『レイニーブルー』(徳永英明)
【地声最低音】mid1B(B2) ※重要度低い
★m1E[ひ]と影も見m1F#[えない] 午m1E[前] E[れ]いじ【Aメロ】
★でm1E[んわ] m2E–D#[BO]Xのそ]とは雨
★m1B[つ]めたい雨に打m1E[たれ] 1E[な]がら
★ふと足を m1D#[止]めるm1E[ぅ]
【地声最高音】hiC#(C#5) ※終盤で2回
★つm2F#–m2G#–hiC#^[つ[ま[れ]てた想い]出]が【大サビ】
※カバー曲では裏声になることも多いようです
【補足】mid2E(一部略)~mid2G#を含むフレーズ一覧
★2E[レイニーブルー] も[う]ぅぅ終わm2F#–m2G#[った[はず]なの]に]【サビ】
★m2E–m2D#[レイニーブルーなぜ]追[い]か]けるの
★わたm2E[しも今日はそっと] m2F#[あ]め]
★m2E–F#–m2G#[あ[の[頃の]ぉ] [やF#–G#[さ[しさに]ぃ]【大サビ】
★m2G#–F#[流れて]く] このF#–G#[街[に]
まず、『レイニーブルー』についてです。この楽曲は、1986年に男性シンガーソングライターの徳永英明(正式表記は「德永」)さんによりリリースされたシングル作品です。德永さんのデビューシングルであり、同時発売されたアルバム『Girl』にも収録されました。
ちなみに、『レイニーブルー』は、リリース当初は『Rainy Blue』と表記されていましたが、データベースでの登録がカタカナ表記となっていることもあり、近年は『レイニーブルー』で表示されることが多いようです。ストリーミングやカラオケでもそのように表記されています。
さて、『レイニーブルー』は2008年には紅白歌合戦で披露されるなどした代表曲の1つであります。ただ、リリース当初は、デビュー間もないということもあってか大きな成功を収めることはできませんでした。
その後、徳永さんの人気上昇・他のアーティスト(EXILE・ATSUSHIさん、清水翔太さん等)によるカバーなどにより、楽曲の認知度も高まっていきます。2013年には、着うたフルの部門で25万ダウンロードを記録し、日本レコード協会よりプラチナ認定がなされました。現在はストリーミングでも多く再生数を獲得しており、徳永さんの代表的な作品となっていきます。
『レイニーブルー』はシンセアレンジが印象的なスローナンバーです。歌メロはAメロサビおよび大サビで構成されております。全体的にメロディアスであり、ボーカルの良さも引き立ちます。こうしたこともあり、カラオケにも向きやすそうです。
同曲の作詞は大木誠さん、作曲は徳永英明さん、編曲は武部聡志さんによりなされました。編曲の武部聡志さんは、楽曲提供はもちろんのこと、日本レコード大賞やFNS歌謡祭など音楽番組での音楽監督を務めており、ドラマや映画のサウンドトラックなども手掛けております。最近では、アニメ映画 『THE FIRST SLAM DUNK』の劇伴でも話題になりました。
『レイニーブルー』の音域的な特徴についてです。同曲は、男性の音域としては高め(終盤は高い)レンジで歌メロが作られております。低音域に余地があるため、一般的な男性はキーを下げた方が歌いやすいと思います。
同曲は一部mid1Eなどが多く見られる場面もありますが、全体的に中高音寄りの楽曲です。とりわけサビはmid2E~mid2G#が多く登場、最終盤には地声hiC#といったかなりの高音階が見られます。このhiC#は、場合によっては」裏声」で歌うのもよいのではないかと思います(他の歌手のカバーでは裏声で歌われることも多い)。
ちなみに、女性が同曲を歌唱する場合、通常はキーを上げた方が歌いやすいです。過去に同曲をカバーした女性歌手は原曲キーから2~4つ程度上げることが多いようです。4つ高いキー(大体mid1G#~hiF)でカバーした歌手は最終盤のhiFを裏声で歌っており、地声最高音をhiCにしております。この辺りが女性がカバーする一つの目安になると思います。
最後に『レイニーブルー』の音域についてですが、【地声最低音】mid1B(B2)~【地声最高音】hiC#(C#5)で歌メロディーが構成されております。一般的な男性の音域と比べ、高め(終盤は明確に「高い」)です。以下、見ていきます。
まず、地声最低音mid1BはAメロで登場します。この辺りは歌い出しの瞬間的な音であり、正確な音程にこだわる必要性は低いと私は分析しました。今回の楽曲の低音域については、大体mid1E辺りが歌えると形になりやすいです。
次に、地声最高音hiC#は大サビで登場します。登場回数は2回程度です。このhiC#は男性の地声音域
としてはかなり高いため、通常はキーを下げた方が歌いやすいです。同曲をカバーした男性歌手の中には、hiC#を裏声で歌っている人も多いです。そのため、高音域が得意でない方は、hiC#を裏声にする歌い方を試してみるのもよいと思います。
同曲はhiC#を除くと、mid2G#がピークとなる場面が全体で13回程度登場します。この辺りは男性の音域としてはやや高めです。キー調整をする際は、このmid2G#をしっかり歌えるかどうかで判断したらよいと私は考えました。一つの目安ですが、一般的な男性は原曲キーから1~2つ程度下げるとより歌いやすくなると思います。
『レイニーブルー』は低音域に余地があり、キー下げは可能です。歌い慣れた人であれば、ある程度自分が得意なレンジに調整することができると思います。一方、今回の楽曲は最低音をmid1Eとしてもある程度音域が広い作品です。そのため、ビギナーの練習曲としては少し使いにくいかもしれません。
同曲はメロディー自体は分かりやすく、リズムもそこまで難しくありません(最終盤の大サビは少し慣れが必要)。そのため、音域が合う人であればおススメの楽曲だと思います。歌の良さが活きやすく、カラオケ向きだと私は感じました。
『レイニーブルー』を原曲キーで歌唱する場合、mid2E~mid2G#(hiC#は裏声でもよい)といった中高音域をしっかり歌いこなせる力が求められます。今回はサビを中心にmid2E~mid2G#が頻出しますので、それなりに高音感があります。
こうしたことを踏まえると、「標準より高め~高音域が得意な男性」などが原曲キーに合いやすいと私は判断しました。
【まとめ】
①音域は広めで、サビ等は標準より高い(最終盤はかなり高い場面がある)
②地声最高音hiC#は「裏声」で歌うのも悪くない
③原キーだと「標準より高め~高音域が得意な男性」に合いそう
④美メロのスローナンバーであり、カラオケに向きやすい
コメント
リクエストした者です。音域調査お疲れ様です
割と最近まではhiC#が裏声だと思ってたので徳永さんが地声でここまでの高音を出せることにビックリしました。(氏の楽曲はキー高めですが、高くてもhiAまでの印象が強かった)
コメントありがとうございます。
私もhiA位のイメージだったので、今回は驚きました。
こうしてみると、改めて德永さんの声の良さというのも実感させられます。
このハスキーボイスでhiC#が地声で出せるのはちょっとズルいです笑
徳永さんの振り絞る高音いいですよね。全盛期でどれくらい高い音域が出たのか気になりますね…
あと、記事に関係のないことで申し訳ないのですが
THE ALFEE「星空のディスタンス」
安全地帯「ワインレッドの心」
をリクエストさせていただきます。
いずれもリストアップしておきます。
リクエストありがとうございます。
安全地帯は以前に別の曲のリクエストが来てるので
そちらを先に取り上げるかもしれません。
そうだったんですね。ちなみに安全地帯の何の曲がリクエストされていたんですか?
恋の予感という曲ですね。
そちらも凄く好きでリクエストしようと思っていた楽曲でした。
教えてくださりありがとうございました。安全地帯の記事も楽しみにしております。
B’zの「ねがい」お願いします
ねがいは既に記事にしています。リンクより確認くださいませ。
私も好きな曲です。
https://vocal-range.com/archives/post-5008.html
じゃあ「OCEAN」お願いします
リストアップしておきます。
リクエストありがとうございます。