『Drifter』(KIRINJI[キリンジ])
![『Drifter』(KIRINJI[キリンジ])の音域](https://vocal-range.com/wp-content/uploads/2022/12/『Drifter』KIRINJIキリンジの音域.png)
【地声最低音】mid1C(C3)
※補足を参照ください
【地声最高音】hiA(A4) ※曲全体で8回
★この街のhiA–m2G–m2F[そ]らの]下]G–A[あ[な]た][が]【サビ】
★(欲望が渦を巻く)m2F–m2G[う[な]ば]hiA[ら]さえ][ぇ]【ラストサビ】
※個人的には裏声hiAで歌っても合いそうな気がします。
【補足】mid2D#~mid2Fを含むフレーズ一覧
★m1C[交わ]したはずのない C[約]束に縛られ【Aメロ】
★m1E[や]ぶり棄m2E[て]ようとすれm1D[ば]
★m1C[う]しろm2E–m2F[め[た]くなるのはなぜだ
★手放せなm1E–m1D[い[わ]け]がこの胸にある
★たとm2E-m2Fえ[う]つが]夜更けに目覚めて【サビ】
★流れ弾の雨が降りm2D#–m2F[注ご[う]とも
★いm2E-m2F[る[か]ぎ]り僕は逃げない
★m2F[Moon ri]ver を渡るようなステッm1D[プ]で【ラストサビ】
まず、『Drifter』(ドリフター)についてです。この楽曲は、2001年に当時2人組バンドのキリンジ(現在KIRINJI)によりリリースされたシングル作品です(作詞作曲は、兄の堀込高樹さん)。アルバムとしては、同じ年にリリースされた『Fine』に初収録されました。同アルバムには、『太陽とヴィーナス』、『ムラサキ☆サンセット』、『雨は毛布のように』といったシングルが収められております。
『Drifter』は『エイリアンズ』(過去記事)などとともに、キリンジの代表的な楽曲の一つとして列挙されることが多いです。『エイリアンズ』はカバーなどを経て大きな支持を集めましたが、個人的にはこの『Drifter』についてもそうした可能性を秘めた楽曲ではないかと感じております。ちなみに、同曲は、2010年にMr.Childrenの櫻井和寿さんや小林武史さんを中心として作られたBank Bandによりカバーされてております。
『Drifter』の音域的な特徴についてです。同曲は、男性の音域としては高めのレンジで歌メロで作られております。一般的な男性は少しキーを下げた方が歌いやすそうです。
ボーカルの堀込泰行さんは高音域が非常に澄んでおり、男性でこうした綺麗な高音を出すのは難しそうです。場合によっては、hiA,mid2Gなどは裏声を上手く駆使するというのもよいアプローチではないかとと私は感じます
同曲は、低音域ではmid1Cなどが登場するなど男性の音域としてはやや低いです。そのため、低音域~高音域まで広く求められる楽曲といえそうです。反面、Aメロがそこまで高くない分、体力的には若干余裕を持ちやすいです。
最後に『Drifter』の音域についてですが、【地声最低音】mid1C(C3)~【地声最高音】hiA(A4)で歌メロディーが構成されております。一般的な男性の音域と比べ、高めです。以下、見ていきます。
まず、地声最低音mid1CはAメロで登場します。この辺りは男性の音域の範囲内ですが、mid1D,mid1Cなど低めの音も見られますので、低音域が苦手な方は少し歌いにくいかもしれません
同曲は、低音がそこそこ低い分、女性が原曲キーで歌唱するのは難しそうです。そのため、女性の場合、少しキーを上げた方がよいです。
次に、地声最高音hiAについてはサビで登場します。この辺りは男性の音域としては高めです。また、mid2F.mid2G辺りとコンボになっているため、高音感を感じやすいです。そのため、一般的な男性はキーを下げた方が歌いやすいと私は判断しました。一つの目安ですが、原曲キーから1~2つ程度下げてみてください。
『Drifter』は低音域に少し余地があり、キー下げは可能です。歌い慣れた人であれば、大よそ自分の得意なレンジに調整することができると思います。一方、ビギナーなどについては、もしかしたら歌いにくい部分が出てくるかもしれません。
先述のように、同曲はボーカル堀込泰行さんのクリアな高音が美しい曲でもあります。そのため、音域以上に難しい曲ではないかと私は考えております。
『Drifter』を原曲キーで歌唱する場合、高音域についてはmid2E~hiAといったレンジをしっかり歌いこなせる力が求められます。原曲では地声感がありますが、場合によっては裏声などを用いてもよいと私個人は考えております。原曲キーとしては「標準より高め~ある程度高音域が得意な男性」などが合いやすそうです。
『Drifter』はスローなバンド曲で、個人的には歌詞も非常に好きです。全体としてしっとりしている分、ボーカルの良さも活きやすいと思います。興味を持たれた方はチャレンジしてみてください。