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『車輪の唄』(BUMP OF CHICKEN)の音域と感想

こんにちは。今回はBUMP OF CHICKENの『車輪の唄』(2004)を取り上げたいと思います。よろしくお願いします。

『車輪の唄』(BUMP OF CHICKEN),Sharin no Uta

『車輪の唄』(BUMP OF CHICKEN)







【地声最低音】mid1C#(C#3)
★同時に言葉を失くした mid1C#[さ]かを[の]ぼりきった時(Bメロ)


【地声最高音】mid2F#(F#4)※サビ等

★わらmid2F#[あっ][た][だ]ろう あの時
★振り2F#[か]mid2F[える]2F#[こ]とが[出]2F#[来][な]かった
★間違いじゃない あの時 君は…2F#[oh~] [oh~] [oh] oh
★大きく手を振ったよ [oh~]


 まず、『車輪の唄』についてです。この楽曲は2004年にリリースされたBUMP OF CHICKENのアルバム『ユグドラシル』に収録された楽曲で、のちにシングルカットもされました。人気の高い楽曲だと思います。BUMP OF CHICKENの所属するTOY’S FACTORYのYouTube公式チャンネルではこの『車輪の唄』が公開されており、2019年3月現在、1900万回以上再生されております。タイアップなどが無いことなどを考えると、非常に多いのではないでしょうか。

 『車輪の唄』のサウンドはカントリーミュージック的な要素が強い作品です。また、ケルト音楽、アイリッシュな要素も感じられます。BUMP OF CHICKENはその後、『Merry Christmas』(2009)などケルト音楽のテイストの強い楽曲をリリースしますが、『車輪の唄』はそうした一つの契機になった作品といえるかもしれません。

 『車輪の唄』の歌詞についてです。歌詞については、旅立ちによる「友人」もしくは「恋人」との別れを描いた作品になっております。「車輪」というのは自転車の車輪です。見送りの際に、二人乗りの自転車を漕ぎ、別れ際に自転車で「君」が乗った電車を追いかけます。

 『車輪の唄』は、ボーカルで作詞作曲を行う藤原基央さんの情景描写が光る作品だと思います。個人的には、「券売機で一番端の 一番高い切符が行く町を 僕はよく知らない」、「大きな鞄 改札に引っ掛けて通れずに 君は僕を見た」といったフレーズが耳に残ります。情景描写もさることながら、「君」が遠くに旅立つということを間接的に示しております。



 さて、『車輪の唄』の音域についてですが、地声最低音mid1C#(C#3)~地声最高音mid2F#(F#4)でメロディーが構成されております。一般的な男性の音域の範囲内です。

 ただ、注意すべき点はテンポが速いことです。歌詞を覚えておかないとつまづきます。また、mid2F#あたりは歌い慣れていない人だと発声が乱れやすい音階ですが、慣れると滑らかに発声できるキーです。『車輪の唄』は努力が報われやすい楽曲であると考えております。歌い慣れていない人や、声が低い人は最初はキーを少し下げても良いと思います。難易度、楽曲のテンポ、歌詞内容などを考慮すると、カラオケなどの選択肢として非常にお奨めできる楽曲だと思います。


 カラオケなどでこの楽曲を歌う際は、テンポを少し下げても良いかもしれません。メロディー自体が美しく、音程を正しく取る練習にもなります。テンポが下がることにより余白が増える分、リスナーが歌詞の情景描写を頭にも描きやすくなります。

 また、キー調整が大変ですが、女性が歌っても映える楽曲だと思います。目安として、キーを5~6上げる(#5~#6)と良いと思います。

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