『流星のサドル』(久保田利伸)

【地声最低音】mid2A(A3)
※【補足】参照
【地声最高音】hiC(C5) ※終盤に1回(ベスト盤だと3回)
★Drive on my m2G[way],[keep] on [my] hiA–hiC[o[w]n]n]【ラストサビ】
【裏声最高音】hiD(D5) ※終盤に登場
★hiA裏–hiC–hiD[keep [on [drivin] [keep C–D[on [drivin]【アウトロ[アルバム盤のみ]】
【補足】mid2G~hiAを含むフレーズ一覧
★hiA–m2G–F^[よ](る]を[越]え]て[ゆ]くのさ【サビ】
★m2A–m2F[りゅ[う]せ[いm2G[の] G–F^-hiA[サ]ド[ル])[で]
★m2A[ほ]し[をhiA–2G[つ]か]もhiA–G^[お]ぉ[ぉ]
★hiA–F–G[な]み[だに] [Turn] F–G[a[ga]i]n【Aメロ】
★hiA–G[振り]返]るたA[び]に] A[cry]
★m2A#[ダ]メにm2F–m2G–E[なる[の]さ]
★2A#[君]のhiA–m2G–F[ま]ぁえ]に]【Bメロ】
★輝hiA–2G[き]ぃ]だ[けA[う]つ]すひとA[み]ぃ]A[が]あ]ぁれA[ば]
★m2A[Drive on] hiA–G[my] wa]y,【アウトロ】
★朝の hiA地–G–hiC地orM[In]s[ti]gatio]n【2番Bメロ[ベスト盤のみ]】
まず、『流星のサドル』についてです。この楽曲は、1986年に男性歌手の久保田利伸さんによりリリースされたアルバム『SHAKE IT PARADISE』に収録されています。同アルバムは、久保田さんの1枚目のフルアルバムであり、デビューシングル『失意のダウンタウン』、『Missing』(過去記事)などが収録されております。アルバムは、CDやLP、カセットを含め、最終的には50万枚近いヒットとなりました。
『流星のサドル』はアルバム曲ながら人気が高く、『the BADDEST』などのベストアルバムにも収録されています。作詞は川村真澄さん、作曲は久保田利伸さん、編曲は武部聡志さんによりなされました。
同曲はにアップテンポのR&Bです。頭サビで歌メロが展開され、AメロBメロサビと軽快に歌メロが展開されます。ちなみに、同曲は複数バージョンが存在しております。ほとんど同じ歌メロで展開されますが、一部アレンジがなされているため、最高音が異なったります。その辺りも聞き比べてみるのもよいかもしれません。私自身は、ベストアルバムに収録されているバージョンの歌唱が好みでした(今回はベスト盤ではなく、オリジナルアルバムバージョンをベースに音域調査しています)。
『流星のサドル』の音域的な特徴についてです。同曲は男性の音域としては、高い(体感的にはかなり高い)レンジで歌メロが作られています。低音域に余地があるため、一般的にはキーを下げた方が歌いやすいです。
同曲は、低音域mid2Aと男性曲としてはかなり高く、mid2F~hiA辺りの中高音が頻出します。最高音hiCの高音が登場する場面は限定されますが、中高音が多い分、「高音が得意な男性」の方がマッチしやすい曲といえます(体力的にしんどくなりやすい)。音域的には女声域に近似するため、女性が原キーで歌えなくもない曲です。
女性が同曲を歌唱する場合、人によっては原曲キーがマッチする可能性があります。具体的には「標準より低め~やや低めの音域の女性」などは原キーを選択肢に入れてみてもよいかもしれません。ただ、一般的には若干キーを上げた方がより声質を活かしやすいと私は分析しています(原キーから1~3つ程度)。発声のニュアンスは原曲と異なるかもしれませんが、音域的には女性の方がマッチする人が多そうです。
最後に『流星のサドル』の音域についてですが、【地声最低音】mid2A(A3)~【地声最高音】hiC(C5)、【裏声最高音】hiD(D5)で歌メロディーが構成されております。一般的な男性の音域と比べ、高い(体感的にはかなり高い)です。以下、見ていきます。
まず、地声最低音mid2Aはサビで登場します。このmid2Aが最低音となる男性曲は、ほぼ「一般的な男性にとってはかなり高い曲」となります。今回の『流星のサドル』についても明確にこの傾向が当てはまります。
次に、地声最高音hiCはラストサビで1回登場します。このhiCに次ぐ地声高音としてはhiAがピークとなる場面が全体で60回とかなり多いです。こうした点を考慮すると、男性の音域としてはかなり高く、通常はキーを下げた方が歌いやすいといえます。一つの目安ですが、原曲キーから3~5つ程度下げてみてください。
『流星のサドル』は低音域に余地があり、キー下げは可能です。今回の楽曲は基本的な歌メロはmid2A~hiAで作られており、音域はそこまで広くありません。そのため、歌い慣れた人はもちろん、ビギナー向けの調整もある程度可能であると私は分析しています。ただ、キー調整をしたからといってすぐに久保田利伸さんのような歌唱が出来るわけではないですので、弛まぬ練習を続けていきたいです。
今回の楽曲はメロディー自体は比較的わかりやすく、リズムなども取りやすいです。練習曲やカラオケなどでもお奨めしやすいと私は分析しました。ただ、原曲のように歌いこなすのはやはり力量が必要であることは留意しておいてください。余裕のある方は、久保田さんの抑揚なども含め、歌唱表現を参考にしていきたいです。
『流星のサドル』を原曲キーで歌唱する場合、mid2E~hiA(一部でhiC)といった中高音域がしっかり歌いこなせることが求められます。今回は全体を通してmid2F~hiA辺りが超頻出です。低音も男性曲としてはかなり高いため、体感的には高く感じやすいです。
こうした点を考慮すると、「高音域が非常に得意な男性」などが原曲キーに合いやすいと私は判断しました。また、女性は比較的原キーが合いやすく、「標準より低め~やや低めの音域の女性」などはマッチする可能性があります。
【まとめ】
①男性曲としてはかなり中高音寄り
②原キーだと「高音域が非常に得意な男性」に合いそう
③音域的には女性曲に近い。原キーが合う女性も一定数いる
④基本的な音域は広くなく、キー調整しやすい
⑤練習曲におススメ(久保田さんのように歌うには力量が必要)
コメント
リクエストした者です。この記事楽しみにしてました
ずっと高いという表現が似合う楽曲だと思います。マジで低いところがないんですよね…。この年代の楽曲にしてはかなりハイトーンが強調されてると思います
ラストのhiD、個人的には地声に聞こえましたがやっぱ裏声なんですかね…?
地声だとしたら尚更エグい楽曲ですが()
地声感があって私も少し迷いました
声がややクリアで余裕がある感じなので
ヘッドボイスがベースなのではないかと推測してます
もし違ったらすみません
地声・裏声どっちで歌っても違和感はなさそうですね
ありがとうございます