『UNDEAD』(YOASOBI)

【地声最低音】mid2A(A3)
★m2A–C[巻]き]付い[たm2A[ま]ま【Bメロ】
★hiA[ま]だ離れない 在りし日のじm2A#[ぶ]ん
★閑m2A[話]休題 ピースピース【サビ②】
★何だかどうして 未来になんぞ 何m2A[の]【2番Aメロ】
【地声最高音】hiE(E5) ※全体で3回程度
★幸せになろうhiA#[と]しないhiD地–C[なん]て] hiE–D[卑怯]だ]【サビ①】
★死んでいるも同hiC[然] 屍hiD地–C#–hiE地–D地L[の]アン[デッ]ド]【ラストサビ】
【裏声最高音】hiG(G5) ※ラスサビで1回
★しまhiE裏–C#[う]な]ひD–E–hiG裏–F#[と[で[在]れ]【ラスサビ】
【補足】その他の中高音域
★UNHAPPY なhiA[や]め[る]人の子よ ひ[と]成[らhiC[ざ]る]者[も]【イントロ】
★hiD[生き]て[いhiF裏–E[るん]だ]し
★hiD地–C–A[た]い]く]つなみら[いも] カウンセリングA–hiA#[や[れ]や[れ]
★戦っhiA[てる]よう[な]そん[な]気[が]す[る]の【Aメロ】
☆残hihiC裏[念] もう居ないのに
★ナンhihiA裏[センス] 消えないレッテル
★死んhiC地–hiD地[じゃい[ない] hiA–hiA#[お前[とお]前[の]連]鎖【サビ①】
★生きていhiC地–A#[る]こ]とhiD地or裏[と]は
★変わhiC#裏–hiE[り[つ]づD–E–F–hiF#裏–D[け[る[こ[と]だ]
★ふこhiA–hiC[う[に]あ]まん[じ]て まん[ぞC[く]す]hiE裏–D[る]なよ]
★次hiA[は]お[に]が[出hiC#裏[る]か]hiD裏[蛇]が]出る[か]【サビ②】
★幸hiC地[せ]をあきhiD裏[ら]めて【ラスサビ】
★hiD地–C[た]だ]苦し[み]に慣れて 耐えて[い]るE裏–hiF#裏–D[だ[け]じゃ]
★hiD地–C[し]あ]わhiC#地[せ]になhiE裏–D[る]のも]
★森羅万象 hiC[ピースピース]
※厳密にいうと☆の場面が裏声最高音になります
まず、『UNDEAD』についてです。この楽曲は、2024年に音楽ユニットYOASOBIによりリリースされたシングル作品です。配信限定のシングル曲であり、アルバムなどには未収録です。
同曲は、西尾維新さんの小説を原作としたテレビアニメ『〈物語〉シリーズ オフ&モンスターシーズン』のエンディングテーマとして書き下ろされました。楽曲の質も相まって、同曲はストリーミングランキングでも上位にチャートインしました。2025年3月には1億再生を達成し日本レコード協会よりプラチナ認定がなれました(2025年6月現在)。また、公開されたMVについても6000万回以上の再生回数を獲得しています。
『UNDEAD』はアップテンポのデジタルポップです。全体的に歌メロの割合が高く、コーラスも含めメロが断続的に続く点が特徴的です(最近のJ-POPで顕著)。歌メロはAメロBメロサビと展開し、演奏時間3分の間に濃い密度で楽曲が展開されます。作詞作曲編曲はAyaseさんによりなされました。
『UNDEAD』の音域的な特徴についてです。同曲は女性の音域としては高いレンジ(体感的にはかなり高いでもよいかも)で歌メロが作られています。低音域に余地があるため、通常はキーを下げた方が歌いやすいと思います。
今回の楽曲は、サビで特に中高音がよく登場するのですが、Aメロもそこまで低いわけではなく、hiA等がよく登場します。最低音についてはmid2Aであり、標準的かやや高めといったところだと思います。hiDなどの回数を考慮すると、「中高音域が得意な女性」の方がマッチしやすい曲です。また、裏声と地声が器用に使い分けられているため、そうした歌唱も必要不可欠になります。
今回は一部でhihiCなどの裏声高音が登場しますが、1音のみ瞬間的にみられるため、「カラオケの音程バーまで含め正確に歌いたい」といった人でなければあまり気にしなくてもよいのではないかと私は考えています。
男性が同曲を歌唱する場合、通常はキーを下げた方が歌いやすいといえます。一つの目安ですが、原曲キーから7~9つ程度下げてみてください(もしくは原キーから3~5つ程度上げて1オクターブ下を歌う)。「高音域が非常に得意な男性」についても原キーで歌うのは非常に難しいと思います。
最後に『UNDEAD』の音域についてですが、【地声最低音】mid2A(A3)~【地声最高音】hiE(E5)、【裏声最高音】hiG(G5)で歌メロディーが構成されております。一般的な。以下、見ていきます。
まず、地声最低音mid2AはBメロや2番Aメロ、サビ等で登場します。この辺りは女性の音域の範囲内です。回数が多いように見えますが、歌メロの割合がかなり多いので、体感的にはそこまで低音感はないと私は想定しています。
次に、地声最高音hiEはサビを中心に計3回登場します。hiEに次ぐ地声高音としてはhiDがピークとなる場面が全体で15回、hiC#が1回、hiCが13回程度登場します。こうした点を考慮すると、女性の音域としては高く、通常はキーを下げた方が歌いやすいといえます。一つの目安ですが、原曲キーから2~3つ程度下げてみてください。
『UNDEAD』は低音域に余地があるため、キー下げは可能です。ただ、今回の楽曲は音域がそれなりに広いため、歌い慣れた人であっても一部歌いにくい部分が出てくる可能性があります(息継ぎなどもしにくい)。メロ自体は親しみやすいですが、ビギナーの練習曲としてもあまり向かないと考えられます。
今回の楽曲はメロ自体は親しみやすそうですが、一部音程が分かりにくそうなところがあるため、原曲をしっかり聴き込んでおきたいです(比較的克服しやすいと思います)。一方、今回の楽曲は歌メロが断続的に続き、息継ぎがしにくそうです。そのため、意識的にブレスを入れつつ、「どこを歌って、どこを歌わないか」といったことも整理しておきたいです(1人で全て歌うのは非常に困難)。原曲歌メロを全て歌いたいのであれば、複数人で歌った方が良さそうです。
『UNDEAD』を原曲キーで歌唱する場合、hiA~hiE(裏声はhiFやhiGまで)といった中高音域がしっかり歌いこなせることが求められます。今回はhiA辺りが比較的多く、サビではhiC~hiD等が地声で見られます。女性の音域としては高めのレンジですが、息継ぎのしにくさなどを考慮すると、見た目より高音感があると考えてよいと思います。
こうした点を考慮すると、「高音域が得意(or非常に得意)な女性」などが原曲キーに合いやすいと私は判断しました。楽曲の特徴などを考えると、ボカロ曲などに歌い慣れている人の方が取り組みやすいと思います。
【まとめ】
①イントロ・サビ等を中心に中高音が多い(低音は見た目よりは高め)
②原キーだと「高音域が得意(or非常に得意)な女性」向け
③裏声と地声の器用な使い分けは不可欠
④息継ぎなどが大変。1人で全てを歌うのは困難なので、「どこを歌うか」等を整理したい
⑤2人以上で歌うのもよいかもしれません