『冒険録』(Eve)

【地声最低音】lowF(F2) ※聞き取りにくい
★幾千の星は瞬m1G–m1F[い[た]【Aメロ】
★m1F–G[き]の]う[のF–m1D#[僕[が]
☆lowF[まだ]何かが足りないm1F[よう]だ
★m1D#–F[ま]ば]たき 願うG–F^[こ[の]せ]かm1C[い]【2番Aメロ】
★触れる1F–m1D#[手[と]手] [きど1D#[う]じょ]うでD#[繋い]だ
【地声最高音】hiA#(A#4) ※サビで計10回
★m2F–hiA#地-hiC裏[聞[か[せ][て] [聞A#地–C裏[か[せ]て【サビ】
【裏声最高音】hiC(C5) ※サビで登場
★F–G–m2G#–hiA#地–hiC裏–G#地[つ[た[わ[ら[な]い][ぃ]
【補足】mid2F~hiA#を含むフレーズ一覧
★lowG#[希]望を纏った lowF–m2D#[僅]か]な消m2F地[え]ない]光を【Aメロ】
★あいm2F裏–G–m2G#[ま[ぁい[な]m2D#地[記]憶 [僕]たちが【Bメロ】
★出m2G#裏[会]う日hiA#裏[まで]ぇ]
★G–m2G#地[いたい[け]なひ[とG#[み]でたm1G#[だ]【サビ】
★となm1F[り]で[照]らす2D#地[よう]
★2D#–m2F#–F[には[なし]で]も]し[ようF[よ]ぉ]
★今その運m2F[命]に導m2G#地–G[か]れ[て])
★移ろう感情の2D#[よう] またこ[のm2G#裏–G–D#地[星]降]る]夜に銀河[を]【Dメロ】
★lowG#[希]望を纏った lowF–m2D#[僅]か]な消m2F地[え]ない]光を【Aメロ】
★あいm2F裏–G–m2G#[ま[ぁい[な]m2D#地[記]憶 [僕]たちが【Bメロ】
★出m2G#裏[会]う日hiA#裏[まで]ぇ]
★G–m2G#地[いたい[け]なひ[とG#[み]でたm1G#[だ]【サビ】
★となm1F[り]で[照]らす2D#地[よう]
★2D#–m2F#–F[には[なし]で]も]し[ようF[よ]ぉ]
★今その運m2F[命]に導m2G#地–G[か]れ[て])
★移ろう感情の2D#[よう] またこ[のm2G#裏–G–D#地[星]降]る]夜に銀河[を]【Dメロ】
まず、『冒険録』についてです。この楽曲は、2023年に男性シンガーソングライターのEveさんによりリリースされたシングル作品です。同曲は、スマホゲーム「アスタータタリクス」オープニングテーマとして制作されました。アルバムとしては、2024年の『Under Blue』に初収録されました。
『冒険録』の音域的な特徴についてです。同曲は、男性の音域としては高め(もしくは明確に高い)レンジで歌メロが作られています。低音域に余地があるため、一般的にはキーを下げた方が歌いやすいです。
今回の楽曲は中高音として、mid2F~hiA#辺りの地声高音がサビを登場します。ABメロは中低音がよく見られますが、決して低いわけではなく、mid2D#~mid2Fなどの地声高音やhiA#までの裏声高音が含まれます。地声での発声が多いですが、要所要所で裏声が登場するため、器用な発声が不可欠になります。
今回は最低音として、lowFというかなり低い音階が登場しますが、体感的にはそこまで低くなく、Eveさんの作品としては比較的歌いやすい低音なのではないかと私は分析しています(Eveさんの人気曲は「ABメロは中低音中心、サビで中高音が爆発する」といった展開が多い印象)。逆に低音が得意な男性にとっては持ち味を活かしにくいです。
女性が同曲を歌唱する場合、通常はキーを上げた方が歌いやすいです(低音域としてはmid1D#辺りがかなり多いため)。一つの目安ですが、原曲キーから3~5つ程度上げてみてください。ただ、今回は音域がそれなりに広いため、歌える人が限定されやすいです(Eveさんの作品としては、体感的な音域が狭い部類ですが)。
最後に『冒険録』の音域についてですが、【地声最低音】lowF(F2)~【地声最高音】hiA#(A#4)、【裏声最高音】hiC(C5)で歌メロディーが構成されております。一般的な男性の音域と比べ、高めです。以下、見ていきます。
まず、地声最低音lowFはAメロで登場します。ただ、このlowFやlowG#は歌い出しの瞬間的な音であり、聞き取りにくいです。今回の低音は2番でmid1Cが登場し、mid1D#が多いです。そのため、大体mid1C辺りまでが安定して歌えると形になりやすいと私は推測しています。Eveさんの楽曲は低音がかなり低くなることが多いですが、今回は見た目よりは高い低音であり、その点が一つの大きな特徴でもあります。
次に、地声最高音hiA#はサビで計10回程度登場します。このhiA#に次ぐ地声高音としては、mid2G#がピークとなる場面が全体で6回、mid2Fが9回、mid2F#が2回登場します。こうした点を考慮すると、男性の音域としては高く、通常はキーを下げた方が歌いやすいといえます。一つの目安ですが、原曲キーから2~4つ程度下げてみてください。
『冒険録』は低音域に余地があるため、キー下げは可能です。ただ、歌い慣れた人であればある程度自分が得意とするレンジに調整することができそうです。ただ、今回の楽曲は音域が広いため、ビギナーなどは一部歌いにくい部分が出てくる可能性があります。
同曲はメロやリズムなどは比較的わかりやすいです。ミドルテンポの作品であり、息継ぎなども比較的しやすいため、音域がマッチするのであれば練習曲やカラオケにもよいと思います。ただ、要所で裏声が登場するため、地声と裏声の器用な使い分けは不可欠になります。
『冒険録』を原曲キーで歌唱する場合、mid2D#~hiA#(裏声はhiCまで)といった中高音域がしっかり歌いこなせることが求められます。今回はABメロでmid2D#~mid2F辺りの地声高音を含み、サビでmid2F~hiA#辺りがよく登場します。低音は大体mid1C~mid1D#辺りが安定すると形になりやすく、見た目ほど低くはありません。中高音寄りの曲ですが、間奏が比較的長いため、その点は少し負担が軽くなると思います。
こうした点を考慮すると、「高音域が得意(or非常に得意)な男性」などが原曲キーに合いやすいと私は判断しました。
【まとめ】
①サビが高いが、ABメロも中高音が含まれる
②低音は見た目よりは高い。Eveさんの人気曲と比べるとキー調整しやすい
③原キーだと「高音域が得意(or非常に得意)な男性」向け
④要所で裏声が登場するため、器用な発声は不可欠
⑤音域がそれなり広いが、それを克服できるなら練習曲やカラオケにおススメ