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『カスミソウ』( This is LAST ) の 音域

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こんにちは。今回はThis is LASTの『カスミソウ』(2022)を取り上げたいと思います。よろしくお願いします。今回はリクエストによる選曲です。


『カスミソウ』(This is LAST)、Kasumisou(This is LAST)
『カスミソウ』(This is LAST)の音域







【地声最低音】mid1A(A3) 

m1C[脱]いだら脱ぎっぱな[し][ふ]くとか 使った歯ブラシ[はそ][ま][とか]【Aメロ】
★1000 m1Cm1A[歩譲っ[てゆ][し][あ]げる][か]m1B
★ガマm1C[ンして]いたのは 私のはずなのに【Bメロ】


【地声最高音】hiA(A4) ※全体で6回程度

★もう二hiA地m2G[度と]ぉ]もう一度はm2FE[な]い]からね【サビ】


【補足】mid2E(一部略)mid2Gを含むフレーズ一覧

★あなたm2E[か]らわEm2F[か[れ][切][出す]なん]【Bメロ】
m2E[どう]かしm2D#[ちゃって]るんじゃD#[な]いの?
★あm2Gm2E[り]が]とう[ね] m2F[か]げ][で]【サビ】
★わm2F[た]し]ようやくあm2EF[る[き]出]せるの
m2E[見]てみぬふりだけ上m2G[手]になって
★あm2D#[なたは愛]して[くれ]る人を失m2G[った]【Dメロ】
★ありがとうね あm2Fm2E[り]が]とうm2G[ね]【ラストサビ】

 まず、『カスミソウ』についてです。この楽曲は、2022年に3人組ロックバンドThis is LASTによりリリースされたシングル作品です。バンドとしては比較的新しめのシングルになりますので、アルバムには未収録です。
 This is LAST(ディス・イズ・ラスト)は2018年に結成された3人組ロックバンドです。2022年にはスターダスト系のレーベルに所属し、タイアップ曲も見られるようになりました(過去にDISH//などが所属しているレーベルです)。最近は、新曲がストリーミングランキングにチャートインすることも増えており、知名度の上昇がうかがえます。ちなみに、バンドのフロントマンの菊池陽報(きくちあきつぐ)さんとベース担当の菊池竜静(りゅうせい)さんは兄弟だそうです。


 『カスミソウ』はアップテンポのバンド曲です。イントロなどでホーンセクションが用いられております。This is LASTは元々3人組ロックバンドですが、2020年ごろにはそれゆえの制約も感じるようになったそうです。最近はサウンドの幅を広げる意味でも、様々なアレンジに取り組んでいるそうです(音楽ナタリーより引用)。今回のホーンの導入もバンド内での発案だそうです。
 同曲の歌メロはAメロBメロサビと展開します。全体的に親しみやすいメロディーであり、最近の曲の中でも覚えやすいのではないかと私自身は感じました(音域調査もしやすかったです)。作詞作曲はボーカル&ギターの菊池陽報さんによりなされました。

 『カスミソウ』の音域的な特徴についてです。同曲は男性の音域としては「やや高め~高め」のレンジで歌メロが作られております。一般的には少しキーを下げた方が歌いやすそうですが、今回は低音も低く、大きなキー下げには向きません。
 同曲はAメロとBメロの途中までは「低音域が中心」、サビ及びその周辺では「中高音域が中心」となります。そのため、音域がかなり広く、低音~高音まで広いレンジが要求されます。その点で、キー調整を行いにくい楽曲だといえそうです。

 女性が『カスミソウ』を歌唱する場合、キーを上げた方が歌いやすいです。今回は音域自体がかなり広く、女性の声域とも遠いので、キー調整が大変です。一つの目安ですが、「キーを6つ上げる」、もしくは「キーを5つ下げて1オクターブ上を歌う」と良さそうです。音域がかなり広い楽曲ですので、男性以上に歌う人が限られそうです。



 最後に『カスミソウ』の音域についてですが、【地声最低音】mid1A(A3)~【地声最高音】hiA(A4)で歌メロディーが構成されております。一般的な男性の音域と比べ、「やや高め~高め」です。以下、見ていきます。

 まず、地声最低音mid1AはAメロで登場します。今回はmid1C辺りの登場回数も非常に多く、かなり低音感があります。そのため、高音域が得意な人だと、逆に原キーで歌いにくいかもしれません。女性や高音域が得意な男性などはキーを上げることをおススメします(女性についてはおおよその目安を先述しています)。

 次に、地声最高音hiAはサビで登場します。登場回数は6回程度です。このhiA辺りは男性の音域としてはやや高く、通常はキーを下げた方が歌いやすいです。一つの目安ですが、原曲キーから1~2つ程度下げてみてください(低音域が低い曲なので、人によってはキー調整が難しいかもです)。


 『カスミソウ』は音域が広く、キーを下げる余地は多くありません。音域の広い人が自分の得意レンジにマッチさせるために調整することは可能だと思いますが、一般的には歌う人が限定されやすい楽曲だと私は判断しました。メロディー自体は非常に親しみやすいですが、音域面がネックとなり、ビギナーの練習曲にも使いにくそうだと私は感じます。

 『カスミソウ』を原曲キーで歌唱する場合、mid2E~hiAといった中高音域をしっかり歌いこなせる力が求められます。今回はこれらがサビを中心に登場します。一方、低音域もmid1A~mid1Cが登場するなど低いです。低音域~高音域まで安定した歌唱が不可欠になります。
 こうしたことを踏まえると、「標準よりやや高め~ある程度高音域が得意な男性」などが原曲キーに合いやすいと私は判断しました。男性でカラオケが得意な人だと比較的合いやすいと思います。逆に「高音域が非常に得意な男性」だと低音が大変そうです。


 『カスミソウ』は音域が広く、キー調整などが大変な作品です。ただ、メロディー自体はかなり親しみやすく、音域が合う人であれば、楽しく歌える楽曲だと思います。また、女性目線の恋人との決別を歌った歌詞なども耳に残りました。興味を持たれた方はチャレンジしてみてください。

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