性の声域としてはかなり高いですので、キーを下げた方が歌いやすいです。また、hiE,hiF#辺りの音階を裏声で歌唱するのも選択肢です。
『アンドロメダアンドロメダ』は低音部分に余裕があり、キー調整はしやすいです。音域自体はやや広いのですが、歌メロなどは非常に親しみやすいですので、歌い慣れていない人にもチャレンジしやすいのではないかと思います(キー調整を考慮して)。もし、キー調整しても難しいと感じた場合は、別の易しめの曲と並行して練習してください。
『アンドロメダアンドロメダ』はボカロ曲としては比較的手を付けやすく、早い歌い回しも少ないです。サビが若干息継ぎしにくいかもしれませんが、親しみやすいナンバーです。興味を持たれた方はチャレンジしてみてください。