なお、『フォニイ』はボカロ曲ということもあり、地声と裏声の区別が難しくなっております。そのため、今回は地声と裏声を区別せずに、【最高音】としておきます。
『フォニイ feat.可不(KAFU)』(ツミキ)、Phony feat.KAFU(Tsumiki)
【地声最低音】mid1G(G3) ※重要度は高くない
★m1G[ぜ]つ望の雨はあたしの傘を突いて【Aメロ】
※低音の基準としてm2Aを置いても良い
【最高音】hiG#(G#5) ※ラストサビ[転調+1]で1回
★それすら夜のhiC#[手]に絆C#–hiF#[さ[れ]て hiG#–hiF[愛]のよ]F#[うに]【ラストサビ[転調+1]】
※通常サビではhiG
【補足】hiB~hiGを含むフレーズ一覧
★この世で造花よりhiC–hiB[キ]レ]イな花は無いわ【Aメロ】
★鏡に映り嘘を描いて自らを見hiC–hiB[う]し]なった絵画
★パhiB[パッパ]ラパッB[パ]ララッパッパ【Bメロ】
★ナhiE裏[ゾ]ナhiE[ゾ]かhiB[ぞ]えてあhiD裏[そ]びましょう
★(何故何故此処で)踊っhiD[てい]hiG–hiF#–hiE[る]で]しょう]
☆hiE–hiF[簡[単]なことも解らないわ【通常サビ】
★今日も泳いでいる夜hiB–hiC[の[で]ん]しゃが通り去っC–hiD[て[い]く]【2番Aメロ】
★踊り明かhiD–hiB[せ]よ]
★hiC#–hiB[う]そ]に絡まってい[る] hiE–hiD#[た]だ]【ラストサビ[転調-1]】
★hiF–hiF#[簡[単]hiD#–hiC#[な]こ]とも解らないわ【ラストサビ[転調+1]】
★あたしってhiF#–hiF[何]だっ]け
★フォニイ hiC#[フォ]ニイ hiF–hiD#[フォニ]イ]
★hiD#–hiC#[う]そ]に絡まっているあたhiF#[し]はフォニイ
まず、ツミキさんについて少し説明します。ツミキさんは2017年に、ニコニコ動画にて『トウキョウダイバアフェイクショウ』を初投稿し、ボカロPとしての活動を開始しました。同曲は、初投稿ながら、10万再生を記録し、殿堂入りを果たします(のちにミリオン達成)。ツミキさんの人気曲としては、『リコレクションエンドロウル』、『アングレイデイズ』、そして今回取り上げる『フォニイ』などが挙げられます。
ツミキさんはこれまではボカロPや楽曲提供などを中心に活動されておりましたが、2021年よりぷらそにかのメンバーであるみきまりあさんと音楽ユニットNOMELON NOLEMON(ノーメロン ノーレモン)を結成しました。NOMELON NOLEMONではこれまでにアルバムを1枚リリースしております。近年は、ボカロPがユニットを結成し、大きなヒットを記録するケースが増えており、NOMELON NOLEMONも今後大きなヒットを生み出す可能性を秘めているといえます。
さて、『フォニイ』についてです。この楽曲は、2021年にボカロPのツミキさんによりリリースされたボカロ曲です。同曲は、バーチャルシンガー花譜(かふ)さんの歌声をもとにしたボーカロイド可不を使用しております。2021年6月にツミキさんのYouTubeチャンネルで公開されたミュージックビデオは、2022年4月現在、1700万回を超える再生回数を記録しております。ニコニコ動画でも再生回数が300万回を超えており、ここ1年で特にヒットしたボカロ曲の1つといえると思います。
『フォニイ』の音域的な特徴についてです。同曲は、ボカロ曲ということもあり、一般的な女性の音域よりもかなり高いレンジで歌メロが作られております。そのため、通常はキーを下げて歌唱した方が合いやすいです。男性の場合、人によってはオク下げなどでも歌唱可能です。
『フォニイ』はサビの転調が特徴的であります。最初のサビを基準にすると、ラストのサビの前半は半音低く(♭1)で歌われております。その後、ラストサビ後半は、通常のサビと比べ半音上がります(#1)。ラストサビの前半と後半で比較すると2つキーが上がるので、その点で大きく盛り上がります。まとめると以下のようになります。
1番サビ(キー±0)⇒ラストサビ前半(キー-1)⇒ラストサビ後半(キー+1)
そのため、歌唱する際は音程などに気を付けてください。同曲はBメロ⇒サビでも転調が行われているため、音程を取るのが苦手な方は慣れるのが少し大変かもしれません。原曲をしっかり聴き込んどおきたいところです。
最後に『フォニイ feat.可不(KAFU)』の音域についてですが、【地声最低音】mid1G(G3)~【最高音】hiG#(G#5)で歌メロディーが構成されております。一般的な女性の音域よりもかなり高いです。以下、見ていきます。
まず、地声最低音mid1GについてはAメロで登場します。このmid1Gはこの1場面だけで登場し、他では見られません。そのため、重要性はそこまで高くありません。低音の基準として、mid2Aを置いてもよいと思います。
次に、最高音hiG#はラストサビで登場します。登場回数は1回です。一方、このhiG#を除くと、BメロやサビでhiGが登場します。加えて、hiE以上の高音域の頻度も高く、一般的な女性はキーを下げた方が歌いやすいといます。
『フォニイ』は低音域に余地があり、キー調整などは可能だといえます。反面、音域自体がかなり広いため、歌い慣れた女性が器用に発声したとしても歌いにくい部分が出てくる可能性があります。そのため、キー調整を考慮に入れたとしても、「ある程度高音域が得意な女性向けの楽曲」と言えます。同曲は息継ぎが入れにくい場面などもあり、その点でも難易度が高いといえます。
『フォニイ』を原曲キーで歌唱する場合、私なりの解釈ですが、最低でもhiF辺りの音階を地声で歌えることが求められると思います。そのため、女性としてはかなり高く、裏声などの器用な発声も必要不可欠になります。よって、「高音域が非常に得意な女性」などが合いやすい楽曲です。
『フォニイ』はボカロ曲らしく、歌唱難易度が高い作品ですが、歌詞やメロなどは親しみやすく、私自身も非常に耳に残りました。2022年も引き続き、多くの人気を集めるボカロ曲ではないかと思います。興味を持たれた方はチャレンジしてみてください。
コメント
ヤバイTシャツ屋さん『Beats Per Minute 220(vs岡崎体育)』『ベストジーニスト賞』『Bluetooth Love』『Give me the Tank-Top』
My Hair is Bad『真赤』『復讐』
をお願いします。ヤバTは今まだリクエストあると思いますが長い目でお願いします
リストアップしておきます。
マイヘアはまだ取り上げてませんね。