『恋の寿命』( Galileo Galilei )の音域

※サビなどでmid2G#が頻出します


【補足】mid2F～mid2G#を含むフレーズ一覧

★魂だって叩き売ったっm2F#–m2F[て]いいん]だ【Aメロ】
★m2G#–m2F#[いつ]か[ねっ]て [いつ]な]の?[って] G#–F#[ずっ]と[そん]な[調]子]だった【サビ】

☆m2G#–m2F#{決]心]しよう m2D#[明]日[へ]とm1C#[飛]び込むように【Cメロ】
☆m2D#–m2F–F#[少[し[ず]つ僕らは m1C#[ほ]どいてF#[し][ま]って
☆m2F#–m2F[いつ]ま]でって m2D#[永]遠にって m1C#[ほ]んとうなんだ

　まず、『恋の寿命』（こいのじゅみょう）についてです。この楽曲は、2015年にロックバンドGalileo Galileiによりリリースされたシングル作品です。アルバムとしては、2016年に発売された『Sea and The Darkness』に収録されております。同アルバムには、『恋の寿命』の他、『クライマー』、『嵐のあとで』といったシングル曲が収録されております（シングル曲はいずれもアニメの主題歌となっております）。

　『恋の寿命』についてです。この楽曲は、アニメ『まじっく快斗1412』のエンディングテーマに起用され話題を呼びました。同曲はアニメへの書下ろしではなく、ボーカル＆ギターの尾崎雄貴さんが、アニメ放送の2年前（2013年ごろ）に制作した楽曲だそうで、音源としてリリースできる日を楽しみにしていたそうです。
　ちなみに、『まじっく快斗』は『名探偵コナン』などでも知られる青山剛昌さんのデビュー作で、現在でも不定期連載されているそうです。同作の主人公・怪盗キッドは『名探偵コナン』にも出演しているため、私自身、『まじっく快斗』はコナンのスピンオフ作品だと、この記事を書くまで勘違いしておりました。


　『恋の寿命』の音域的な特徴についてです。同曲は一般的な男性の音域よりも高めのレンジで歌メロが作られております。そのため、通常は少しキーを下げた方が歌いやすそうです。一方で、同曲は低音域も比較的低めのレンジであるため、大きなキー下げには向きにくいです。
　ちなみに、同曲は低音でmid1D#,mid1F#といった音階が不可欠であるため、女性が原曲キーで歌唱するのは大変なのではないかと思います。標準的な音域の女性はキーを上げた方がよさそうです。


　最後に『恋の寿命』の音域についてですが、【地声最低音】mid1C#(C#3)～【地声最高音】hiA#(A#4)で歌メロディーが構成されております。一般的な男性の音域と比べ高めです。以下、見ていきます。

　まず、地声最低音mid1C#はCメロで複数回登場します。私なりの印象ですが、このmid1C#については必要不可欠ではなく、あまり厳密な音程にこだわり過ぎなくてもよいと考えました。
　一方で、Aメロに登場するmid1D#、mid1F#辺りはなるべく歌いこなしたいレンジであります(とりわけ、mid1F#は登場頻度が高い)。この辺りは、男性はともかく、女性にとってはかなり低い音階です。そのため、女性については、キーを上げた方がより歌いやすいと思います。

　次に、地声最高音hiA#については、ラストサビで1回だけ登場します。このhiA#以外では、とりわけmid2G#の登場頻度が高く、サビで頻出します。そのため、一般的な男性の場合は、キーを少し下げた方が歌いやすそうです。一つの目安ですが、原曲キーから１〜２つ程度下げてみて下さい。


　『恋の寿命』は低音域に若干の余地があり、キーを下げることは可能です。ある程度歌い慣れた人であれば、自分の得意なレンジに調整することが出来ると思います。反面、音域自体が少し広いため、ビギナーなどは難しい部分が出てくるかもしれません。その点は留意しておいてください。
　ちなみに、同曲を原曲キーで歌唱する場合、とりわけmid2G#などを安定して歌いこなせる力が求められます。そのため、「標準よりやや高め～ある程度高音域が得意な男性」などが原キーに合いやすそうです。

　『恋の寿命』はミドル～アップテンポのラブソングであり、サウンドなども耳に残ります。また、アニメを視聴されてた方にとっては思い入れのある楽曲だと思います。興味を持たれた方はチャレンジしてみてください。