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『B級』(ちゃんみな)の音域

こんにちは。今回はちゃんみなの『B級』(2024)を取り上げたいと思います。よろしくお願いします。今回はリクエストによる選曲です。


『B級』(ちゃんみな)
『B級』(ちゃんみな)の音域







【地声最低音】mid2A#(A#3) 

m2A#[真っ]青なそ[ら] 湿る空[気] 昼下がり【Aメロ】
★BB[B]BBBBBB級 ×2 Oh she is [B]…B級 m2A#[Yeah] [き]みの[B級]A#【サビ】
★早い方がいいんじゃm2A#[ない]【2番Aメロ】
m2A#[Taxi くらい早くつ]かまるあの子の[こと]
m2A#[こっ]ちきて baby [類は友]を呼ぶらしい[じゃん]【Dメロ】
m2A#[や]いやいややヽ(* ^ω^ *)ノ [や]いやいややいや⊂((・×・))⊃【ラスト】


【地声最高音】mid2G#(G#4) ※全体で7回

★ほらm2G#地F#F[茶色い]髪の]毛]に薄付[きの]メイクアップ【Aメロ】
m2Fm2G#[君に[は]似合]わない[よ] [に]すれば良いのm2A#[に]【サビ】
★無理矢m2Fm2G#[理にでも君を引っ[張っ]てみせ]【2番Aメロ】


【裏声最高音】hiA#(A#4) ※Bメロなどで登場

m2F[あ][れ][と][もG#hiA#裏[わ[な][ぁ][ぁい]【Bメロ】
m2Fm2G#裏[君[が]気に入] [ったよきhiA#裏[みっ]たら]【2番Aメロ】


【補足】その他の印象的な場面

m2F[あ][は][こ]しい[たm2G#裏[い]や][ぁ]【Bメロ】

※ Dメロのセリフは調査から除外してます

 まず、『B級』についてです。この楽曲は、2023年に女性シンガーソングライター・ラッパーのちゃんみなさんによりリリースされたアルバム『Naked』に収録されています。
 同曲はアルバムの中の1曲ですが、人気が高く、ミュージックビデオなども制作・公開されています。ちゃんみなさんのYouTube公式チャンネルで公開されているMVは2000万回以上の再生回数を記録、ストリーミングでは5000万再生を達成し、日本レコード協会よりゴールド認定がなされました(2024年8月時点)

 『B級』はシンセアレンジが効いたR&B・ヒップホップナンバーです。歌詞内容とともにややシリアスで怪しげな印象があり、歌メロも高音域がやや控えめになっています。ヒップホップということもあり、リズミカルかつ韻を踏んだメロが心地よいです。作詞作曲はCHANMINAさんによりなされました(作曲はyosuke“Dr.R”Sakaiさんとの共同名義)。


 『B級』の音域的な特徴についてです。同曲は大よそ標準的な女性の音域の範囲内で歌メロが作られております。音域もそこまで広くないため、キー調整の融通も比較的効きやすい曲です。
 同曲は、AメロBメロサビというJ-POPでよく見られる構造がありますが、サビが一番盛り上がるというわけではなく、場面ごとに見せ場があります。音域自体は大よそ1オクターブで作られ、高音も決して高いわけではないので、その点では取っ付きやすい曲といえます。ただ、ちゃんみなさんの陰影めいた歌唱などが特徴的であるため、そうした表現が得意な人の方がマッチしやすい曲だといえそうです。

 男性が同曲を歌唱する場合、通常はキーを下げた方が歌いやすそうです。今回は女性曲としては高音が控えめですが、ボーカルは落ち着いたニュアンスですので、一般的な男性だと少しキーを下げた方が原キーにニュアンスに近づくと思います。一つの目安ですが、原曲キーから4つ程度下げてみてください。
 「高音域が非常に得意な男性」に関しては原キーで歌唱することが可能かもしれません。その辺りは実際に歌唱して微調整を加えてください。私個人としては少しキーを下げた方がより安定するのではないかと推測しています。



 最後に『B級』の音域についてですが、【地声最低音】mid2A#(A#3)~【地声最高音】mid2G#(G#4)、【裏声最高音】hiA#(A#4)で歌メロディーが構成されております。一般的な女性の音域の範囲内で歌メロが作られております。以下、見ていきます。

 まず、地声最低音mid2A#は曲全体を通して登場します。この辺りは女性の音域の範囲内です。ただ、登場回数が多いため、「高音域が得意な女性」などは少しキーを上げるのもよいと思います。

 次に、地声最高音mid2G#はAメロやサビ等で登場します。登場回数は7回程度です。この辺りは女性の音域の範囲内です。J-POPの女性曲としては高音が少し控えめですが、一般的な女性が原曲キーで歌うのには良さそうです。


 『B級』は低音域に余地があり、キー下げなどは可能です。今回の楽曲は音域が1オクターブであり、そこまで広くないです。そのため、キー調整の融通は利きやすく、個人的には練習曲によいのではないかと私は推測しています。ただ、ちゃんみなさんのようなニュアンスで歌うには力量が求められますので、弛まぬ練習を重ねてください。
 同曲はメロ等は比較的覚えやすいです。一方、Bメロや2番以降はラップパートですので、歌詞やリズムなどをしっかり覚えておきたいです。一部リズムなどが難しい曲ですが、個人的には練習曲などにはよいのではないかと分析しています

 『B級』を原曲キーで歌唱する場合、mid2F~mid2G#(裏声はmid2G#~hiA#辺り)といった中高音域をしっかり歌いこなせる力が求められます。この辺りは女性の音域の範囲内です。また、低音域については、mid2A#が最低音であり、頻度が高いです。「高音域が得意な女性」などは少し歌いにくい可能性があります。
 こうした点を考慮すると、「標準より低め~ある程度高音域が得意な女性」などが原曲キーに合いやすいと私は判断しました。「高音域が得意(or非常に得意)な女性」はキーを上げるのもよさそうです。


【まとめ】

①J-POPの女性曲としては高音が控えめ。音域も広くない
②原キーだと「標準より低め~ある程度高音域が得意な女性」などに合いそう
③低音が多いため、「高音域が得意(or非常に得意)な女性」はキーを上げてもよい
④メロは分かりやすい。ラップのリズムが少しムズイが、練習曲にはよさそう

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