なお、『Blanco』はインディーズ時代の作品ということもあり、2021年9月現在カラオケなどで配信されておりません。ただ、Omoinotakeはメジャーデビューが決定しておりますので、この楽曲も、同曲も配信されるのではないかと思います。非常に良い曲です。
『Blanco』(Omoinotake)
【地声最低音】mid1F(F3)
★顔色を伺って 二人m1F[タイ]トロープの上【Bメロ】
【地声最高音】mid2G#(G#4) ※サビなどで頻出
★m2G#[平行線]m2F#[じゃ]m2F[な]いことだけ[が] F#[まだ][す]くいだ【Aメロ】
★m2F[ぼ]m2G#[く]ら[ふ]G#[た]り[ブ]G#[ラ]ンコみたいに[揺]れる【サビ】
【裏声最高音】hiC#(C#5) ※サビ等で登場
★交m2F[わっては離]hiC#裏[れ]hiC[て]m2G#[いく]【サビメロ】
★ (さよならだけは言わない理由を)おhiC[し]hiC#[えて]【Cメロ】
【補足】mid2F~hiA#を含むフレーズ一覧
★廻る螺旋状に m2F[彷徨いつ]づm2F#[け][る]【Aメロ】
★素直にくm2G#裏[ちに]できれば それでいいm2F#[の]m2F[に]ぃ[い]
★地上にm2F[降]りて君のこ[と]【サビ】
★m2G#裏[抱きしめら]m2F#[れ]m2F[た]らいいのに
★さよならm2F[だ]hiA#裏[け]m2G#[は言わ]A#[な]F[い]理由[を]【Cメロ】
★さよならm2F[だ]hiA#裏[け]m2G#[は言わ]A#[な]F[い]理由[を]【Cメロ】
★m2F[君]m2F#[を]m2G#[お]hiA#裏[も]えば (想うほど)
★ 離ればm2G#裏[なれ] どうかm2F[し]m2F#[て]る
まず、『Blanco』(ブランコ)についてです。この楽曲は、2019年に3人組バンドOmoinotake(オモイノタケ)によりリリースされたシングル作品です。配信限定のシングルとしてリリースされ、2020年にミニアルバム『モラトリアム』に収められました。同アルバムには、当ブログでも取り上げた『モラトリアム』(過去記事)が収められております。
Omoinotakeは今月にメジャーデビューが決定し、アニメ『ブルーピリオド』の主題歌を担当することが発表されました。『ブルーピリオド』は山口つばささんによる同名漫画が原作となっており、アニメとしても注目作であります。そうしたアニメの主題歌に抜擢される点に、Omoinotakeへの期待も伺えます。
冒頭でも述べたように『Blanco』は2021年9月現在、ジョイサウンドやDAMでのカラオケ配信が確認できませんでした。ただ、メジャー進出をきっかけに過去の作品が配信されることも多いです。同曲は、テレビ番組『関ジャム 完全燃SHOW』の企画の中で、プロデューサー蔦谷好位置さんの2019年マイベスト10にもランクインしました。私自身も非常に好きな作品であり、注目が集まってほしいと思います。
冒頭でも述べたように『Blanco』は2021年9月現在、ジョイサウンドやDAMでのカラオケ配信が確認できませんでした。ただ、メジャー進出をきっかけに過去の作品が配信されることも多いです。同曲は、テレビ番組『関ジャム 完全燃SHOW』の企画の中で、プロデューサー蔦谷好位置さんの2019年マイベスト10にもランクインしました。私自身も非常に好きな作品であり、注目が集まってほしいと思います。
『Blanco』はピアノなどを基調としたゆったり目のナンバーです。OmoinotakeはソウルやR&Bなどの影響があり、そうした点がアレンジやボーカルの発声などにも感じられまます。
歌メロについては、AメロBメロサビといった形であり、非常に馴染みやすいです。ボーカル藤井怜央さんのボーカルが非常に切なく、柔らかであります。後述しますが、同曲は、音域面に関しては滅茶苦茶に難しいわけではないですので、表現面でも多くの人の参考になりやすいのではないかと思います。私自身もボーカルの良さが非常に耳に残りました。また、歌詞も切なくてよいです。
『Blanco』の音域的な特徴についてです。同曲は、一般的な男性の声域よりも少し高いレンジで歌メロが作られております。地声最高音mid2G#がサビだけでなく、Aメロなどでも登場し、登場回数が多いです。高音域がある程度得意な方は原曲キーでも歌いやすいと思います。ただ、全体的に高いと感じられた場合は、キー下げなどを行ってください。キー調整の融通は比較的利きやすいです。
また、同曲は裏声が多く使われております。よって、裏声と地声の切り替えの練習などにもよいと思います。
最後に『Blanco』の音域についてですが、【地声最低音】mid1F(F3)~【地声最高音】mid2G#(G#4)、【裏声最高音】hiC#(C#5)で歌メロディーが構成されております。一般的な男性の音域の範囲内、もしくはやや高めです。以下、見ていきます。
まず、地声最低音mid1Fについてです。最低音mid1FはBメロで登場しますが、この辺りは男性の場合はそこまで低さを感じないと思います。反面、最低音がmid1Fより上になると、中高音域が多く登場する楽曲になりやすいです。『Blanco』は、「曲全体を通して高い」というわけではないですが、「中高音域が多くの場面で登場する」作品となっております。
一方、地声最高音mid2G#についてはサビやAメロなど等で登場します。厳密に数えたわけではないですが、曲全体で20回以上は登場するのではないかと思います。このmid2G#より上にになると、歌い慣れた人でもスムーズな発声が損なわれやすくなります。原曲キーで難しいと感じた場合は、少しキーを下げてもよいです。目安としては、原曲キーから1~2つ程度下げてください(♭1~2)。
『Blanco』は低音部分に余裕があり、キー調整は行いやすいです。歌い慣れた人であれば、自分に合いやすいレンジに調整することが可能であると思います。また、歌い慣れていない人向けのキー調整も可能だとは思いますが、原曲のような安定した歌唱を行うには練習が必要です。その辺りは留意しておいてください。
同曲では、ボーカルの藤井さんの歌唱が非常に豊かです。音域的にも地声最高音がmid2G#程度であり、滅茶苦茶には高くないですので、表現に関して学びが多いのではないかと思います。その辺りも踏まえて、練習に励んでください。
同曲はカラオケなどでは「盛り上がる曲」というよりは「聴かせる曲」にあたると思います。上手く歌いこなせると非常に映えるのではないかと思います。私自身も、メロ・アレンジ、歌詞なども非常に好きです。興味を持たれた方はチャレンジしてみてください。