『青春と青春と青春』(あいみょん)の音域

★ぼhiB[くを]hiA[ぉ]hiD[せ]hiC#[か][す] [Oh Oh] [Oh]【ラストサビ前】

　まず、『青春と青春と青春』についてです。この楽曲は、2017年に女性シンガーソングライターのあいみょんさんによりリリースされたシングル作品『君はロックを聴かない』に収められております。カップリング曲にあたり、特にファンの間で知られている人気曲でした。
　同曲は、2021年にキリンビールのブランド「淡麗グリーンラベル」のCMソングとして抜擢されました。同CMには、これまであいみょんさん自身も出演しており、『マリーゴールド』、『ハルノヒ』などをアコースティックギターで披露されておりました。このCMに『青春と青春と青春』が抜擢されたことをきっかけとして、同曲のMVが制作され、あいみょんさんのYouTube公式チャンネルで公開されました。私自身も今回のMV制作をきっかけに、初めて同曲を知りました。

　『青春と青春と青春』はミディアムテンポのサマーチューンです。イントロなどでストリングスが用いられており、どことなく夏の暑さや気怠さを感じさせる作品であり、海辺の街や太陽の乱反射などを想起させられます。作詞作曲はあいみょんさん、編曲はSundayカミデさん、ストリングスアレンジは河合基嗣さんによりなされております。
　同曲の歌メロについては、AメロBメロサビといった形で作られております。歌メロも全体としてゆったりしており、カラオケなどでも歌いやすいのではないかと思います。

　『青春と青春と青春』の歌詞についてですが、中高生などを想起させる片思いのナンバーです。「僕」と「君」はある程度見知った関係にあるのでしょうが、2人で遊びに行ったりするほどの関係ではないのだと思います。全体として情景描写に秀でた作品であり、場面の1つ1つの風景が頭に浮かびます。あいみょんさんのソングライターとしての力が発揮されており、歳月を経てCMのタイアップが付く理由が分かる気がしました。私自身はとくに、2番Aメロの歌詞が印象深いです。何となくですが、風景描写に「夏期講習」やスイミングスクールといった習い事を入れてくるのが珍しく感じました。

　『青春と青春と青春』の音域的な特徴についてです。同曲は、大よそ一般的な女性の声域の範囲内で歌われておりますが、最近の曲と比較すると若干低めなのではないかと思います。歌メロのテンポやリズムなども含めると、難易度はそこまで高くなく、ある程度努力が報われやすい作品なのではないかと思います。キーがやや低いですので、高音域が得意な方はキーを上げてもよいかもです。


　最後に『青春と青春と青春』の音域についてですが、【地声最低音】mid1F#(F#3)～【地声最高音】hiB(B4)、【裏声最高音】hiD(D5)で歌メロディーが構成されております。一般的な女性の音域の範囲内であります。以下、見ていきます。

　まず、地声最低音mid1F#はAメロで登場します。この辺りは一般的な女性の声域の範囲内ですが、低音域が苦手な方は意外と発声しにくいかもしれません。人によっては、少しキーを上げてもよいです。

　一方、地声最高音hiBについては、Bメロやサビで登場します。曲全体では15回前後登場しますので回数としては多いです。ただ、このhiB辺りは、一般的な女性でも比較的取っ付きやすいですので、少しずつ練習を重ねてください。高音域が苦手な方はキーを少し下げてもよいです。
　裏声最高音hiDについては、ラストのサビの前で登場します。回数としては1回ですが、目立つ場面であり、裏声と地声の行き来が行われます。

　『青春と青春と青春』は音域自体がやや広めです。また、低音域が低めであり、キーを下げる余地はあまりありません。もし、原曲キーor少しのキー下げで歌いにくいと感じた場合は、別の易しめの曲と並行して練習してください。

　『青春と青春と青春』は音域がやや広いですが、地声最高音がhiBとであり、原曲キーでも比較的手を付けやすいです。hiB辺りは、歌い慣れていない方の場合、スムーズは発声が損なわれやすいですが、比較的克服しやすいレンジになります。同曲は夏らしいナンバーで、私自身も歌詞などが非常に耳に残りました。興味を持たれた方はチャレンジしてみてください。