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『The Rumbling』(SiM)の音域 アニメ『進撃の巨人』OP曲

 こんにちは。今回はSiMの『The Rumbling』(2022)を取り上げたいと思います。よろしくお願いします。今回はリクエストによる選曲です。当ブログでSiMの作品を取り上げるのは今回が初です(自選曲、リクエスト曲などチャレンジはしたのですが、デスボがハードルとなって断念してました)。

 今回の『The Rumbling』については、Bメロ等で登場するデスボイスは調査の対象外としております。デスボイスは音程よりも、声質などが重要であり、調査の難易度も高いことから、今回は除外しました。その点も踏まえて、記事を拝読くださいませ。


『The Rumbling』(SiM)
『The Rumbling』(SiM)の音域





【地声最低音】mid1C(C3) ※全体で1場面

m1D#[if] I lose it all, slip and fall… will D#[you] laugh D#m1C[at m[e?]【ラストサビ[落ちサビ]】

※この場面を除くと、低音は比較的高い

【地声最高音】hiA#(A#4) ※全体で7回程度

m2G[Rum]bling, [Rum]bling, it’s hiA#G#[co]ming] [Rum]bling, [Rum]bling【イントロ】
★if m2F[I] m2G#[lose] G{it all], G#hiA#[sli[p and] G{fa]ll]【サビ】


【補足】mid2Fmid2G#を含むフレーズ一覧

★I never wanted to m2F[be] m2D#[the] king, I swear【Aメロ】
m2F{I] will [ne]ver [look] m2G{away]【サビ】
★if m2F[I] m2G#[lose] G[it all], G#[lose] G[it all], [lose] it all
m2F[I] don’t [want] [any]thing [I’m just]m2F#{here] [to]

★like kids stay up all m2F{night in] a [tent] m2G[oh] [ye]ah【2番Aメロ】
m2E[nobo]dy [knows] [what’s] in[side] m2F[of] [me]【Dメロ】
m2Gm2F[nobo]dy] G[knows what’s] [in[side]G m2G#[of] G[me]

 まず、『The Rumbling』(ザ・ランブリング)についてです。この楽曲は、2022年にロックバンドSiM(シム)によりリリースされたシングル作品です。新しめのシングルであるため、アルバムには未収録です(2023年6月現在)。配信限定のシングルとしてリリースされた後に、フィジカル作品としてもリリースされました(『BEWARE』収録)。

 さて、『The Rumbling』は諌山創さんの同名漫画を原作としたテレビアニメ「『進撃の巨人』The Final Season Part2」のオープニングテーマとして書き下ろされました。『進撃の巨人』は日本のみならず、世界的に人気の高い作品です。『The Rumbling』についても海外でも大きな注目を集め、YouTubeチャンネルで公開された動画は既に1億再生を記録しております。Spotifyでも既に1億再生を達成しており、国内外問わず大きな注目を集めております。
 SiMは日本のみならず、海外でも人気の高いバンドで、ライブの評価も高いです。これまでに全米ツアーを行うなどしており、日本よりもむしろ世界でのプレゼンスがあるバンドの1つではないかと私は感じております。


 『The Rumbling』はスローなハードコアナンバーです。私自身は原作の漫画を最後まで読んでいるのですが、終盤の恐ろしい場面を想起させられる楽曲だと感じました(アニメを視聴されている方もおられると思うので、ネタバレにならぬようにざっくり言及してます)。
 歌メロはイントロのコーラスから始まり、AメロBメロサビと展開します。要所要所でデスボイスも使われており、SiMの世界観がアニメの内容と非常にマッチしているのではないかと思います。歌詞は全て英語詞で書かれております。作詞はボーカルのMAHさん、作編曲はSiMによりなされました。

 『The Rumbling』の音域的な特徴についてです。同曲は、男性の音域としては「高め」もしくは「高い」レンジで歌メロが作られております。一般的な男性はキーを下げた方が歌いやすいと思います。
 同曲の最低音mid1Cはサビの1オクターブ下のメロで登場します。この1場面を除くと、同曲は最低音がmid1G辺りと比較的高く、全体でもmid2C以上の音階が中心となります。そのため、見た目の音域以上に高音感があり、ある程度高音域が得意な男性でもスタミナが求められます。

 ちなみに、同曲を女性が歌唱する場合、通常はキーを上げた方が歌いやすいです。落ちサビの部分を除けば音域的には原曲キーでも歌えなくもなさそうですが、女性の得意な声域などを考慮すると、やはりキーを上げた方がより活きやすいと私は推測しました。一つの目安ですが、原曲キーから3~4つ程
度上げてみてください(#3~4程度)。



 最後に『The Rumbling』の音域についてですが、【地声最低音】mid1C(C3)~【地声最高音】hiA#(A#4)で歌メロディーが構成されております。一般的な男性の音域と比べ、「高め~高い」です。以下、見ていきます。

 まず、地声最低音mid1Cはラストサビで登場します。この場面は、通常のサビの1オクターブ下のレンジを歌っており、その分低音域が多くなります。この場面を除くと、同曲は最低音がmid1Gであり、男性曲としては高い低音となります。全体でみるとmid1Gも少なく、mid2C以上の音階が大半です。意外と体力が要求されるのではないかと私は推測しております。
 一方、女性にとってはmid1Cはかなり低いレンジとなります。そのため、女性は通常はキーを上げた方が歌いやすいです。高音域についても、キーを上げた方がより声質が活きやすそうです。

 次に、地声最高音hiA#はイントロやサビで登場します。登場回数は7回程度です。このhiA#辺りは男性の音域としては高く、通常はキーを下げた方が歌いやすいです。一つの目安ですが、原曲キーから2~3つ程度下げてみてください(♭2~3)。


 『The Rumbling』は低音域に余地があり、キー下げは可能です。ただ、登場回数は少ないものの、最低音がmid1Cであるため、キーを下げ過ぎると歌いにくくなる部分も出てきます。デスボイスが登場する場面も多く、歌詞もすべて英語詞であるため、ビギナーなどには向きにくいのではないかと私は判断しました。

 『The Rumbling』を原曲キーで歌唱する場合、mid2F~hiA#といった中高音域をしっかり歌いこなせる力が求められます。今回は、一部を除くと全体的に中高音寄りであり、高音域が得意な人の方が有利に働きやすいです。よって、「標準より高め~高音域が得意な男性」などが原曲キーに合いやすいと私は判断しました。
 今回はあえて強調しませんでしたが、「標準より低い音域の女性」の中には原曲キーがマッチする人もおられるかもしれません。ただ、割合的には少なく、女性の場合は一般的にはキーを上げた方がより歌いやすいと私は推測しております。


 『The Rumbling』はシリアスなロックナンバーであり、『進撃の巨人』の世界観ともマッチしていると思います。デスボイスなども含めるとカラオケで歌うのは大変かもしれませんが、興味を持たれた方はチャレンジしてみてください。

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コメント

  1. リアス式海岸を より:

    調査お疲れ様です。
    最近私のリクエスト曲がよく投稿されていて嬉しい限りでございます。
    こんな堅苦しい口調の人間がリクエストする曲ではないと思うのですが、
    WANIMAの1CHANCEお願いします。

    • もりっしー より:

      コメントありがとうございます。
      デスボは除外したので、少し楽に調査できました。

      リストアップしておきます。
      WANIMAは他にリクエストが来てるのでそのあとになると思います。