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『新世界』(BUMP OF CHICKEN)の音域と感想

こんにちは。今回はBUMP OF CHICKENの『新世界』(2019)を取り上げたいと思います。よろしくお願いします。


『新世界』(BUMP OF CHICKEN)、Shinsekai


【地声最低音】mid1C(C3) 

m1C[あ]たま良くないけれど 天才なのかもしれないよ(Aメロ)


【地声最高音】mid2G(G4)  

★君mid2F[と]会った時 僕の今日までが意味を[も]mid2G[らっ][たよ](サビ)


【裏声最高音】hiC(C5) 

hiC裏声[ベイビーアイラ]hiA[ブユー]mid2G[だ]mid2F[ぜ]


【補足】

★もう一度眠ったら 起mid2F[き][れ]ないかも(Cメロ)
 
※アウトロでhiCのフェイクが登場します。

『新世界』(BUMP OF CHICKEN)







 まず、『新世界』についてです。この楽曲は、2019年にBUMP OF CHICKENによりリリースされたアルバム『aurora arc』(オーロラ・アーク)に収録されている楽曲です。菓子メーカー大手ロッテの創業70周年記念アニメーション『ベイビーアイラブユーだぜ』のテーマソングとして、話題になりました。YouTube公式チャンネルでも動画が公開されています。
 ちなみにアニメで流れている『新世界』は2番がカットされており、いうなればアニメバージョン(edit)であります。演奏時間は2分半程度です。アルバムに収録されたフルバージョンは演奏時間が3分40秒程度の作品になっております。添付されている動画はアニメバージョンの方になります。

 さて、『新世界』のサウンドについてです。ラブソングということで、かなり明るい曲調のバンドサウンドになっています。近年よく見られるBUMP OF CHICKENらしい爽やかさがあります、一方で、2番に入るとバンドサウンドのみならず、いわゆるピコピコ音などデジタルな音色も交えられます。こうしたアレンジも近年のバンプの一つの特徴だと思います。
 歌メロディーについて特徴的な点は、「ベイビーアイラブユーだぜ」の部分です。ここはコーラスになっているのですが、高音部分はhiCといった高い音階を裏声で歌唱されています。こうしたアレンジはBUMP OF CHICKENには多くは無かったと思います。

 歌詞についてですが、先にも述べたようにラブソングです。個人的な印象ですが、BUMP OF CHICKENはラブソングが少ないバンドです。その点で『新世界』は珍しいと思います。ラブソングは共感的な歌詞が求められますが、そうしたフレーズも交えつつも、藤原基央さんらしい独特さも残してあると思います。
 個人的には
「例えば 曲がり角 その先に君がいたら そう思うだけでもう プレゼント開ける前の気分」
「なんだよそんな汚れくらい 丸ごと抱きしめるよ」
「世界はシャボン玉で 運良く消えていないだけ  すぐ素直になれるよ」

辺りが非常に好きなフレーズです。
 


 さて、『新世界』の音域についてですが、【地声最低音】mid1C(C3) ~【地声最高音】mid2G(G4) 、【裏声最高音】hiC(C5)でメロディーが構成されております。地声部分に関していえば、一般的な男性の音域の範囲内であります。

 まず、地声部分に関しては一般的な男性の音域ですので、ある程度歌い慣れている人であれば届きうる報われやすい楽曲であると思います。いつも述べておりますが、mid2G,mid2Fあたりは歌い慣れていない人の場合は滑らかな発声が損なわれやすいです。少しずつ練習を重ねてください。
 BUMP OF CHICKENの作品はmid2G,mid2F辺りの音階を練習するのに良い作品が多いです。ただ、低音部がキツイ作品も多いですので、歌い慣れていない人はなるべく音域の狭い作品を選ぶのが良いと思います。
 
 一方で、「ベイビーアイラブユーだぜ」という裏声を用いたフレーズです。この箇所についてですが、普段裏声を歌い慣れていない人の場合、1オクターブ下を地声で歌唱しても良いと思います。つまり、hiC~mid2Gがmid2C~mid1Gになります。

 『新世界』は低音部に少し余裕がありますので、キーを下げての練習も可能です。普段歌い慣れていない人は原曲よりも1~2つ程度下げて練習しても良いと思います。ただ練習のしやすさという点では前回レビューした『GO』の方に軍配が上がると思います。

 『新世界』は軽快なテンポのラブソングで、難易度も高いわけではないですのでカラオケなどで歌いやすい作品だと思います。

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