『Miss Mystery』(BREAKERZ)の音域 ー『名探偵コナン』OP曲

★このあm2G#–m2F#[い]を]抱きし[め]て いm2F[#ま謎を]解き明かhiA–m2G#[し]て]
★偽装られたアリバm2E-m2F#[イ[を]壊して

★終わりのない迷路 オニサンコチラ 足音の鳴る方へ追いm2E[か]けm2F#[て]【Cメロ】
★その手掴んでもすり抜けてゆく また君の罠にm2F#–m2G[と[ら]わ[れ]る]

★君にm2F#–m2G[逢いた[く]て 君だhiA[け]をもG[と]め]てる【ラストサビ[転調-2]】
★いつのm2F#[日]かたm2G[ど][り]つく 出口に続くとびG[ら]へ]
★偽装られたアリバイm2F#[を] トリック[を] 全[て]m2G–hiA[解[き][明か]して【ラストサビ】

　まず、BREAKERZ（ブレイカーズ）について少し説明します。BREAKERZは、2006年にボーカル1人とギター2人のメンバーから結成された3人組ロックバンドです。ボーカルはバラエティー番組などでもお馴染みのDAIGOさんが務めております。DAIGOさんは、それ以前は【DAIGO☆STARDUST】としてソロ活動されておりました。

　BREAKERZは、GLAYなどのヴィジュアル系黄金期を思わせるロック曲を展開し人気を集めております。また、『名探偵コナン』シリーズや『カードファイト!! ヴァンガード』の主題歌なども担当しており、アニメを視聴している方はよく耳にしているのではないかと思います。今年はデビュー15周年ということもあり、シングルコレクションの発売やアニバーサリーライブなども予定されております。


　さて、『Miss Mystery』（ミス・ミステリー）についてです。この楽曲は、2012年に3人組ロックバンドBREAKERZによりリリースされたシングル作品です。アルバムとしては、同じ年にリリースされたデビュー5周年のシングルコレクション『BREAKERZ BEST 〜SINGLE COLLECTION〜』に収められました。

　『Miss Mystery』は青山剛昌さんの同名漫画を原作としたテレビアニメ『名探偵コナン』のオープニングテーマとして書き下ろされました。歌詞の中には「シェリー」など作中のキャラクターを思わせるようなフレーズも登場しております。
　同曲は頭サビで歌メロが始まり、AメロBメロサビと展開します。ちなみに、ラストサビは、通常のサビより2つ低いキーで始まり、後半は通常サビと同じキーに戻ります。記事の冒頭でも申しましたが、ボカロ曲の『からくりピエロ』(過去記事)も同じような展開をしております。「ラストサビでキーが上がっているわけではないのに、盛り上がりが演出できる」という点で、個人的には好きなタイプの転調です。

　『Miss Mystery』の音域的な特徴についてです。同曲は、男性の音域としては高いレンジで歌メロが作られております。通常はキーを下げた方が歌いやすいといえます。同曲は、通常のサビで転調しており、先述のようにラストサビでも転調がなされます。奇抜な展開というわけではないですが、転調が少し多いですので、音程が苦手な方などは気を付けたいところであります。
　ちなみに、同曲を女性が歌唱する場合、通常はキーを上げた方が歌いやすいです。原曲キーでの歌唱も不可能ではありませんが、このレンジを原曲キーで展開できる方は、低音域が非常に得意な女性でだと思います。


　最後に『Miss Mystery』の音域についてですが、【地声最低音】mid1D(D3)～【地声最高音】hiB(B4)、【裏声最高音】hiC#(C#5)で歌メロディーが構成されております。一般的な男性の音域よりも高い（もしくは「高め」）です。以下、見ていきます。

　まず、地声最低音mid1DはAメロで登場します。この辺りは男性の音域としては若干低めです。m1F辺りも多いので、低音域が苦手な方は少し辛いかもしれません。また、女性にとっては通常はかなり低いレンジになります。女性の場合、低音域が非常に得意な方以外は、キーを上げた方がよさげです。

　次に、地声最高音hiBについてはサビで登場します。各サビで2回ずつ（計4回）登場します。また、同曲はhiA辺りの頻度も比較的高いため、一般的な男性はキーを下げた方が歌いやすいと推測されます。一つの目安ですが、原曲キーから２～３つ程度下げてみてください。


　『Miss Mystery』は低音域に若干の余地があり、キー下げは可能です。歌い慣れた人であれば、自分の得意なレンジに合わせることができるといえます。反面、音域自体が広いため、ビギナー向けには歌いにくい部分が出てくるかもしれません。その点は留意しておいてください。
　同曲は、要所要所で転調が行われ、少し音程が取りにくい部分がありまっす。ただ、その点に以外では、比較的親しみやすいメロディーであります。音域が合う人にとっては良い練習曲になるのではないかと思います。

　『Miss Mystery』を原曲キーで歌唱する場合についてです。同曲はAメロBメロ辺りはそこまで高くなく、サビが大きく盛り上がる作品です。その点でスタミナが大きく求められる楽曲というわけではありません。ただ、サビを中心にmid2G#～hiB辺りの高音域をしっかり歌いこなせる力が求められます。そのため、「ある程度高音域が得意な男性」などが合いやすいと言えます。女性の場合、「標準より低め～やや低めの音域の女性」などがマッチしそうですが、低音がやや辛いかもしれません。

　『Miss Mystery』はコナンのオープニング曲ということもあり、思い入れがある方も多いと思います。また、カラオケなどでも盛り上がりやすいバンド曲だと思います。興味を持たれた方はチャレンジしてみてください。