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『南風』( レミオロメン ) の 音域

こんにちは。今回はレミオロメンの『南風』(2005)を取り上げたいと思います。よろしくお願いします。今回は自選曲です。そろそろ冬も終わりですが、まだ寒い時期が続きますので、この曲を選曲しました。


『南風』(レミオロメン)、Minamikaze(Remioromen)
『南風』(レミオロメン)の音域







【地声最低音】mid1C#(C#3) 

★騒m1E-m1C#[ぎ立て[る]と][の]群れ 傾いた秒針追って【Aメロ】
★南風はどm2Em2D#[こ]だ]ろう? 君はさm1E[が]


【地声最高音】mid2G#(G#4) ※全体で18回程度

m2Em2G#[君をもっ[と] E[あ]いを[もっG#[と] E[欲]しいのさ【サビ】
m2Em2G#[背中ま[でい]っぱいで 眠[くm2F#[な]るようE[な]


【補足】mid2Emid2F#を含むフレーズ一覧

★ガラスm2E[の]国にま[よm2F#[い]込んだ【Bメロ】
★僕のこm2E[こ]ろは見E[透F#[か]されE[る]
★僕はこm2E[こ]ろとE[向きm2F#[合]う]E[さ]【2番Bメロ】
★日だまりm2E[の]中 あくびがふたつ重なってぇE[ぇ]【Dメロ】
★真似しm2F#m2E[たで]しょ]と ふざEF#[け[た]り][て]


 まず、『南風』(みなみかぜ)についてです。この楽曲は、2005年に3人組ロックバンド・レミオロメンによりリリースされたシングル作品です。アルバムとしては同じ年にリリースされた『ether』(エーテル)に収録されております。同アルバムには、『モラトリアム』、『アカシア』、『3月9日』(過去記事)といったシングルが収録されております。
 アルバム『ether』はバンドとしては2枚目のフルアルバムであり、バンドとしては初の週間ランキング3位以内にランクインしました。同じ年にリリースされたシングル『粉雪』(過去記事)の大ヒットもあり、最終的な売上枚数も40万枚に達しました。私自身も、レミオロメンで特に好きなアルバムの1つです。


 『南風』はミドルテンポの爽やかなバンド曲です。四つ打ちのリズムが印象的でありますが、レミオロメンはこの頃からストリングスなどバンド以外の音色も多く用いるようになり、バンドとしての表現に幅が広がりました。作詞作曲はボーカルの藤巻亮太さん、編曲はレミオロメン、小林武史さんと四家卯大さんによりなされました。

 『南風』の音域的な特徴についてです。同曲は男性の音域としてはやや高め、もしくは高めのレンジで歌メロが作られております。低音域には少し余地があるため、一般的には少しキーを下げた方が歌いやすいと思います。
 同曲は、Aメロはmid1C#,mid1Eといった音階が登場するなど中低音が中心となります。一方、Bメロサビはmid2E~mid2G#といった中高音が頻出します。そのため、低音~高音まで広く、AメロとBメロサビでメリハリをつけた表現が求められます。

 ちなみに、同曲は低音が低いため、女性が原曲キーで歌うのは非常に難しいです。低音域がそれなりに得意な人でも大変だと思います。そのため、女性の場合、通常はキーを上げた方が良いと私は判断しました。


 最後に『南風』の音域についてですが、【地声最低音】mid1C#(C#3)~【地声最高音】mid2G#(G#4)で歌メロディーが構成されております。一般的な男性の音域と比べ、「やや高め~高め」といったところです。以下、見ていきます。

 まず、地声最低音mid1C#はAメロで登場します。この辺りは男性の音域の範囲内ですが、低めであり、低音域が苦手な方は少し歌いにくいかもしれません。そのため、高音域が得意な男性などは少しキーを上げてもよさそうです。
 一方、女性にとってはmid1E,mid1C#はかなり低いレンジです。女性の場合は、キー上げを推奨します。

 次に、地声最高音mid2G#はサビで登場します。サビでは全てのフレーズにmid2G#が含まれているため、登場回数は16回と多いです。このmid2G#は男性の音域としてはやや高いです。そのため、一般的な男性はキーを下げた方が歌いやすそうです。一つの目安ですが、原曲キーから1~2つ程度下げてみてください。

 ※通常、mid2G#が最高音となる曲は、一般的な男性の音域より「やや高め」とすることが多いのですが、今回は登場回数も多いため、「高め」いう文言を加えました。。


 『南風』は低音域に若干の余地があり、キー下げは可能です。ただ、今回は低音域がmid1C#と低いため、大きなキー下げには向きにくそうです。ある程度歌い慣れた人ならば、自分の得意なレンジに調整できそうですが、ビギナー等はもしかしたら一部歌いにくい場面が出てくるかもしれません。キー調整をしても難しいと感じた場合は、別の易しめの曲と並行して練習してください。

 『南風』を原曲キーで歌唱する場合、mid2D#〜mid2G#といった中高音域をしっかり歌いこなせることが求められます。今回は男性の音域と比べ少し高く、また登場回数も多いです。また、同曲は2番以降〜ラストサビまでの間に間奏がないため、終盤は体力的に少ししんどくなるかもしれません。これらを踏まえると、「標準より高め〜ある程度高音域が得意な男性」が原曲キーにマッチしやすいと私は分析しました。先述のように、女性や高音域が非常に得意な男性はキーを上げた方がより歌いやすいと思います。


 『南風』はノリの良いバンド曲であり、カラオケなどでも歌いやすいと思います。この曲を聞いていると、春が待ち遠しくなります(花粉症などで辛い方もおられるかもですが)。興味を持たれた方はチャレンジしてみて下さい。

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