『ソワレ』(星街すいせい)

【地声最低音】mid1D#(D#3) ※いずれも歌い出し
★あのた1G#[そ]が[れ]も m1D#[折]りた[た1G[め]ば] 1F[し]じま]ぁ【Aメロ】
★灯を消して m1G#[は]じ[め]よう幕m1F[よひ]ら]け
【地声最高音】hiC#(C#5) ※全体で13回程度
☆hiB地–C#裏–hiD裏–hiC#地–A[ま[た[た]い]た]【サビ】
★hiC#地–B–A[ソ]ワ]レ] [いhiB地–C#裏[ま[だ]
★消えない軌hiB地–hiD裏–hiC#地[せ[き]た]どっB[て]【Dメロ】
※☆のhiC#は裏声かも。暫定で地声判定
【裏声最高音】hiE(E5) ※サビで登場
★寝息hiA地[を]立[てる] hiE裏–C#–B[太]陽]の]ぉ]【サビ】
☆hiE裏–hiC地–B–A[もう]す]こ]し] このままで
※☆のhiCは裏声かも。暫定で地声にしてます
【補足】hiA~hiD辺りの中高音を含むフレーズ
★変わm2G#–hiA#地–hiC裏–G#地[ら[ず[在っ][てい]たい【Bメロ】
★きらめきのhiC裏–B–A#–m2G#[ヴェ]ー]ル]を]ぉ
★めもF#–m2G#–hiA地[と[に[ほう]き]ぼ[し]ぃ 描いA地[て]【Bメロ[+1]】
★hiD裏–C#–B–A[目]を]ぬ]すん]で【サビ】
★大脱走さ 逃げ出hiB地–A[そう]ぜ]
★hiA–B–hiC地^[あ[さ[ま]だ]き【サビ[転調-2]】
★hiB地–A[そ]ら]をま[たB[ぐ] 栞をはA–2G#–B[さん]だ[ら]
★変わm2G#–hiA#地–hiC裏–G#地[ら[ず[在っ][てい]たい【Bメロ】
★きらめきのhiC裏–B–A#–m2G#[ヴェ]ー]ル]を]ぉ
★めもF#–m2G#–hiA地[と[に[ほう]き]ぼ[し]ぃ 描いA地[て]【Bメロ[+1]】
★hiD裏–C#–B–A[目]を]ぬ]すん]で【サビ】
★大脱走さ 逃げ出hiB地–A[そう]ぜ]
★hiA–B–hiC地^[あ[さ[ま]だ]き【サビ[転調-2]】
★hiB地–A[そ]ら]をま[たB[ぐ] 栞をはA–2G#–B[さん]だ[ら]
★夢m2G#–hiA#–hiC地[は[つ[づい][てい]く【2番Bメロ】
★幾hiA[せ]い[そ]う[のhiB–hiC地^[果[て]へ]【Dメロ】
★一hiA地–hiC#裏–B[晩[じゅ]う] 語り明かせA[たら]
★きげA–hiB地–hiD裏–C#–B–A地[き[に[なっ]て]ゆく]ぅ]
★聞かhiA[せ]てよ 一[す]じの
★(何度でも) hiA[また]あhiB地[した]ぁ]【ラストサビ】
★hiB–A[拝]啓] hiC#裏–hiB地[ソ]ワ]レ]
★きげA–hiB地–hiD裏–C#–B–A地[き[に[なっ]て]ゆく]ぅ]
★聞かhiA[せ]てよ 一[す]じの
★(何度でも) hiA[また]あhiB地[した]ぁ]【ラストサビ】
★hiB–A[拝]啓] hiC#裏–hiB地[ソ]ワ]レ]
まず、『ソワレ』についてです。この楽曲は、2022年に女性バーチャルアイドルの星街すいせいさんによりリリースされたシングル作品です。アルバムとしては、2023年に発売されたフルアルバム『Specter』に収録されました。当ブログでは、過去に『みちづれ』(過去記事)、『灼熱にて純情(wii-wii-woo)』(過去記事)といった楽曲を取り上げたことがあります。
『ソワレ』の音域的な特徴についてです。同曲は、女性の音域としてはやや高め(体感的には高めかも)のレンジで歌メロが作られています。一般的には少しキーを下げた方が歌いやすいですが、今回は低音もそれなりに低めです。
今回の楽曲は、Aメロは中低音中心、BメロサビDメロは中高音中心で歌メロが作られています。中高音としてはhiB~hiC#辺りの地声高音がそれなりに多く、その点で女性の音域としてはやや高いと私は分析しています。一方、低音域については、Aメロでmid1D#~mid1G#が多く、こちらも女性曲としては低音感があります。見た目ほど低いわけではないですが、「中高音寄りの声域の女性」は少しキーを上げてもよいかもしれません。音域が低音~高音まで広いため、その点で力量が問われます(歌える人が限定されやすい)。
今回の楽曲は、要所で裏声が登場し、裏声と地声の器用な発声が不可欠になります(「高音が非常に得意な人」だと地声で歌うのもよいかも)。hiCやhiC#など地声高音については、「裏声と地声が切り替る場面」で登場します。そのため、地声高音が高くない人は「hiCやhiC#の大部分を裏声で歌う」というのも良いかもしれません。
男性が同曲を歌唱する場合、通常はキーを下げた方が歌いやすいです。一つの目安ですが、原曲キーから4~6つ程度下げてみてください。「高音域が非常に得意な男性」についても若干キーを下げた方が安定すると思います。
最後に『ソワレ』の音域についてですが、【地声最低音】mid1D#(D#3)~【地声最高音】hiC#(C#5)、【裏声最高音】hiE(E5)で歌メロディーが構成されております。一般的な女性の音域と比べ、やや高めです。以下、見ていきます。
まず、地声最低音mid1D#はAメロで登場します。このmid1D#は女性の音域としてはかなり低めです。ただ、今回のmid1D#は歌い出しの瞬間的な音であるため、見た目ほどは低音感がないと私は推測しています。ただ、それでもmid1F~mid1G#辺りが多いため、「低音域がそれなりに得意である」必要があると思います。
次に、地声最高音hiC#はサビを中心に計13回登場します。このhiC#に次ぐ地声高音としては、hiCがピークとなる場面が全体で9回、hiBが23回、hiA#が1回、hiAが28回登場します。こうした点を考慮すると、女性の音域としてはやや高く(もしくは高く)、通常はキーを下げた方が歌いやすいと私は分析しました。ただ、今回は低音がそれなりに低いため、キーを下げる余地はあまり多くありません。
『ソワレ』は低音域がそれなりに低く、キーを下げる余地があまりありません(低音が得意な人だと少しは可能だと思いますが)。そのため、歌い慣れた人であっても、一部歌いにくい部分が出てくる可能性があります。今回は音域が広いため、その点が1つの大きなハードルとなります(ビギナーの練習曲としても向きにくいです)。
今回の楽曲は転調が多く、またメロの音程が分かりにくい部分も要所で見られます。そのため、楽曲をしっかり聴き慣れておきたいです。また、裏声と地声の切り替えなども多く、全体的に難易度の高い楽曲だといえます(音域も広く、メロの音数も多い)。これらを踏まえると、しっかり歌い慣れた人向けの楽曲だといえます。
『ソワレ』を原曲キーで歌唱する場合、mid2G#~hiC#(裏声はhiEまで)といった中高音域がしっかり歌いこなせることが求められます。今回はBメロやサビDメロ辺りでこれらが多く登場します。私としては地声高音は見た目ほどは高くないと想定しているのですが、それでもそれなりに高音感がありそうです。また、低音はmid1F~mid1G#辺りが多く、こちらも低音感があります。
こうした点を考慮すると、「標準よりやや高め~高音域が得意な女性」などが原曲キーに合いやすいと私は考えました。「高音域が非常に得意な女性」については、低音が少し歌いにくくなる可能性があるため、少しキーを上げてもよいかもしれません。その辺りは実際に歌唱して、微調整を加えてください。
【まとめ】
①Aメロは中低音、Bメロサビetc.は中高音中心(音域が広い分、ハードルが高い)
②原キーだと「標準よりやや高め~高音域が得意な女性」向け
③裏声と地声の器用な使い分けが不可欠
④転調が多く、音程がムズい(しっかり聴き慣れておきたい)
⑤音域が広いため、歌える人が限定されやすい
⑥地声高音が高くない人は「hiCやhiC#の多くを裏声で歌う」のもよい