『シャッターチャンス』(秋山黄色)の音域 [2022年の作品 ]

★ m1F#[時]間が戻ってるみたいだった【Aメロ】

★ああ どうm1G#[したいん]だってm1F#{思い]出す【Cメロ】

★m2G[シャッターチャンス 4 3] hiB–hiC地[2 [1]【ラストサビ】

【裏声最高音】hiC(C5)　※サビで登場


※この場面以外ではhiAが10回超登場します。

【補足】mid2F#～hiAを含むフレーズ一覧

★m2F#[暗いうちにタク]シーに乗った【Aメロ】
★m2D#[街に]流[れる]血[のいm2F#[ち]ぶに]なった
★おm2F#[とのこもっ]たm2G#[車]内から見る景色は

★あm2F#[さになればもう]　光に叩m2E[か]れ【Cメロ】

★hiA[哀]m2E[に触]れて ほm2G[ど][よく]踊[り]【サビ】
★m2G[BURRN! oh Quick Quick] Turn [シャッターチャンス 4 3 2] 1
★「明hiA–m2G[日が]見え]m2E[ない]」って一緒に笑[おう]
★やm2E[るせない今日こそ意味があるのです]

　まず、『シャッターチャンス』についてです。この楽曲は、2022年に男性シンガーソングライターの秋山黄色さんによりリリースされたシングル作品です。アルバム『ONE MORE SHABON』（ワンモアシャボン)）の先行シングルとしてリリースされました。同アルバムには、『ナイトダンサー』、『見て呉れ』といったシングル曲も収められております。

　『シャッターチャンス』はミドルテンポのバンド曲で、ギターのリフなどが非常に印象的です。歌メロについては全体的に節回しが速い場面が多く、ラップ・ミュージックのようにリズミカルです。ちなみに、歌メロは頭サビで作られ、AメロBメロCメロサビと展開します。また、「Cメロ⇒サビ、サビ⇒Aメロ」で転調しておりますので、音程にも気を付けたいところです。演奏時間は3分半程度で、比較的短めです。

　『シャッターチャンス』の音域的な特徴についてです。同曲は、男性としては高めのレンジで歌メロが作られております。地声最高音のhiCは1回のみですが、全体的にmid2F#～hiA辺りが多いです。一般的な男性はキーを下げた方が歌いやすいです。
　同曲は、男性曲としては低音域も高めであります。そのため、女性が原曲キーで歌うことも可能だといえます。歌い慣れた女性はキー上げ推奨ですが、低音域が得意な女性、ビギナーの女性などは原曲キーでも良いと思います。


　最後に『シャッターチャンス』の音域についてですが、【地声最低音】mid1F#(F#3)～【地声最高音】hiC(C5)、【裏声最高音】hiC(C5)で歌メロディーが構成されております。一般的な男性の音域よりも高め(もしくは明確に「高い」)です。以下、見ていきます。

　まず、地声最低音mid1F#はCメロ等で登場します。登場頻度はそこまで多くないです。このmid1F#辺りは男性の音域の範囲内であり、発声自体はそこまで難しくないと思います。一方で、mid1F#が最低音の男性曲は比較的高い確率で「キーが高い男性曲」となります。今回の『シャッターチャンス』もそれに該当するといってよいです。
　反面、同曲は女性が原曲キーで歌うことも一応は可能だといえます。とりわけ、「準準よりやや低めの女性や、「歌い慣れていない女性」などは原曲キーでも合いやすいと思います（歌い慣れた標準的な音域の女性の場合はキーを上げた方がよい）。

　次に、地声最高音hiCはラストサビで1回だけ登場します。このhiC以外ではサビ等を中心にhiAが多く登場します。『シャッターチャンス』はAメロ頭からmid2F#が連続して登場する等、曲全体を通してmid2D#～mid2G辺りの中高音域が多く登場します。そのため、一般的な男性はキーを下げた方が歌いやすいです。一つの目安ですが、原曲キーから２～３程度下げてみてください（♭２～♭３）。


　『シャッターチャンス』は低音域に余裕があり、キー下げなどはしやすいです。歌い慣れた人であれば、自分の得意なレンジに調整することが出来るといえます。一方、歌い慣れていない人向けの調整も可能といえば可能ですが、場合によっては難しい部分が出てくるかもしれません。
　同曲は、声の抑揚の付け方、リズムなど、慣れていないと難しい部分もあります。その点でも、ある程度歌い慣れた人向けの楽曲と言えます。

　『シャッターチャンス』を原曲キーで歌唱する場合、hiA辺りをしっかり歌いこなせる力が求められます。また、先述のように、曲全体を通してmid2D#～mid2G辺りも多く、ある程度スタミナも求められます。よって、「（ある程度）高音域が得意な男性」などが合いやすいといえます。また、先述のように、「標準よりやや低めの女性」などもチャレンジしやすいです。

　『シャッターチャンス』はリズミカルな歌メロであり、カラオケなどにも向きやすいと思います。私自身も好きな作品であり、今回は自選曲として取り上げました。興味を持たれた方はチャレンジしてみてください。