『snow blind -after-』(fripSide)
【地声最低音】mid2B(B3)
★手m2B[の]ひらで 融[け]ていく か[け]らに運命【Aメロ】
【地声最高音】hiE(E5) ※曲全体で10回程度
★(遠い世界で) 微hiB[笑]むB[き]hiE地[み]hiC#[に]【サビ】
★おhiB[と]hiC#[無]hiD[き]hiE[お]もい そっB[と]伝えて…
★くhiC#[ら]hiB[い]夜空照らす ほhiE[し]がつ[ど]い導くから【ラストサビ】
【裏声最高音】hihiA(A5) ※曲全体で1回
★(君の元へと) たhiE[ど]hiG#[り]E[着]G#[き]hihiA[たい]…【ラストサビ】
【補足】hiA(一部のみ)~hiDを含むフレーズ一覧
★繋いだ手と手hiA[が離]hiB[れ]A[て] 二人はもう逢えA[な]い【Bメロ】
★あhiB[い]hiC#[し]hiD[て]た数 流B[し]た[な]みhiC#[だ]【サビ】
まず、『snow blind -after-』(スノー・ブラインド・アフター)についてです。この楽曲は、2008年に2人組音楽ユニットfripSideによりリリースされたアルバム『split tears』(スプリット・ティアーズ)に収録されております。同アルバムには、『snow blind』という楽曲が収録されており、その楽曲と関連するような作品となっております。
fripSideは『only my railgun』などがよく知られておりますが、知名度が大きく上昇したのはボーカルに南條愛乃さんを迎えた第2期になります。第1期は、ボーカルnaoさんを据えた1期として長らくインディーズ時代を経験しておりました。アルバム『split tears』はnaoさんを迎えての最後のアルバムとなります(同ユニット初のメジャーアルバムでもあります)。よって、今回取り上げる『snow blind -after-』もボーカルがnaoさん担当になります。
さて、『snow blind -after-』についてですが、冬らしい切ないポップナンバーです。楽曲の途中で転調が行わるなど、fripSideらしい場面も見られます。fripSideの作詞作曲は八木沼悟志さんが中心となって行っておりますが、この楽曲については八木沼さんは編曲のみであり、作詞をYuki-kaさん、作編曲を岡本拓三さんが担当しております。
『snow blind -after-』の音域的な特徴についてです。各サビでhiEといった高めの音階が登場し、女性曲としては高めの楽曲となっております。また、裏声がhihiAに達する場面もありますので、一般的にはキーを下げた方が歌いやすいと思います。
最後に、『snow blind -after-』の音域についてですが、【地声最低音】mid2B(B3)~【地声最高音】hiE(E5)、【裏声最高音】hihiA(A5)で歌メロディーが構成されております。一般的な女性の音域と比べて高いです。以下、見ていきます。
まず、地声最高音hiEは通常のサビで2回ずつ登場します。曲全体で10回程度となり、回数も多めです。この辺りは女性の声域としては高めですので、キーを下げた方が歌いやすいです。目安として、原曲キーから3~4つ程度下げてみてください(♭3~4)。
『snow blind -after-』は低音部分に余裕があり、キー調整などはしやすいです。大きなキー調整に抵抗が無ければ、歌い慣れていない人向けの調整も可能だと思います。
一方で、同曲は楽曲の終盤で裏声が多用された高いレンジが登場します。たとえキー調整を行ってもラストの場面はかなり高くなりますので、その点は留意しておいてください。
『snow blind -after-』は女性曲としてはかなり高めの楽曲ですが、キー以外の部分は比較的取っ付きやすいのではないかと思います。fripSideの作品としてもやや知名度が低いですが、非常に良い曲です。興味を持たれた方はチャレンジしてみてください。