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『時の流れに身をまかせ』(テレサ・テン)の音域

こんにちは。今回はテレサ・テンさんの『時の流れに身をまかせ』(1986)を取り上げたいと思います。よろしくお願いします。今回はリクエストによる選曲です。


『時の流れに身をまかせ』(テレサ・テン)、Toki no Nagare ni Mi wo Makase(Teresa Teng)
『時の流れに身をまかせ』(テレサ・テン)の音域






【地声最低音】mid1G(G3) 

★もしも m1G[あ]なたと逢えずにいたら【Aメロ】
m2F[わたし]m2G[な][に]を してたF[で]しょうm1G[か]


【地声最高音】hiA#(A#4)  ※各サビで2~3回

★一度の じんm2G[せ]hiA[い]hiA#[そ][れ][さえ]【サビ】
★捨てhiA#[る]hiA[こ]m2G[と]A#[か]A[ま][わ]ないG[ぃ]


【裏声最高音】hiD(D5) ※サビで登場

hiA[だ]m2G[か]ら おね[がい][ぃ]A hiD裏[ば]hiC[に]hiA[置][い]てね【Aメロ】
★いまhiA[は] hiC裏[あ]hiD[な]hiA[た]m2G[し]か 愛せG[ない]


【補足】mid2FhiAを含むフレーズ一覧

m2F[普通]m2G[暮][ら]し してたF[で]しょhiA[うか][ぁ]G【Aメロ】
★とm2F[き]m2G[の]hiA[な]G[が]F[れ] [身]をまかせ【サビ】

 まず、テレサ・テンさんについて少し説明します。テレサ・テンさんは台湾出身の女性歌手です。14歳でデビューし、台湾、シンガポール、マレーシアなど東南アジアで人気を博しておりました。その後の1974年に日本でのデビューし、演歌歌謡ナンバーの2ndシングル『空港』が大きなヒットを記録します。『空港』はその年の日本レコード大賞新人賞を受賞しました。その後、数々のヒット曲を生み出していきますが、1995年に持病の気管支ぜんそくを悪化させ、42歳の若さで逝去されました。
 テレサ・テンさんの日本での代表的な楽曲としては、当ブログで今回取り上げる『時の流れに身をまかせ』、『別れの予感』、『つぐない』等が挙げられます。今でも他のミュージシャンにカバーされております。日本のみならず、アジアで広く人気があったことから、「アジアの歌姫」とも称されております。


 さて、『時の流れに身をまかせ』についてです。この楽曲は、1986年に女性歌手のテレサ・テンさんによりリリースされたシングル作品です。テレサさんの代表的な楽曲の筆頭であり、日本有線大賞など数々の賞も受賞しております。紅白歌合戦でも1986年、1991年と過去2度披露され、2010年には女性曲のカバーアルバムが大ヒットした徳永英明さんも紅白で歌唱しております。これまでに多くのミュージシャンにカバーされ続けている歌謡ナンバーで、最近では男性シンガーソングライターの優里さんも、自身のYouTubeチャンネルでカバーされております。

 『時の流れに身をまかせ』はゆったりとした歌謡ナンバーです。歌謡曲ということもあり、ボーカルが非常に目立ちます。歌メロはAメロサビで作られており、全体として親しみやすいナンバーです。作詞は、荒木とよひささん、作曲は三木たかしさん、編曲は川口真さんによりなされております。3名とも昭和の歌謡界で大きな功績を残している大御所であります。三木たかしさんについては、アンパンマンの主題歌『アンパンマンのマーチ』、『勇気りんりん』の作曲もされており、私も幼少期にお世話になっております。

 『時の流れに身をまかせ』の音域的な特徴についてです。この楽曲は、一般的な女性の音域の範囲内で作られており、とりわけ最近のJ-POPなどと比べると地声最高音がhiA#と低めです。歌い慣れていない人でもチャレンジしやすいですが、上手く歌いこなすには練習が必要になります。キー下げなども可能であります。


 最後に『時の流れに身をまかせ』の音域についてですが、【地声最低音】mid1G(G3)~【地声最高音】hiA#(A#4)、【裏声最高音】hiD(D5)で歌メロディーが構成されております。一般的な女性の音域の範囲内であります。以下、見ていきます。

 まず、地声最高音hiA#はサビで登場します。各サビ2~3回程度であります。この辺りは一般的な女性の音域であり、普段歌い慣れていない人でも克服しやすいレンジではないかと思います。高音域が得意な方はキーを上げてもよいですし、逆に高音が苦手な方はキーを下げてもよいです。ちなみに、女性シンガーソングライターのあいみょんさんは、原曲キーより2つ低いキー[mid1F~mid2G#,hiC]で弾き語りされております。

 『時の流れに身をまかせ』は低音部分に若干の余裕があり、キー調整なども可能です。歌メロなども親しみやすく、ビギナーでも練習しやすいのではないかと思います。サビでは裏声が使われている場面があり、その辺りは少しずつ慣れていくとよいと思います。

 ちなみに、同曲を男性がカバーする場合は、キーを下げた方が歌唱しやすいです。ただ、高音域が得意な方は原曲キーで歌うことも可能なのではないかと思います。その辺りも各々歌唱してみてください。
 ちなみに、先に挙げた徳永英明さんや優里さんはmid1D~hiAで歌唱されているようです。男女問わずに、興味を持たれた方はチャレンジしてみてください。

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