『breakfast』(Mrs. GREEN APPLE)の音域

★わm2E–D[た]し]だっE[て]泣き]たE[い]夜]も[あE[る]【Bメロ】
★どhiC裏–B–A–2G–m2F地[う]なっ]たって]ぼ]くの]
★m2F–E–m2G地[せ]い[で]もいいから
★あhiA–C–D–hiE–C[な[た[だ[け]の]世[界]が【サビ】
★醒m2F–m2G[め[ない]ゆhiA地–m2G[め]も]
★もm2E[ろい] m2G裏[ハイ]ブリッドな G裏[嗜好]品をどうぞ【2番Aメロ】
★承認欲求m2E–hiA裏–G地–E^[が餌に[なっ]て]い[く]《この周辺はリズム注意》
★つm2G裏–hiA–F[よ[き]も] G裏[良い]けF裏[ど] 僕はちょっと
★hiA裏–G[知らん]け]ぇ[ど]
★わm2E–m2G[かっ[ていれ]ば[良い] わ[かっていれ]ば[良い]【2番Bメロ】
★あなただm2E–m2G地[け[の]世界が [だG[け]の世界が【2番サビ】
★うちhiA裏–m2E地[に]あっ]たかいA[ご]飯]を食[べm2F#地[よう]【Bメロ[転調₊2]】
★もhiD裏–C#–B–A[ど]れ]ないあ]の]日が m2G地[こ]いA裏[し]くなっても
★m2F#–E[わ]たし]らしく「おはよう」【ラストサビ[転調₊2]】
★ここm2F#[らで]やm2G[め]て] 身支度をG[済]ま]せて

　まず、『breakfast』についてです。この楽曲は、2025年にロックバンド・Mrs. GREEN APPLEによりリリースされたシングル作品です。配信限定のシングルとして発売されました。この記事を執筆時点でも最も新しいシングル曲であり、7月にリリースが予定されているベストアルバム『10』への収録が見込まれています。
　同曲は、フジテレビ系の情報番組『サン!シャイン』テーマソングとして書き下ろされました。ミセス亜は以前にも「めざまし8」で『ダンスホール』（過去記事）を書き下ろしております。楽曲の質も相まって、『breakfast』は既にストリーミングランキングで上位にランクインしています。作詞作曲は大森元貴さん、編曲は大森元貴さんと花井諒さんによりなされました。


　『breakfast』の音域的な特徴についてです。同曲は男性の音域と比べ、高めのレンジで歌メロが作られています。低音域に余地があるため、一般的には少しキーを下げた方が歌いやすいです。
　今回の楽曲は中高音としてはmid2E～mid2G辺りがよく見られ、hiA以上の地声高音は少ないため、地声高音域際立つ楽曲よりは取っ付きやすいです。ただ、大森さんは比較的軽やかに歌唱されているため、高音域が得意な人の方が余裕を持ちやすいです。低音域についてはmid1Cやmid1Eが登場しますが、頻度は多くないため、見た目より高い低音だと私は分析しています。
　ミセスの楽曲としてはお馴染みですが、今回も裏声がよく見られ、とりわけサビは裏声が連続します。そのため、器用な裏声の発声は不可欠となります。

　女性が同曲を歌唱する場合、通常は少しキーを上げた方が歌いやすいです。今回は低音域としてはmid1Cやmid1E等が登場します。低音は見た目より高く、人によっては歌えなくもないですが、女性の得意な声域を考慮するといくらかキーを上げた方が歌いやすいと私は分析しています。一つの目安ですが、原曲キーから２～３つ程度上げてみてください。ただ、今回は音域が広いため、その点がハードルになりやすいです（特に裏声の器用な発声が不可欠）。



　最後に『breakfast』の音域についてですが、【地声最低音】mid1C(C3)～【地声最高音】hiB(B4)、【裏声最高音】hiF#(F#5)で歌メロディーが構成されております。一般的な男性の音域と比べ、高め（体感的には明確に「高い」でもよいかも）です。以下、見ていきます。

　まず、地声最低音mid1CはAメロで登場します。登場回数は２回程度です。また、今回は歌い出しの瞬間的な音であるため、低音域が苦手な人などはあまりこだわりすぎなくてもよいのではないかと推測しています。低音域としてはmid1E辺りが安定すると形にはなりやすいです（mid1Eについても回数は少ない）。こうした点を考慮すると、男性の音域としては低音が高い曲です。

　次に、地声最高音hiBはラストサビで1回だけ登場します。このhiBに次ぐ地声高音としてはhiAがピークとなる場面が全体で4回程度、mid2Gが16回、mid2F#が3回、mid2Fが10回登場します。こうした点を考慮すると、男性の音域としては高く、通常はキーを下げた方が歌いやすいといえます。一つの目安ですが、原曲キーから１～3つ程度下げてみてください。


　『breakfast』は低音域に余地があり、キー下げは可能です。ただ、今回は音域が広いため、歌い慣れた人であっても一部歌いにくい部分が出てくる可能性があります。裏声のレンジが広いため、器用な裏声が非常に重要な曲になります。
　今回の楽曲はメロディー自体は比較的わかりやすいです。リズムについても比較的分かりやすいのですが、2番のABメロ辺りは少しクセがあるため、原曲をしっかり聴き込んでおきたいです。今回の楽曲は裏声が多用されており、その点で力量が求められます。練習曲としては悪くないですが、歌い慣れた人向けの曲だと私は分析しています。。

　『breakfast』を原曲キーで歌唱する場合、mid2E～hiB（裏声はhiF#まで）といった中高音域がしっかり歌いこなせることが求められます。今回はhiA以上の地声高音が登場する場面は少ないのですが、mid2E～mid2E辺りが全体的に多いです。また、裏声のレンジが高いため、その辺りが1つのハードルになります。
　こうした点を考慮すると、「ある程度～非常に高音域が得意な男性」などが原曲キーに合いやすいと私は判断しました。女性については「標準より低めの音域の女性」の一部は原キーがマッチする可能性があります（割合としてはかなり少ないと想定しています）。


【まとめ】

①低音は見た目より高い。全体的に中高音寄り
②原キーだと「ある程度～非常に高音域が得意な男性」向け
③裏声レンジが広いため、器用な裏声は不可欠
④メロやリズムは比較的わかりやすい（ただ2番Aメロ辺りはリズムがムズイ）


　※なお、当ブログがこれまでに取り上げたミセスの作品については、以下をご参照ください。『Mrs. GREEN APPLE』の音域一覧(まとめ)。