『Network System』(Survive Said The Prophet)
【地声最低音】mid1F(F3)
★Can’t m1F[be] m1G#[where] we belong【Aメロ】
★Trying m1F[to] m1G#[be] 1F[what we’re] G#[taught] with pride and【Bメロ】
【地声最高音】hiC(C5) ※サビなどを中心に多く登場
★hiC[Find yourself] m2G#[and] hiA#[lose] your[self]【サビ】
★It’s not a[bout just being apart]hiC hiA#[of] the [sy]stem
☆wow hiC–hiA#[wo]w] [wo]w hiC#–C[wo]w]
★hiA#[Trying] to m2G#[be] what we’re [taught] A#[with] hiC[pride] [and]【2番Bメロ】
※☆は歌詞表記がないので、hiC#は地声最高音には含めませんでした
【裏声最高音】hiD#(D#5) ※サビなどで登場
★wow hiC–hiA#[wo]w] [wo]w hiD#裏[wo]w]【サビ】
★hiA#[Ho]nestly this can’t [be] hiC裏[the] hiD#裏[rea]son] A#–C地[no[w]【2番Bメロ】
【補足】mid2G#~hiA#を含むフレーズ一覧
★m2G#[to let] it [take] con[trol] of [my] hiA#[life]【Bメロ】
まず、『Network System』(ネットワーク・システム)についてです。この楽曲は、2017年にロックバンドSurvive Said The Prophet(サバイブ・セッド・ザ・プロフェット)によりリリースされたアルバム『WABI SABI』に収められております。アルバムのリリース前の先行シングルとしてリリースされ、ミュージックビデオも制作されました。
『Network System』はアッパーなハードコアナンバーです。歌メロはAメロBメロサビと展開されます。ただ、2番のBメロについては、1番のBメロの1オクターブ上のメロディーが歌われており、そうした点が楽曲の激しさを物語っております。
ちなみに、歌詞は全編に渡り英語詞で歌われております。英語詞は慣れていない人にとってはハードルになるかもしれません。ただ、同曲は激しめの楽曲ですので、正確な発音よりもリズム感や抑揚のつけ方を意識した方がよさそうだと私は分析しました。
『Network System』の音域的な特徴についてです。同曲は、男性としては高いレンジで歌メロが作られております。低音域に余地があり、キー下げは可能ですが、原曲の力強さを表現するためには、高音域をキープしたまま歌唱した方が原曲のニュアンスに近づきやすそうです。
ちなみに、同曲は音域的には女性の声域と近似します。声質などで難しい部分があるかもしれませんが、ロック系の楽曲が得意な女性などはおすすめです。特に「標準よりやや低めの音域の女性」などは原曲キーで歌ってみるのも良いかもしれません。一般的な女性の場合は、少しキーを上げてもよさそうです。
最後に『Network System』の音域についてですが、【地声最低音】mid1F(F3)~【地声最高音】hiC(C5)、【裏声最高音】hiD#(D#5)で歌メロディーが構成されております。一般的な男性の音域と比べ、高いです(「かなり高い」に分類してもよいかも)。以下、見ていきます。
まず、地声最低音mid1FはAメロやBメロで登場します。この辺りは男性の音域の範囲内です。ただ、女性にとっては低めの声域ですので、低音域が苦手な方は少し歌いにくいかもしれません。女性の場合は、キーを上げてもよさそうです。
次に、地声最高音hiC(もしくはhiC#)はサビを中心に登場します。正確な回数は数えてませんが、かなり多いです。このhiC辺りは男性の音域としてはかなり高く、通常はキーを下げた方が歌いやすそうです。ただ、同曲は楽曲の力強さ(激しさ)が魅力の一つです。そのため、キーを下げるにしてもある程度原曲キーに近い方が、ボーカルYoshさんの表現に近づきやすそうだと私は分析しました。
『Network System』は低音域に余地があり、キー下げは可能です。ただ、地声高音がhiC(hiC#)と高いため、一般的な男性が歌いやすくなるには、大きなキー調整が求められます。そのため、違和感などを抱かれる方も多いかもしれません。また、音域自体が広めですので、キーを調整するにしても歌い慣れた人の方がよさそうです。
『Network System』を原曲キーで歌唱する場合、hiCなどの高音域を地声でしっかり歌いこなせる力が求められます。hiC辺りは男性としては高いですので、『高音域が非常に得意な男性』などが原曲キーにマッチしやすそうです。また、先述のように、同曲は女性の声域に近いですので、「標準よりやや低め~標準的な女性」なども原曲キーでチャレンジ可能だと思います(標準的な女性はもしかしたら少し低いかもですが)。
『Network System』はアッパーなバンド曲であり、歌いこなせると気持ちいいと思います。最近のJ-POPでは、男性であってもhiC辺りの高音域を使いこなす人が増えており、今作を調査して、そのことを改めて意識させられました。興味を持たれた方はチャレンジしてみてください。