『フロントメモリー feat. ACAね(ずっと真夜中でいいのに。)』(神聖かまってちゃん)
【地声最低音】mid2A(A3)
★hiB–m2F#[ガンバロっ]かな]きょ[う]は m2A[それは]昨日[の]つA[づ]き]【Aメロ】
★(絵文字使った歪な想いは) Recしm2F#[た]夕[が]たのm2A[な]か
★heybaby, yobaby, hiA[いつ]まhiB[で]も]先に進めないm2A[の]は【Bメロ】
★Yo,m2A[そ]んなんじゃいけないよ【Cメロ】
【地声最高音】hiF#(F#5) ※終盤で多い
★hiA[Say] B[Yeah!Yeah!] hiD[Yeah!] E[Yeah!] hiF#[Yeah!]【ラストBメロ】
★hiD–hiE[Comeon[ba]by] hiF#–E[ye]a]h!]
★hiF#[Comeon comeon comeon Comeon comeon]
【裏声最高音】hihiB(B4 ) ※終盤で複数回登場
★hihiB[ohh!] hiF#–hiE–D[ye]a]h!]【ラストBメロ】
【補足】hiA~hiDを含むフレーズ一覧
★屋上でhiA[ま]た崩[れhiD裏[か]けてる【Aメロ】
★hiB–hiA^-hiD地[こんな夏]さ[ま[た] [きっついサイズhiB[シュ]ー]ズがさ【Bメロ】
★hiB–hiD地–A–B[スリー[ポ]イントキメ[な]いでしょ
★(So) ガンhiA–hiB[バ[レ]ないよガン[バB[レ]ないよ【Cメロ】
★hiB–A[Sa]y] B[Ye]ah!] hiD–B[ガンバ]レ[ないよ])【ラストCメロ】
★(先の 夏さまた) hiA[Say] B[Yeah!Yeah!Yeah!Yeah!Yeah!]【ラストBメロ】
まず、『フロントメモリー』についてです。この楽曲は、2014年にロックバンド・神聖かまってちゃんによりリリースされたシングル作品です。元々は、ボーカル&ギターのの子さんがYouTubeで公開していた楽曲でしたが、シングル化にあたり女性シンガーソングライターの川本真琴さんをゲストボーカルに迎えました。アルバムとしては、同じ年にリリースされた『英雄syndrome』に収められました。同アルバムではの子さん自身のバージョンも収録されております。
その後、2018年に『フロントメモリー』は、眉月じゅんさんの同名漫画を原作とした実写映画『恋は雨上がりのように』の主題歌として起用されます。主題歌は女性歌手の鈴木瑛美子さんとプロデューサーの亀田誠治さんによるカバーバージョンとして発表されました。楽曲の質も相まって、レーベルや鈴木さんのYouTubeチャンネルで公開されている動画は計1600万回もの再生回数を記録しました(2023年10月現在)。
2023年には、バンド結成15周年を記念して、【ずっと真夜中でいいのに。】のACAねさんをゲストボーカルに迎えたバージョンがリリースされます(今回はこのバージョンをベースに記事を書いております)。神聖かまってちゃんの作品の中でも人気が高く、カラオケでも良く歌われているようです。
『フロントメモリー feat. ACAね(ずっと真夜中でいいのに。)』はアップテンポのバンド曲です。ピアノを基調としたバンド曲であり、ノリの良さがありながらどことなく寂し気が趣きがあります。
歌メロについてはAメロBメロCメロという形になっており、全体的にメロディアスです(あえて言えばBメロがサビにあたる)。メロはいわゆるヨナ抜きの音階で作られており、そうした点も楽曲の切ない雰囲気に貢献しております。作詞作曲は、ボーカルのの子さんによりなされました。
『フロントメモリー』の音域的な特徴についてです。同曲だ女性の音域としては高いレンジで歌メロが作られております。低音域に余地があるため、通常はキーを下げた方が歌いやすいです。
同曲はAメロBメロCメロいずれも中高音域が多く、とりわけhiBは全体で55回程度登場します。また、1番Aメロ~終盤まで間奏もほとんどないため、体力的にも辛くなりやすいです。
ちなみに、川本真琴さんや鈴木瑛美子さんがボーカルを務めるバージョンは、ACAねさんよりも1つ低いキーで歌唱されております。このバージョンについても女性音域としては高めであり、体力も要求されます。場合によっては複数人で歌唱するのも選択肢ではないかと私は感じました。
ちなみに、男性が同曲を歌唱する場合、通常はキーを下げた方が歌いやすいです。ただ、ボーカルのの子さんは川本さんなどと同じキーで歌われているため、「高音域が非常に得意な男性」などはの子さんのバージョンを参考にしてみてもよいと思います(ただ、男性曲としては相当高いです)。
最後に『フロントメモリー feat. ACAね(ずっと真夜中でいいのに。)』の音域についてですが、【地声最低音】mid2A(A3)~【地声最高音】hiF#(F#5)で歌メロディーが構成されております。一般的な女性の音域と比べ、高い(終盤は「かなり高い」)です。以下、見ていきます。
地声最低音mid2AはAメロ~Cメロで登場します。この辺りは女性の音域の範囲内です。今回は全体として高音寄りですので、少しキーを下げてもよいと思います。
次に、地声最高音hiF#は終盤で登場します。厳密に数えてはいませんが、後半のアウトロの部分で非常に多いです。今回はフェイクの場面でもありますので、多少アドリブを利かせやすいですが、hiF#は女性の音域としてはかなり高いです。明確な日本語の歌詞のある部分ではhiDが曲全体で15回程度見られます。
今回はこのhiDを基準にして、キー調整を行った方がよいと私は考えました。一つの目安ですが、原曲キーから2つ程度下げてみてください(これでも終盤は少し辛いかもしれません)。
『フロントメモリー』は低音域に余地があり、キー下げは可能です。今回は終盤のフェイクの部分でhiF#~hihiBといった高音域が多く見られますが、日本語の歌詞のある部分ではmid2A~hiDです。そのため、終盤のフェイクの部分を除けば、キー調整を加えると、ある程度歌いやすくなるのではないかと推測されます。ただ、ビギナーについては、一部歌いにくい部分が出てくるかもしれません。
同曲は歌メロ自体はかなり覚えやすく、リズムもそこまで難しくはありません。ただ、1番Aメロ~終盤までは間奏が無く、断続的に歌が続きます。こうした構成から体力的に辛くなりやすいです。場合によっては複数人で歌唱するのもよさそうです。
『フロントメモリー feat. ACAね』を原曲キーで歌唱する場合、hiB~hiF#(裏声hihiB)といった中高音域をしっかり歌いこなせる力が求められます。今回はhiF#やhihiBについては終盤のフェイクの部分で登場します。それ以外の場面では最高音はhiDとなりますが、休憩できるポイントが無く、見た目の音域以上に辛くなりやすいです。
こうしたことを踏まえると、「高音域が得意or非常に得意な女性」などが原曲キーにマッチしやすいと私は判断しました。ただ、終盤のフェイクを除くと、「標準より高め~ある程度高音域が得意な女性」なども原キーが合う可能性があります。に体力的に辛くなりやすい曲ですので、複数人で歌唱するのもおススメです。
【まとめ】
①全体的中高音寄り(終盤はかなり高い音が続く)
②原キーだと「高音域が得意な女性」向け
③終盤のフェイクを除くと、「標準より高めの音域の女性」でも合う可能性がある
④メロが断続的に続くため、体力的に辛い(複数人で歌唱するのもおススメ)
⑤メロは覚えやすい