なお、今回は最後のフェイクを加えるか否かで、裏声最高音の高さが変わります。私自身は、歌メロと地続きであると考え、今回は最後の部分も含めました。ラストを除くと、裏声の最高音はhiC#になります。
※当ブログが過去に取り上げたヒゲダン作品についてはこちらをご覧ください⇒ヒゲダンの音域一覧
『ミックスナッツ』(Official髭男dism)、Mixed Nuts(Official HIGE DANdism)
【地声最低音】mid1D#(D#3)
★m1F–m1D#[だ[れ]もがそれぞれm2F–F#[出[会っ]た[だ]れかと【Aメロ】
【地声最高音】hiD(D5) ※ラストサビで1回
★普通などhiA#地[ない] せい[か]hiB–hiD地[い[な][ど]ない【ラストサビ】
※この場面を除くと、サビ等でhiC#が5回程度登場
【裏声最高音】hihiA#(A#5) ※ラストで1回
★噛み締めてゆく hiF#[Ah~] hihiA#[Ah]【ラストサビ】
※この場面を除くと、サビで登場するhiC#が裏声最高音
【補足】mid2G#(一部のみ)~hiC#を含むフレーズ一覧
★木m1D#[の]実のフリしm2G#–m2F#[な]がら]【Aメロ】
★そのm2F[と]きさえ ありのまm2F#[ま]では居られないままぁhiA–m2G#[ああ]ぁぁ]【Bメロ】
★隠しm2G#[ご]と[だ]らけ 継[ぎ]hiA#–hiB[接[ぎ]だ][らけ]の[Ho]me, A#[you] [kno]w?【サビ】
★ほんhiA#[ね]がhiC#地[歯]hiB–A#[に]は[さ]まっ]たまま
★仮初m2G#–hiA#[め[ま]み]れの日常hiC#裏–hiB–A#[だ]け]ど]
★ここm2G#–hiA#[に[ぼ]く]が居て あA#[な]た]が居る
★こm2G#–hiA#[の[真]じ]つA#[だ]け]でもう
★曲がりなりでm2F#[良]かったらそばに居させhiA[て]【2番Aメロ[転調]】
★とm2G#–hiA[も[に]煎A[ら][れ] 揺[ら]れ 踏まれても
★許されないほm2F#–m2G[ど[に]ド[ラ]イ]なこの世界を【2番Bメロ】
★(腹の中にでも) なhiA#–m2G#[が]し]て寝[よ]う oh [oh] A#[oh] hiB[oh] hiC#[oh]【2番サビ】
★(隠し事だらけ 継ぎ接ぎだらけのHome), hiC#裏[you] m2G#[kno]w?【ラストサビ】
★残hiA#[さ]ずにhiC#[全]hiB–hiA#[部]食[ら]い[な]が]ら
★このひhiA#–hiC#[と[つ]hiB[か][み]のき[せ]きを
まず、『ミックスナッツ』についてです。この楽曲は、2022年に4人組ロックバンドOfficial髭男dismによりリリースされたシングル作品です。現在は配信限定のシングルですが、6月下旬に『Anarchy』(過去記事)を含めた全4曲収録のEP作品『ミックスナッツ EP』のリリースが決定しております。
さて、『ミックスナッツ』は遠藤達哉さんによる同名漫画を原作としたアニメ『SPY×FAMILY』(スパイファミリー)のオープニングテーマとして書き下ろされました。同漫画は、2021年末の時点で累計発行部数が1250万部に達しており、アニメ化以前から大きな話題となっております。ちなみに、同作のエンディングテーマ『喜劇』は星野源さんが担当されております。
さて、『ミックスナッツ』はアップテンポのバンドナンバーです。同曲はAメロBメロサビといった形で作られており、アニメの主題歌ということもあり、展開が速いです。また、2番Aメロは途中で転調が行われております。
ちなみに、アニメのオープニングテーマ曲およびエンディングテーマ曲は、「89秒」で作られており、今回の『ミックスナッツ』もアニメver.ではちょうど90秒程度で1番が終わるようになっております。この話を知った時、私自身は「テレビCMのためにミュージシャンは15秒で終わるサビを求められる」という話も思い出しました。
『ミックスナッツ』の音域的な特徴についてです。同曲は、一般的な男性の音域としてはかなり高いレンジで歌メロが作られております。男性の場合、通常はキーを下げた方が歌いやすいのですが、大きなキー調整が求められ、その点でハードルが高いといえます。
ちなみに、音域的には女性が原曲キーで歌うことも可能だと思います。ただ、同曲は、低音域もmid1F#辺りが意外と多いですので、その点で難しい部分が出てくるかもしれません。
最後に『ミックスナッツ』の音域についてですが、【地声最低音】mid1D#(D#3)~【地声最高音】hiD(D5)、【裏声最高音】hihiA#(A#5)で歌メロディーが構成されております。一般的な男性の音域と比べるとかなり高いです。以下、見ていきます。
まず、地声最低音mid1D#はAメロで登場します。この辺りは、男性ならば発声可能だと思います。一方で、女性の場合はかなり低いレンジとなります。mid1D#は女声曲でも登場しないことはないレンジですが、高音域が得意な女性の場合はキーを上げた方が歌いやすいと思います。
次に、地声最高音hiDはラストのサビで1回登場します。このhiDを除くと、サビ等を中心にhiC#が5回程度登場します。そのため、一般的な男性の音域としてはかなり高く、通常はキーを下げた方が歌いやすいです。ただ、一般的な男性が歌い易くなるためには、大きな調整が必要となるため、その点で抵抗を感じる方も多いかもしれません。
『ミックスナッツ』は低音域にいくらかの余地があり、キー下げは可能です。ただ、元々の音域が広めの楽曲でありますので、歌い慣れた人であっても難しい部分が出てくるかもしれません。加えて、音域以外の側面でも難しい作品であり、安定したリズム感などが求められます。広い音域を使いこなせる人向けの楽曲で、ヒゲダンらしい高難易度といえます。
『ミックスナッツ』を原曲キーで歌唱する場合、一つの目安ですが、地声でhiA~hiC#辺りをしっかり歌いこなせる力が求められます(ラストサビでは地声でhiDが登場します)。男性曲としては相当高い音域であり、「高音域が(非常に)得意な男性」などが合いやすいです。また、「低音域もしっかり歌いこなせる標準的な音域の女性」などもおススメです。
同曲は、間奏が短いため、休憩できる箇所が少ないです。そのため、スタミナも不可欠であり、とりわけ、2番サビ⇒ラストサビは特に大変なのではないかと思います。
『ミックスナッツ』は難易度が非常に高い楽曲ですが、カラオケ等で歌いこなせると気持ちがいいと思います。また、高音域が非常に得意な男性などは、ラストのフェイクhihiA#(A#5)も含めて歌いこなしたいという衝動に駆られるのではないかと思います。大変な作品ですが、興味を持たれた方はチャレンジしてみてください。
※当ブログが過去に取り上げたヒゲダン作品についてはこちらをご覧ください⇒ヒゲダンの音域一覧
★このひhiA#–hiC#[と[つ]hiB[か][み]のき[せ]きを
まず、『ミックスナッツ』についてです。この楽曲は、2022年に4人組ロックバンドOfficial髭男dismによりリリースされたシングル作品です。現在は配信限定のシングルですが、6月下旬に『Anarchy』(過去記事)を含めた全4曲収録のEP作品『ミックスナッツ EP』のリリースが決定しております。
さて、『ミックスナッツ』は遠藤達哉さんによる同名漫画を原作としたアニメ『SPY×FAMILY』(スパイファミリー)のオープニングテーマとして書き下ろされました。同漫画は、2021年末の時点で累計発行部数が1250万部に達しており、アニメ化以前から大きな話題となっております。ちなみに、同作のエンディングテーマ『喜劇』は星野源さんが担当されております。
さて、『ミックスナッツ』はアップテンポのバンドナンバーです。同曲はAメロBメロサビといった形で作られており、アニメの主題歌ということもあり、展開が速いです。また、2番Aメロは途中で転調が行われております。
ちなみに、アニメのオープニングテーマ曲およびエンディングテーマ曲は、「89秒」で作られており、今回の『ミックスナッツ』もアニメver.ではちょうど90秒程度で1番が終わるようになっております。この話を知った時、私自身は「テレビCMのためにミュージシャンは15秒で終わるサビを求められる」という話も思い出しました。
『ミックスナッツ』の音域的な特徴についてです。同曲は、一般的な男性の音域としてはかなり高いレンジで歌メロが作られております。男性の場合、通常はキーを下げた方が歌いやすいのですが、大きなキー調整が求められ、その点でハードルが高いといえます。
ちなみに、音域的には女性が原曲キーで歌うことも可能だと思います。ただ、同曲は、低音域もmid1F#辺りが意外と多いですので、その点で難しい部分が出てくるかもしれません。
最後に『ミックスナッツ』の音域についてですが、【地声最低音】mid1D#(D#3)~【地声最高音】hiD(D5)、【裏声最高音】hihiA#(A#5)で歌メロディーが構成されております。一般的な男性の音域と比べるとかなり高いです。以下、見ていきます。
まず、地声最低音mid1D#はAメロで登場します。この辺りは、男性ならば発声可能だと思います。一方で、女性の場合はかなり低いレンジとなります。mid1D#は女声曲でも登場しないことはないレンジですが、高音域が得意な女性の場合はキーを上げた方が歌いやすいと思います。
次に、地声最高音hiDはラストのサビで1回登場します。このhiDを除くと、サビ等を中心にhiC#が5回程度登場します。そのため、一般的な男性の音域としてはかなり高く、通常はキーを下げた方が歌いやすいです。ただ、一般的な男性が歌い易くなるためには、大きな調整が必要となるため、その点で抵抗を感じる方も多いかもしれません。
『ミックスナッツ』は低音域にいくらかの余地があり、キー下げは可能です。ただ、元々の音域が広めの楽曲でありますので、歌い慣れた人であっても難しい部分が出てくるかもしれません。加えて、音域以外の側面でも難しい作品であり、安定したリズム感などが求められます。広い音域を使いこなせる人向けの楽曲で、ヒゲダンらしい高難易度といえます。
『ミックスナッツ』を原曲キーで歌唱する場合、一つの目安ですが、地声でhiA~hiC#辺りをしっかり歌いこなせる力が求められます(ラストサビでは地声でhiDが登場します)。男性曲としては相当高い音域であり、「高音域が(非常に)得意な男性」などが合いやすいです。また、「低音域もしっかり歌いこなせる標準的な音域の女性」などもおススメです。
同曲は、間奏が短いため、休憩できる箇所が少ないです。そのため、スタミナも不可欠であり、とりわけ、2番サビ⇒ラストサビは特に大変なのではないかと思います。
『ミックスナッツ』は難易度が非常に高い楽曲ですが、カラオケ等で歌いこなせると気持ちがいいと思います。また、高音域が非常に得意な男性などは、ラストのフェイクhihiA#(A#5)も含めて歌いこなしたいという衝動に駆られるのではないかと思います。大変な作品ですが、興味を持たれた方はチャレンジしてみてください。
※当ブログが過去に取り上げたヒゲダン作品についてはこちらをご覧ください⇒ヒゲダンの音域一覧
コメント
編集&投稿お疲れ様です。
フェイクもそうですが、この音域で決してうるさく聴こえないのが凄いですよね。
個人的に2番転調してるのが凄い面白いと思いました。この曲を聴いて改めて思ったんですが、#の音、特にhiC#は凄く気分が上がるというか明るい感じするなと感じました。
異端なスターの件についてもありがとうございました。実は地声の難易度すごいのがめちゃくちゃわかりましたw 最近LIVEで裏声を使いがちなのが納得です。
ベーコンさんコメントありがとうございます。
ヒゲダンの曲はホントにち密に作られてますよね。
「異端のスター」はライブでは裏声も使われてるんですね。
私はヒゲダンの曲をカラオケでもよく歌うのですが、
あの楽曲群をライブ通して歌い切る藤原さんはバケモノだと思います。
私はホントに2~3曲でへとへとになります。
こんにちは
カラオケで原キーで歌う場合CryBabyとミックスナッツどちらがきついと思いますか?
バンビさんコメントありがとうございます。
ちゃんと分析したわけではないですが、
個人的には間奏が殆どないミックスナッツの方が
辛いのではないかと思います。
「間奏の長さ」は結構難易度に影響を与えます。
Cry Babyは音程の難しさはありますが、テンポが少しゆったりしてる分
若干余裕がありそうです(ただ、正直どっちも難易度はSクラスといえます)。
はじめまして、いつも勉強させていただいてます
もし可能であれば、ED 星野源さん「喜劇」の方も解説お願いしたいです
コメントありがとうございます。
リストアップしておきます。
私自身もピックアップしていた曲です。
はじめまして。いつも見やすい解説ありがとうございます。
リクエストなのですが、髭男の
『Choral A』
『破顔』
をお願いします。
特に『Choral A』は藤原さん史上最低音があるのでは?と思っているので是非見たいです。
よろしくお願いします。
コメントありがとうございます。
2曲についてリストアップしておきます。
ほかの方からもリクエスト頂いているので、私も楽しみです。