なお、『The Man』はアーティストおよびレーベルの公式チャンネルでMVではなく、音源が公開されております。よって、当ブログにおいても、アーティストの公式チャンネルの音源を添付いたします。
『The Man』(テイラー・スウィフト)、The Man(Taylor Swift)
【地声最低音】mid1F(F3) ※サビ(Chorus)部分
★I’d be m1F[the man] I’d be the man
【地声最高音】hiA(A4)もしくは hiD(D5)
★What’s it like to brag about m2G[drinking and do-]hiA[-llars](Cメロ[Bridge])
☆Then I’d be the man (Then hiC[I’d be the] hiD[ma-]hiA[-n])(ラストサビのChorus部分)
☆のhiD部分は主旋律ではない部分です。余裕のある人はこちらを歌唱してもよいと思います。
【補足】mid2G(G4)~hiC(C5)の注意箇所
★I’d be a fearless m2G[lea-]-der(Bメロ[Pre-verse])
★m2G[I’m] so sick of running as fast as I can(サビ[Chorus])
★And it’s all good m2G[if you’re bad](Cメロ[Bridge])
☆Wondering if I’d get there quicker if I was a man (m2G[You] hiA[know] m2G[that])
☆And I’m so sick of them coming at me again (m2G[Coming] hiA[at] hiC[me again])
☆の部分は主旋律ではないパートです。
※下図のピンクの部分がコーラスを含めた音域、鍵盤の着色が主旋律のみの音域
まず、テイラー・スウィフト(Taylor Swift)さんについて少し説明します。テイラー・スウィフトさんは2004年より活動されている米国人の女性シンガーソングライターです。ジャンルとしては、カントリー、シンセポップなどに分類されます。これまでに何度もグラミー賞を受賞しており、最優秀アルバム賞を史上最年少(20歳と49日)で受賞する等、若くから活躍されております。2019年現在、21世紀を代表する世界の女性シンガーソングライターの一人といってよいのではないかと思います。
さて、『The Man』についてです。この楽曲は、2019年にテイラー・スウィフトさんによりリリースされたアルバム『Lover』に収録されているナンバーです。シングル曲としてリリースされた作品ではないのですが、人気の高い作品です。
『The Man』はノリの良さと落ち着いた部分を持ったシンセポップです。日本のポップスと比較するとドラマティックなサビ等が見られませんが、全体としてポップです。また、近年の米国のポップシーンに象徴されるように、イントロが非常に短く(『The Man』は冒頭から歌メロ)、演奏時間も3分程度と短いです。
歌詞については【Then I’d be the man(私が男性だったなら)】とあるように、性差別、男性社会などを皮肉ったものになっております。日本のポップスではこうした部分がフィーチャリングされることはあまり無いように思えます。米国のミュージックアワードでも、この『The Man』を歌唱しながら性差別撤廃を訴えるパフォーマンスが見られました。非常に面白いです。
『The Man』の音域的な特徴についてです。この楽曲はコーラスの部分を除くと、主旋律の音域はやや狭く、低音寄りで歌メロディーが構成されています。図のピンクの部分がコーラスの音域、鍵盤の着色が主旋律の音域になります。高音域が苦手な方は主旋律のみを歌唱すると良いと思います(歌詞が英語ということもあり、その面での難しさはあります)。一方、高音域がある程度得意な方はラストサビではコーラス部分を歌唱してもよいのではないでしょうか。
さて、『The Man』の音域についてですが、【地声最低音】mid1F(F3)、【地声最高音】hiA(A4)もしくは hiD(D5)で歌メロディーが構成されております。主旋律は一般的な女性の音域の範囲内です。以下、見ていきます。
まず、地声最高音がhiDとhiAと2つの表記があります。地声最高音hiDについてはラストのサビのコーラスの部分で登場します。ある程度歌い慣れている人はこちらを歌唱してもよいと思います。hiD、hiCのフレーズは上述のように2回程度しか登場しません。一般的なJ-POPの女性ボーカルの曲よりはキーが低めだと言えます。
一方、主旋律のみを歌唱する場合は、hiAが地声最高音になります。こちらはCメロで登場します。こちらも登場頻度は多くありません。普段歌い慣れていない人は、こちらを歌唱してもよいと思います。
この『The Man』についてですが、キーの高さよりも英語の歌詞を覚え、リズムに合わせて歌唱することの方が日本人にとっては難易度が高いような気がします。まず、確実に歌詞を覚えておきたいところです。
また、英語特有のイントネーションなどをしっかり理解したうえで原曲に忠実に発声した方が楽曲のニュアンスに近づけると思います。これは『The Man』のみならず、洋楽の多くの曲に言えると思います。興味がある方は、英語の発音記号などをチェックして、しっかり練習するのもよいと思います。