『君に世界』(Eve)

【地声最低音】mid1A#(A#2)
★m1A#–m1D#[だ]けどなみ]だが溢れちゃうD#[のは]【Aメロ】
★きょm1D#[うが]最D#–m1A#–m1C[終回だ[とし]た[ら]【Bメロ】
★m1A#[もう少しで]終わりだとしたら
★夕暮れ時の m1D#–m1A#[懐[か]しい香]りに【2番Aメロ】
★ぼm1D#[くを]そ[っと] D#–m1A#[美味し[そうに飲み]込んだ
【地声最高音】hiB(B4) ※ラストサビで1回
★君にせかm2F#[い]は赤[く]見[えhiB地–m2G#[た]かい]【ラストサビ[転調₊1]】
【裏声最高音】hiB(B4) ※ラストサビで登場
★君のせかhiB裏–m2F#地[い]に]ぼ[くG#[は]在っ]たかい【ラストサビ[転調₊1]】
※通常サビではhiA#
【補足】mid2Fからmid2Gを含むフレーズ一覧
★君にせかm2F[い]は赤[く]見[えm2G[たかい]【通常サビ】
★m2E–m2F#[き[み]に]世界[はあ]おく見えた[かい]【ラストサビ[転調₊1]】
まず、『君に世界』についてです。この楽曲は、2019年に男性シンガーソングライターのEveさんによりリリースされたアルバム『おとぎ』に収められております。同アルバムには、『アウトサイダー』(過去記事)、『僕らまだアンダーグラウンド』(過去記事)、『トーキョーゲットー』(過去記事)といった作品が収録されております。
その中で、『君に世界』は、アルバムの中では11曲中10曲目に収められております。11曲目の『dawn』はインスト作品ですので、歌モノとしてはラストの位置づけになります。EveさんのYouTube公式チャンネルではミュージックビデオが公開されており、2023年53現在、約1000万回を超える再生回数を記録しております。
『君に世界』はアコースティックギターなどが用いられたスローナンバーです。全体的にしっとりしており、歌詞内容も含めてアルバムのラストにマッチしたものだと思います。歌メロはAメロBメロサビと進行します。ラストサビでは転調が行われ、キーが1つ上がります。作詞作曲はEveさん、編曲はNumaさんによりなされました。
『君に世界』の音域的な特徴についてです。同曲は男性の音域としてはやや高め(ラストサビの一部が「高い」)で歌メロが作られております。音域自体がかなり広いので、キー下げには向きにくいのですが、一般的な男性は少しだけキーを下げた方が歌いやすいのではないかと私は推測しました。
Eveさんの楽曲の特徴でもあるのですが、同曲はAメロBメロ辺りがかなり低く、サビでは中高音が多く登場します。そのため、低音~高音まで広いレンジが要求されます。今回はシングル曲ではないので、サビの高音は「標準~やや高め」といったところです。
『君に世界』を女性が歌唱する場合、一般的にはキーを上げた方が歌いやすいです。Eveさんは低音域がかなり低く、男性でも歌いにくいことが多いです。そのため、女性が原曲キーで歌唱するのは極めて難しいです。
最後に『君に世界』の音域についてですが、【地声最低音】mid1A#(A#2)~【地声最高音】hiB(B4)、【裏声最高音】hiB(B4)で歌メロディーが構成されております。一般的な男性の音域と比べ、やや高め(一部明確に「高い」)です。以下、見ていきます。
まず、地声最低音mid1A#はAメロやBメロで登場します。このmid1A#辺りは男性の音域としては低く、登場回数も多いです。そのため、「高音域が非常に得意な男性」などはキーを上げてもよいかもしれません。また、女性はキー上げ必須だと思います。
次に、地声最高音hiBはラストサビで登場します。登場回数は1回のみです。このhiBに次ぐ高音はラストサビのmid2G#です。この辺りは男性の音域としては高めであります。
一般的な男性の場合、通常はキーを下げた方が良いのですが、今回は低音域も低いため、キーを下げる余地はあまりありません。そのため、ラストサビの地声hiBについては「裏声」で歌うというのもよいと思います。キーを下げる場合は、原曲キーから1つ程度下げてみてください。
『君に世界』は低音域がかなり低いため、キーを下げる余地があまりありません。そのため、キーを下げるときは、低音域が得意な歌い慣れた人が微調整をする程度になるのではないかと私は推測しております。Eveさんの楽曲の多くに当てはまるのですが、音域自体がかなり広く、キー調整の融通は利きにくいです。
一方で、今回の『君に世界』はEveさんの人気曲と比べるとメロがゆったり目であり、サビの高音もそこまで高くはありません。そのため、「Eveさんのシングル曲は難しく、もう1歩届かない」という人であれば、練習曲などによいかもしれません。
『君に世界』を原曲キーで歌唱する場合、地声高音については、おおよそmid2D#~mid2G#辺りをしっかり歌いこなせることが求められます(ラストサビの地声hiBを裏声で歌うとして)。この辺りは男性の音域の範囲内、もしくはやや高めです。一方、低音域はmid1A#,mid1D#辺りが多く登場し、低音感があります。これらを踏まえると、「標準的~標準より高めの音域の男性」などが原曲キーに合いやすいと私は判断しました。
『君に世界』はゆったりしたバンド曲であり、ボーカルの良さも活きやすいです。広い音域が求められますが、Eveさんのシングル曲と比べると取っつきやすいのではないかと私は判断しました。興味を持たれた方はチャレンジしてみてください。