なお、『錠剤』はTOOBOEさんのYouTube公式チャンネルでミュージックビデオが公開されているのですが、過激な描写内容のため年齢制限が設けられております。そのため、当ブログではMVではなく、アニメのエンディングムービーの動画を添付いたします。
『錠剤』(TOOBOE)、Jouzai(TOOBOE)
【地声最低音】mid1A(A2)
★ブロンドの髪 m1D[靡]かせ 見下されてD–m1B[食べ[ら]れて【Aメロ】
★所詮 雨が降っても消えない汚れをあなm1D[た]かm1B–D[くし]て]る
★きっと飽きm1B[る]までおB–m1A[どる[だ]ろう]【Bメロ】
【地声最高音】mid2G(G4) ※全体で4回
★あm2G–m2D[かく]溶け]込んだ錠[剤] テゥルhiA–hiB[ル[ルー]ル]ル[ル]ール【Bメロ】
★けm2G[つえ]きの様な酸っぱいm2F#–m2E[匂い]が]また[充満してい]たな
【裏声最高音】hiA(A4) ※サビで登場
★ただそれでもこhiA裏[こ]m2E[ろは]う[わ]つ[い]てm2F#[る]【サビ】
【補足】mid2E~mid2F#を含むフレーズ一覧
★m2F#–m2E[愛に縋っ]て]堕[ち]て[いF#[く]【サビ】
★なぁ 暮れなずんでいくm2F#–m2E[刹]那]の[青F#[春]が
★頭がm2E–m2F#[焼[け]るE[様]に[熱]く[なっ]て【2番Aメロ】
★m2F#–m2E–m2D[もう]一]度]考え[て]おくれ [強]くなりたいと思え【Dメロ】
★m1D[支]配を取っ払ってm2F#-m2E[じゆ]う]になろうぜ
★気づけば貴方のしあわm2E–m2F#[せ[を]願う様F#[に]なっ]ていた
※イントロなどで登場するシャウトはhiF
まず、『錠剤』(じょうざい)についてです。この楽曲は、2022年に男性シンガーソングライターのTOOBOEさんによりリリースされたシングル作品です。2023年1月現在、この『錠剤』が最新作であり、アルバムには未収録です。
ちなみに、TOOBOE(とおぼえ)さんは、ボカロP・johnとしても活動されております。ボカロPとしては『春嵐』という楽曲が人気を集めており、YouTube公式チャンネルでも1000万回を超える再生回数を記録しております。また、ソロプロジェクトのTOOBOE名義でも『心臓』という作品が再生回数800万回超を記録。さらには、他の歌手への楽曲提供も行っており、yamaさんに提供した『真っ白』、『麻痺』などが人気です。既に、ボカロP、ソロ、楽曲提供者として大きな足跡を残しておりますが、今後のさらなる活躍が期待されます。
さて、『錠剤』は藤本タツキさんの同名漫画を原作としたテレビアニメ『チェンソーマン』の第7話エンディングテーマとして書き下ろされました。『チェンソーマン』は、1話ごとに異なるエンディングテーマを使用しており、Vaundyの『CHAINSAW BLOOD』(過去記事)、ずっと真夜中でいいのに。の『残機』(過去記事)、マキシマムザホルモンの『刃渡り2億センチ』、syudouさんの『インザバックルーム』(過去記事)などの楽曲が作中で流れました。
『錠剤』はアニメのエンディングムービーが公開されており、1200万回の再生回数を記録しております。私も原作漫画を拝読していたのですが、楽曲の世界観は『チェンソーマン』と通じる部分があります。
『錠剤』の音域的な特徴についてです。同曲は、おおよそ一般的な男性の音域の範囲内で歌メロが作られております。ただ、同曲はBメロサビ辺りでmid2F#~mid2G辺りが多く登場します。人によっては若干高音感があるかもしれません。
同曲の低音はmid1A,mid1B等が登場するなど低いです。そのため、「一般的な男性の音域の範囲内」とはいっても、音域自体は広く、その点で難しいです。hiAなどの高音が要求されない分、低音から高音まで広く要求されます。そうした特性もあるため、女性が原曲キーで歌うのは困難です。
最後に『錠剤』の音域についてですが、【地声最低音】mid1A(A2)~【地声最高音】mid2G(G4)、【裏声最高音】hiA(A4)で歌メロディーが構成されております。一般的な男性の音域の範囲内です。以下、見ていきます。
まず、地声最低音mid1AはBメロで登場します。この辺りはmid1Bともコンボになっており、男性の音域としては低いです。そのため、人によっては発声が難しいかもしれません。高音域が得意な男性などはキーを上げても良さそうです。
次に、地声最高音mid2GはBメロで登場します。登場回数は4回程度です。同曲はmid2Gに次ぐ高音として、mid2F#がサビやDメロ等で多く登場します。そのため、「一般的な男性の音域の範囲内」ではあるものの、人によってはやや高音感があるかもしれません。高音が高いと感じた場合は少しキーを下げるのもよいと思います。
『錠剤』は低音域に余地が少なく、キー下げにはあまり向きません。低音域が得意な方が若干キーを下げることは可能ですが、キー調整をする際は、通常はキーを上げることになると思います。音域自体が広いため、ビギナーの練習曲にも向きにくそうです。
『錠剤』を原曲キーで歌唱する場合、mid2E~mid2Gといった中高音域をしっかり歌いこなせる力が求められます。この辺りは、一般的な男性の音域と近似しております。そのため、「標準的な音域の男性~標準より高めの音域の男性」等が原曲キーなどにマッチしやすそうです。ただ、いずれにしても、
低音域がしっかり歌いこなせることが必須です。
逆に、「(ある程度)高音域が得意な男性」などは、原曲キーだとかえって歌いにくいかもしれません。そうした場合は、キーを上げるのも選択肢です。
『錠剤』はアッパーなバンド曲であり、スカの要素もあるリズムも印象的です。また、個人的は歌詞が非常に耳に残りました。サビで登場する【暮れなずんでいく刹那の青春が嗚呼 この瞬間に始まった気がした】というフレーズはどことなく文学的でもあります。興味を持たれた方はチャレンジしてみてください。
コメント
心臓の記事お願いします、!
リストアップしておきます。
取り上げるのは久々ですね。