こんにちは。今回はOmoinotakeの『モラトリアム』(2020)を取り上げたいと思います。よろしくお願いします。今回はリクエストによる選曲です。


『モラトリアム』(Omoinotake),Moratorium(Omoinotake)
『モラトリアム』(omoinotake)









【地声最低音】mid1C#(C#3)  

★ぼやけた信号 赤色m1D[の]m1C#[ま]D[ま]で(Aメロ)
★嘘ばかり 何度も歌m1C#[って]m1D[る]

※mid1D辺りの登場も多いです

【地声最高音】hiC#(C#5)  ※ラストサビ[転調+1]

★今はhiD#[ただ]hiA#[が]hiB[ない 明]hiC#[日]A#[も]

※ラストのサビはキーが1つ上がります。ここだけの特別なメロです

【裏声最高音】hiF(F5) ※ラストサビ

hiD#[とりか]hIF[ご]D#[の]hiC#[な]hiB[か]

※ラストサビだけの特別なメロです


【補足】mid2GhiD辺りの注意点

★淋しm2F[そ]うhiA裏[な]F[笑]みF[も] m2F[あ]m2G[ま]い呼吸も(Bメロ)

☆このそhiD裏[らが]鳴き止んでしまhiD[え]hiC[ば き]D[み]hiA#[は](サビ)

★瞬いたhiA裏[ウィンカー] m2G[急][される]hiA裏[う]に(2番Aメロ)

★雨おm2G[と]に隠れて二人 密m1D[や]かなさえD[ず]りを(Cメロ)
★窓のm2G[そ]と見つめないhiA[で] G[ここ]hiC[ろ]

hiA#[戻れない]m2G#[過]去も A#[二人目を]G#[閉]じて(ラストサビ[キー+1])


 まず、Omoinotake(オモイノタケ)についてです。Omoinotakeは、2012年に結成された3人組のピアノ・バンドです。ジャンルとしては、ポップ、ソウル、R&B、ジャズなどにあたり、ブラックミュージックの影響が強いです。このバンドは、メンバーにギター担当が居らず、こうした点は最近っぽいと感じます。島根県出身のメンバーで結成されているとのことで、最近はOfficial髭男dismやsaucy dog(フロントマンが島根県出身とのこと)など山陰地方のバンドに勢いを感じます。
 近年は、音楽番組で紹介されたり、アニメ映画に主題歌として起用されるなど、少しずつ知られていっている印象です。当ブログでも、複数のリクエストを頂いており、今後の活躍が期待されます。

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 さて、『モラトリアム』についてです。この楽曲は、2020年にOmoinotakeによりリリースされたアルバム『モラトリアム』に収録されております。表題曲にあたります。この楽曲は、ヨネダコウさんの漫画を原作としたアニメ映画『囀る鳥は羽ばたかない The clouds gather』のために書き下ろされました。omoinotakeとしては初の書き下ろし曲とのことです。omoinotakeの公式チャンネルで公開されたMVは300万回ほどの再生回数を記録しており、人気が高まっております。

 『モラトリアム』はピアノを基調としたソウル、R&Bナンバーです。歌メロについては、AメロBメロサビといった形で作られており、馴染みやすいです。ゆったりとしたテンポの作品であり、サビ等で裏声が多用されております。また、ラストのサビで転調が行われ、キーが1つ上がります
 
 


 さて、『モラトリアム』の音域についてですが、【地声最低音】mid1C#(C#3)~【地声最高音】hiC#(C#5)、【裏声最高音】hiF(F5)で歌メロディーが構成されております。一般的な男性の音域よりも高めです。以下、見ていきます。

 まず、低音部分についてです。地声最低音はmid1C#であり、mid1D辺りも多く登場します。AメロBメロなどは低音が強調されておりますので、しっかり発声したいところです。

 一方、地声最高音hiC#はラストのサビで1回登場します。回数としては少ないですが、楽曲の一番の盛り上がりの部分です。この場面を除けば、hiA#辺りが最高音になります。ニュアンスは少し変わりますが、このラストのhiC#場面を裏声で歌唱しても良いかもしれません(音域が広く、キー調整がしにくいため)。
 この辺りの音階は一般的な男性の音域よりも高めですので、キーを下げた方が歌いやすいです。

 『モラトリアム』は音域自体が広めであり、低音も強調されております。よって、図で示すよりも、キー下げの余地は少ないです。歌い慣れた人であっても、少し歌いにくい部分が出てくる可能性があります。その点は留意しておいてください。当然、ビギナーにはあまり向かない作品であります。

 『モラトリアム』は地声高音域はでたらめに高い難易度ではないですが、裏声が広く使われており、全体としての難易度は高めです。ただ、表現の勉強になる点も多く、歌い慣れた人にお勧めしたい作品です。