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『Replay』( DISH// ) の 音域

こんにちは。今回はDISH//の『Replay』(2022)を取り上げたいと思います。よろしくお願いします。今回はリクエストによる選曲です。


『Replay』(DISH//)
『Replay』(DISH)の音域







【地声最低音】mid1D#(D#3) 

★Replay 巻き戻せない おm1F[な]F[あ]さはm1D#[二]度]とないよ【Aメロ】
★笑いたい 泣きたい 怒りたい 叫びm1F[たい]【Dメロ】
m1D#-m1F[行]き][の]ない D#[あ]お]の掛橋


【地声最高音】mid2G#(G#4) ※全体で6回程度


★届いたそのm2G#m2F#[声]が] 生きるm2D#F#[こ[た]え]だよ【サビ】
★これから出逢m2D#[うんだ] かけF#m2G#[がえのない[あ]し]た]


【補足】mid2D#(一部のみ)mid2F#を含むフレーズ一覧

★Replay m2D#m2F[共にあ[る]こう m1F{そ]のキセキを【Aメロ】
★間違いないm2F#[や] 青いまm2D#[ば]たきだ【サビ】
★掴みたい 叶えたい 愛してm2D#m2F[い[る]日々が【Dメロ】

 まず、『Replay』(リプレイ)についてです。この楽曲は、2022年にロックバンドDISH//によりリリースされたシングル作品です。アルバムとしては、翌年に発表された『TRIANGLE』(トライアングル)に初収録されました。同アルバムには、『No.1』、『しわくちゃな雲を抱いて』(過去記事)『沈丁花』(過去記事)といったシングル曲が収録されております。この中では、『沈丁花』がストリーミングで5000万再生を記録し、日本レコード協会よりゴールド認定がなされました(2023年6月現在)。

 さて、『Replay』はNコンこと、『第89回NHK全国学校音楽コンクール』の中学生の部の課題曲として書き下ろされました。Nコンでは2000年代後半頃から、ポップスのミュージシャンに作曲を依頼することが恒例となっており、アンジェラ・アキさんの『手紙 〜拝啓 十五の君へ〜』(過去記事)、いきものがかりの『YELL』などが知られております。


 『Replay』はスローなバンド曲です。AメロBメロサビと展開しますが、全体的に落ち着いたアレンジです。Bメロ⇒サビでは転調が行われますので、音程には注意したいです。作詞はボーカルの北村匠海さん、作曲は西尾芳彦さんとDISH//の共同で、編曲は熊木敏光さんによりなされました。西尾芳彦さんは、YUIさん、家入レオさん、絢香さんなどを輩出した音楽塾ヴォイスを主宰しております。とりわけ、絢香さんや家入さんの楽曲の作曲にも参加しております。

 『Replay』の音域的な特徴についてです。同曲は、男性の音域としてはやや高めのレンジで歌メロが作られております。低音域に余地があるため、一般的な男性は少しキーを下げた方が歌いやすいと思います。
 同曲は、AメロBメロ辺りは中低音が多く、サビで中高音の割合が増えます。ただ、全体的にしっとりしたアレンジであり、そうした点も歌声などの反映させたいところです。低音域のmid1D#辺りも多いので、低音から高音まで気を抜かずに歌っていきたいです。

 ちなみに、女性が同曲を歌唱する場合、通常はキーを上げた方が歌いやすいです。今回の楽曲は低音がmid1D#、mid1F辺りであり、女性にとっては低いです。そのため、女性の場合はキー上げを推奨します。一つの目安ですが、原曲キーから3つ程度上げてみてください(#3程度)。



 最後に『Replay』の音域についてですが、【地声最低音】mid1D#(D#3)~【地声最高音】mid2G#(G#4)で歌メロディーが構成されております。一般的な男性の音域と比べ、やや高めです。以下、見ていきます。

 まず、地声最低音mid1D#はAメロやDメロで登場します。この辺りは男性の音域の範囲内です。ただ、「高音域が非常に得意な男性」だと低く感じやすいかもしれません。また、女性にとっては低いレンジです。そのため、女性や高音域が得意な男性はキー上げを選択肢に入れるとよいと思います。

 次に、地声最高音mid2G#はサビで登場します。登場回数は6回程度です。このmid2G#は男性の音域のボーダーにあたるレンジであり、人によっては歌い慣れていてもスムーズな発声が損なわれることがあります。原曲キーで歌える人も多いかもしれませんが、場合によってはキーを下げることも視野に入れておくとよいと思います。一つの目安ですが、原曲キーから1~2つ程度下げてみてください。


 『Replay』は低音域に余地があり、キー下げは可能です。そのため、歌い慣れた人であれば、ある程度自分が得意なレンジに調整することができると思います。一方、同曲は音域がやや広めであるため、もしかしたらビギナーには難しい部分が出てくるかもしれません。もしキー調整をしても難しいと感じた場合は、別の易しめの曲と並行して練習してください。

 『Replay』を原曲キーで歌唱する場合、mid2D#~mid2G#といった中高音域をしっかり歌いこなせる力が求められます。一方、同曲は低音の割合が高く、mid1D#,mid1Fといったレンジも安定して歌える力が不可欠になります。これらを踏まえると、「標準より(やや)高め~ある程度高音域が得意な男性」などが原曲キーに合いやすいと私は判断しました。
 同曲は、転調が複数回見られる楽曲ですが、メロディー自体は比較的取りやすく、テンポの速くありません。そのため、音域が合う人であれば、練習曲におススメしやすいと思います。


 『Replay』はスローなバンド曲ですが、ボーカルの良さも活きやすいです。一方、中学生の合唱コンクールの課題曲ということもあり、歌詞も共感できる人も多いかもしれません。興味を持たれた方はチャレンジしてみてください。

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コメント

  1. ぜら より:

    取り上げありがとうございます!!!
    思い入れのある曲なので嬉しいです!!

    • もりっしー より:

      コメントありがとうございます。
      リクエストから結構期間が空いたのですが
      反応いただき感謝です。
      しっとりめの曲ですが、MVとかも含めていい曲です。