『Happiness』(嵐)

【地声最低音】mid1D(D3)
★なm1G#[げ]いm2E[て]るよm1F–m1D[り[も]【Aメロ】
★上手くm1F–m1D[行[く] D–E[こ]と]を]
★m1F–G[そ]う]ぞうす[れm1F#[ば]
★m1D[い]つの日D–E–F[か変]わ]る]時がくる
★m1D[な]んども1D[立]ちE–D[上[が]る]よ
【地声最高音】hiA#(A#4) ※サビで計6回
★F–m2F#[き[み]だ]けのm2G#[お]とG#–hiA#^[を[聞]か]せ]てよ【サビ】
【補足】mid2F#~hiAを含むフレーズ一覧
★hiA[Yeah] m2G[yeah] yeah…hiA#[Yeah] A[yeah] [yeah] yeah【イントロ】
★かm2D[ん]がえたら 寂m1E[し]すぎるm1F[ね]【Bメロ】
★騒がしいみhiA–m2G–E[ら]い]が]向こG–F#[う]で]
★きっと待っm2E–F–hiA–G[て[る[か]ら]
★m2F–m2F#–D#[明[日]を]む]かえに行F#–F[こ]う]【サビ】
★全部感m2F–m2D#[じ]て]る[よ]
★F–m2F#–m2G#[止[め[な]いで×2
まず、『Happiness』についてです。この楽曲は、2007年に男性アイドルグループの嵐によりリリースされたシングル作品です。アルバムとしては、翌年に発売された『Dream “A” live』に初収録されました。同アルバムには、シングル『Step and Go』などの楽曲が収録されています。アルバムは、30万枚を超えるCDヒットを記録し、日本レコード協会よりプラチナ認定がなされました。
『Happiness』はメンバーの二宮和也さんと櫻井翔さんが主演するTBS系列のドラマ『山田太郎ものがたり』の主題歌としてタイアップが付きました。楽曲の質も相まって、同曲は約30万枚のCDヒット記録しました。また、2023年にはストリーミングでも5000万再生を記録し、日本レコード協会よりゴールド認定がなされました。
同曲は嵐のシングルの中で決して高いCD売上を記録していたわけではないですが、ストリーミングでは人気曲に匹敵するような再生回数を獲得しております。こうした点を考慮すると、長く愛され続ける楽曲であり、代表的な1曲といって差し支えないと思います。嵐はCDの売上としては活動後期が非常に高い数値ですが、ストリーミングとしては2007年代後期に人気が集まっているようです(ランキングデータブログBillion Hits!より引用)。
『Happiness』の音域的な特徴についてです。同曲は男性の音域としては高め(もしくは明確に「高い」)レンジで歌メロが作られています。低音域に余地があるため、一般的にはキーを下げた方が歌いやすいです。
今回の楽曲は中低音中心のAメロ、中間のBメロ、中高音中心のサビから歌メロが作られいています。そのため、低音~高音まで音域が広めです。
同曲の中高音域としてはmid2F~hiA#等が多く、サビおよびその周辺で連続します。一方、中低音域としてはmid1D~mid1F辺りがよく見られ、大よそ標準的です。こうした点を考慮すると、「高音域が得意な男性」に合いやすいがっきょくであると私は分析しています。
女性が同曲を歌唱する場合、通常はキーを上げた方が歌いやすいです。今回はmid1D~mid1F辺りが多いため、女性の低音としてはかなり低いです。一つの目安ですが、原曲キーから2~4つ程度上げてみてください。ただ、今回の楽曲は音域が広いため、人によっては一部歌いにくい部分が出てくる可能性があります。
最後に『Happiness』の音域についてですが、【地声最低音】mid1D(D3)~【地声最高音】hiA#(A#4)で歌メロディーが構成されております。一般的な男性の音域と比べ、「高め」(もしくは明確に「高い」)です。以下、見ていきます。
まず、地声最低音mid1DはAメロで登場します。この辺りは男性の音域の範囲内です。ただ、今回はmid1Eやmid1F辺りの回数も多いため、見た目よりは低音感があります。「女声域と近似する声域の男性」の一部は少し歌いにくい可能性があります。
次に、地声最高音hiA#はサビで計6回登場します。このhiA#に次ぐ地声高音としてはhiAがピークとなる場面が全体で6回、mid2G#が12回、mid2Gが4回、mid2F#が24回登場します。こうした点を考慮すると、男性の音域としては高く、通常はキーを下げた方が歌いやすいです。一つの目安ですが、原曲キーから3~4つ程度下げてみてください。
『Happiness』は低音域に余地があり、キー下げは可能です。ただ、今回の楽曲は低音が見た目より低いため、歌い慣れた人であっても一部歌いにくい部分が出てくる可能性があります。キー調整を考慮しても中高音寄りの声域の男性の方が合いやすい曲です。可能であれば、「低音パート1人、高音パート1人」のように2人以上で歌うと余裕を持ちやすいと思います。
今回の楽曲はメロディー自体は比較的わかりやすく、リズムも取りやすそうです。ただ、ABメロの一部音程を取りにくそうな場面があるため、苦手な方は注意してください。モータウンビートが心地よいバンド曲ですので、音域が合うのであればカラオケで歌うと楽しそうです。
『Happiness』を原曲キーで歌唱する場合、mid2F~hiA#といった中高音域がしっかり歌いこなせることが求められます。今回はBメロの後半やサビを中心にこれらが頻出します。低音域はmid1Dが最低音ですが、見た目よりはやや低い印象です(大よそ標準的)。
こうした点を考慮すると、「高音域が得意な男性」などが原曲キーに合いやすいと私は判断しました。また、「高音域が非常に得意な男性」なども原キーが合うと思いますが、人によっては低音が若干歌いにくい可能性があります。
【まとめ】
①Aメロは中低音中心、サビは中高音中心
②原キーだと「高音域が得意な男性」向け
③一部音程が取りにくい部分がある。音域が合うのであれば練習曲向き
④ノリがよく、カラオケで歌うと楽しそう
⑤音域がそれなりに広いため、低音と高音の2人以上で歌うのもよいかも