『街角-on the corner-』(ゴスペラーズ)

【地声最低音】mid1C(C3) ※やや聞き取りにくい
★m1E–F[ふ]い]に [ぼm1D{く]は 1E[ま]ち]角で声を聞いた【Aメロ】
★それはあのm1E[日の]ぉきE–m1D^[み[が]つ]ぶやいE[た]
★遠いm1C[さ]よなら
【地声最高音】hiB(B4) ※全体で1回
★m2E–m2G地^-hiA–hiB地^[君のこ[え]が気づ])[か[せ]た]【Dメロ】
【裏声最高音】hiC(C5) ※全体で1回
★hiA–B–hiC裏^-m2E地[日[々[だ]な]ん]て]ぇぇ【2番Aメロ】
【補足】mid2E(一部略)~hiBを含むフレーズ一覧
★いm2D[ま]より m1F[若]くて【Bメロ】
★m1E–F[不]器]用2D[な]二人[だm2E{っ]たね
★いくm2D[つ]かのきm2F–E–D^[せ](つ]の[か]ど])を曲がり
★僕からはm2D–m2F–E[なれ[ぇ]た]か]ぜ[ぇよ]
★めぐm2G地–F–E[り]逢]い]紡ぎ[ぃ]【サビ】
★つm2D–m2E[づ[れ]織]る [日々E[ぃ]を]生[きて]ぇい[くE[ぅ]
★や2E[さ]しm2F[く]背]中[押]し[てくm2G地L–F[れ]る]か[ら]ぁ
★つm2E–D[ぎ]の]ま[ち]ぃぃかどへ
★意m2F–m2G地–E[味[の]な]ぁい【2番Aメロ】
★決して思わない hiA裏–hIB–2G[ぼ[く]は]ぁ]
★m2E–D[きょ]うも] [ど]こ2E[かで] D–E[街角のもの[が]た[り])【アウトロ】
★誰かm2G地[が]誰かm2G裏[に]めぐりm2D[逢う]
★E裏–F–m2G[ぼ[く[は]ぁ] ぁ]ぁぁ
まず、『街角-on the corner-』についてです。この楽曲は、2004年に5人組ボーカルグループのゴスペラーズによりリリースされたシングル作品です。アルバムとしては、同じ年に発売された『Dressed up to the Nines』に初収録されました。同アルバムは、10万枚を超えるCDヒットを記録しました。また、同じ年に発売されたベストアルバム『G10』にも収録され、こちらは50万枚超える大ヒットになり、日本レコード協会よりダブル・プラチナ認定がなされています。
『街角-on the corner-』は、JRA創立50周年のテーマソングに使用され、CM曲としても放送されました。そうしたこともあり、当時テレビを見ていた人などは良く耳にしたのではないかと思います。楽曲は5万枚を超えるCDヒットを記録しました。また、同曲はカラオケなどでも人気が高く、同ユニットの楽曲としてはよく歌われているようです。
『街角-on the corner-』の音域的な特徴についてです。同曲は、男性の音域としては高め(ソロだと体感的には明確に「高い」)レンジで歌メロが作られています。低音域に余地があるため、一般的には少しキーを下げた方が歌いやすいです。
今回の楽曲は1番Aメロは中低音中心であり、1番Bメロ以降については中高音の回数が増えていきます(2番Aメロも中高音寄り)。地声最高音hiBは1回のみで、中高音としてはmid2D~mid2G辺りが中心となります。
今回は①間奏がそこまで長くないこと、②ロングトーンが多いこと、③ボーカルの声量、④1番Aメロ以外は中高音寄りといった要素を考慮すると、見た目よりも高く、余裕を持ちにくいのではないかと私は推測しています。こうした点から、「中高音域が得意な男性」の方がマッチしやすい曲です。発声は地声ベースですが、要所で裏声が登場し、器用な発声は不可欠になります(終盤は特に多い印象)。
今回はボーカルグループの曲ですので、理想を言えば複数人で歌った方が余裕を持ちやすいです。もし複数人で歌う際は、「標準的~標準よりやや高めの音域の男性」なども合う可能性があります。
女性が同曲を歌唱する場合、通常はキーを上げた方が歌いやすいです。今回は1番Aメロでmid1D~mid1F辺りが多く登場します。こうした点を考慮すると、いくらかキーを上げた方がより歌いやすいと私は推定しています。一つの目安ですが、原曲キーから3~5つ程度上げてみてください。ただ、今回は音域が広いため、その点で女性には少しハードルがある曲です(音域の違う2人以上で歌うとよいかも)。地声hiBの場面は裏声を上手く駆使してみるのもよいかもしれません。
最後に『街角-on the corner-』の音域についてですが、【地声最低音】mid1C(C3)~【地声最高音】hiB(B4)、【裏声最高音】hiC(C5)で歌メロディーが構成されております。一般的な男性の音域と比べ、高いです。以下、見ていきます。
まず、地声最低音mid1CはAメロで登場します。この辺りは男性の音域の範囲内ですが、歌い出しの瞬間的な音であるため、若干聞き取りにくい可能性があります。今回はスロー曲であるため、しっかり歌えるに越したことはありませんが、私としてはmid1D辺りが安定すると低音は形になりやすいと推測しています。
次に、地声最高音hiBはDメロで1回登場します。このhiBに次ぐ地声高音としては、mid2Gがピークとなる場面が全体で12回、mid2Fが5回登場します。また、mid2D~mid2E当たりの回数なども考慮すると男性の音域としては高く、一般的にはキーを下げた方が歌いやすいと私は分析しました。一つの目安ですが、原曲キーから2~3つ程度下げてみてください。
『街角-on the corner-』は低音域に余地があるため、キー下げは可能です。歌いなれた人であれば、ある程度自分が得意とするレンジに調整することができそうです(体力的に辛くなるかもですが)。ただ、今回は音域が広い曲ですので、ビギナーなどは一部歌いにくい部分が出てくる可能性があります(歌いなれた人向けの曲)。
今回の楽曲はメロは分かりやすいです。音域がマッチするのであれば、カラオケや練習曲にはよいと思います。今回の曲はスロー曲かつボーカルグループの作品ですので、歌のよさが活きやすいです。原曲のように歌いこなすには力量が必要ですが、歌いこなせると気持ちよいと思います。
『街角-on the corner-』を原曲キーで歌唱する場合、mid2E~hiB(裏声はhiCまで)といった中高音域がしっかり歌いこなせることが求められます。今回はmid2E辺りがかなり多く、要所でmid2F~mid2Gなどが登場します。先述のようにロングトーンが多く、ソロだとボーカルが休める場面が少ないため、見た目より高い曲だと思います。低音は一部でmid1C~mid1Fなどが登場しますが、場面は1番Aメロに集中します。
こうした点を考慮すると、「高音域が得意(or非常に得意)な男性」などが原曲キーに合いやすいと私は考えました。理想を言えば、複数人で歌った方がより安定すると思います(複数人の場合は、「標準的~やや高めの男性」なども視野に入ってくる)。
【まとめ】
①1番Aメロは中低音中心、それ以外は中高音の回数が増える
②原キーだと「高音域が得意(or非常に得意)な男性」に合いそう(1人歌唱の場合)
③複数人で歌ってみるのもよい(「標準的~やや高めの男性」などにも合いうる)
④要所で裏声が登場するため、器用な発声が不可欠
⑤メロがよく、練習曲にはおススメ(歌いこなせると気持ちよさそう)