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『ラブカ?』(柊キライ feat.flower)の音域

こんにちは。今回は柊キライさんの『ラブカ?』(2020)を取り上げたいと思います。よろしくお願いします。今回は自選曲になります。
 なお、同曲は、女性歌手のAdoさんによるバージョンと同時投稿されました。Adoさんのバージョンのついても適宜触れたいと思います。Adoさんバージョンは原曲と異なり最高音が異なるので、その辺りも少し触れます。


『ラブカ?』(柊キライ feat.flower)
『ラブカ?』(柊キライ feat.flower)の音域






【地声最低音】mid2A(A3) 

★包まれれるは ラ ラ ラ ラ m2A[ラ] ラブか?【Aメロ】
★ラブカ ラララ ラブカ ラブ なのm2A[か?]


【地声最高音】hiD(D5)  ※2番Aメロ

★(届け 届け それでも光は)hiA[潰]hiD[え]水面 【2番Aメロ】
hiA[みか]いの[お]hiC[も][い][足][ぬ] hiD[足][ら]ぬ 至らぬはラブかぁD[あっ]

☆のhiDはAdoさんも潰れたような地声で歌唱されております。


【裏声最高音】hiD(D5) ※登場回数多い

hiA[甘][ラ]hiD裏[ビュー] [ラ]D[ビュー] [ラ]D[ビュー][か?]【サビ】


【補足】hiAhiCを含むフレーズ一覧

hiA[く][い]×2 A[しん][い] [ヴェ]ールに[つ][まれ]るは【Aメロ】


hiA#[う]hiA[そ]と嘘で濁ったA-A#[ア[イ][イ][ー]ジュ]か?【サビ】
hiC[は]hiA#[く]hiA[あ]病 ラ ラ ラ ラ ラ hiA[ラ]ブカ

※☆の部分、Adoさんは【A-A#[ア[イ]ア[イ]ニ[ー]ジュ][か]hiG】と最後しゃくり上げてます。

 まず、柊キライ(ひいらぎきらい)さんについて少し説明します。柊キライさんは、2019年より活動するボカロPであります。2019年8月にリリースされた『オートファジー』がニコニコ動画で100万再生を超えるなどヒットし、知られるようになりました。
 柊さんの楽曲は、エレクトロニカやジャズを融合させたようなスタイルが特徴的であり(エレクトロ・スウィングと呼ぶようです)、全体としておどろおどろしい雰囲気の楽曲が目立ちます。ボカロはv flowerを使っており、人気絵師のWOOMAさんのイラストなども印象に残ります。
 柊さんの人気のある作品としては、『オートファジー』、『ボッカデラベリタ』、『エバ』などが知られております。『ボッカデラベリタ』や、今回取り上げる『ラブカ?』はカラオケランキングで上位に入るなど、特に人気があります。ここ数年では特に活躍の目覚ましいボカロPの1人と言えます。


 さて、『ラブカ?』についてです。この楽曲は、2020年に柊キライさんによりリリースされたボカロ作品です。同曲は、使用ボカロとしてflowerが使われており、また女性歌手のAdoさんが歌唱するバージョンとの同時投稿がなされ話題となりました。
 『ラブカ?』は柊キライさんのYouTube公式チャンネルでもMVが公開されており、ボカロバージョンが600万回、Adoさんのバージョンが2000万回の再生回数を記録しております。カラオケランキングなどでも上位に位置し、話題となっております。

 『ラブカ?』はアップテンポのジャジーなナンバーです。イントロが30秒以上あり、最近の作品としては長めですが、演奏時間は3分と短くなっております。歌メロはAメロサビといった形で作られておりシンプルですが、その中で上手くアクセントを付けております。

 『ラブカ?』の音域的な特徴についてです。同曲は、Adoさんとの同時投稿ということもあり、ボカロ曲としてはかなり歌いやすいレンジでメロが作られております(歌うのが簡単という意味ではない)。歌の細かい表現についてはAdoさんの歌唱が非常に参考になります。Adoさんは独特の抑揚を付け、1番サビの最高音がhiGになっていたりするのですが、そうした面も含めて、真似てみるとよいのではないかと思います。


 最後に『ラブカ?』の音域についてですが、【地声最低音】mid2A(A3)~【地声最高音】hiD(D5)、【裏声最高音】hiD(D5)で歌メロディーが構成されております。一般的な女性の音域の範囲内、もしくは若干高いです。以下、見ていきます。

 まず、地声最高音hiDですが、2番のAメロで登場します。ボカロバージョンではかなりクッキリ発声されておりますが、Adoさんの歌唱ではhiDは1回程度になります。この辺りは、人によってはやや高いレンジになりますので、Adoさんの歌唱が参考になるかもしれません。場合によっては、少しキーを下げてもよいと思います。

 『ラブカ?』は低音に余裕があり、キー調整は可能です。歌い慣れていない人向けの調整も可能だと思います。ただ、同曲は【hiA[甘][ラ]hiD裏[ビュー][ラ]D[ビュー] [ラ]D[ビュー][か?]】などに代表されるように、裏声が多用される場面があります。そうした点は歌い慣れていない人にはハードルになるかもしれません。
 ただ、早口な部分や裏声などを考慮しても、ボカロ曲にありがちな「絶望的なハイトーン」などは見られませんので、他の人気ボカロ曲と比較してもチャレンジしやすいのではないかと私は分析しております。簡単な楽曲では無いですが、少しずつ練習していけば、比較的努力が報われやすいです。

 『ラブカ?』はカラオケでもよく歌われており、最近特に人気の高い1曲です。興味を持たれた方はチャレンジしてみてください。

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コメント

  1. クロ より:

    今気づいたんですけど、Ado.verの1番最後の「甘きラビューラビューラビューか」の部分、hihiDじゃ無いですかね?

    • もりっしー より:

      該当箇所についてはちょっと確認できなかったのですが
      今外出先から書き込んでいるので
      あとで確認してみてもよいかもしません
      Adoさんは原曲よりも1オクターブ上の音を入れてくるときがありますよね

      • クロ より:

        ありがとうございます。Ado.verの大体2:29くらいです。「甘きラビューラビューラビューか、それはバグバグバグか」の2つです。声を細くして歌ってるだけという可能性もありますが

        • もりっしー より:

          すみません。「1番サビ」と勘違いしてました
          ラストサビの部分ですね。確かにここはhihiDです
          ライブとかで歌うかはわからないんですが
          レコーディングだと本人が歌唱してますよね