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『ノールス』( シンガーズハイ ) の 音域

こんにちは。今回はシンガーズハイの『ノールス』(2022)を取り上げたいと思います。よろしくお願いします。今回はリクエストによる選曲です。
 なお、今回の楽曲の地声最低音は厳密にいうとAメロでmid1Bが登場します。ただ、今回は重要度がかなり低いと考え、地声最低音には含めませんでした。その点を踏まえて記事を拝読ください。


『ノールス』(シンガーズハイ)、Nou Rusu(Singer’s High)
『ノールス』(シンガーズハイ)の音域






【地声最低音】mid1E(E3) 

m1E[わ]たしだっ[て]あなたが 思っm2E[て]るよりは【Aメロ】

※厳密にいうとmid1Bなのですが、重要度が低いので割愛しました。


【地声最高音】hiE(E5) ※曲全体で18回

★どういうことをしていたって ただhIE地hiBA[あ]い]し]B[る]【Bメロ】
★あなhiEhiDhiBA[たの]な]か]で]は いつま[でB[経っ]て]【サビ】


【補足】mid2GhiBを含むフレーズ一覧

★千年先まで愛してるとか しょうもm2E[な]いこと並べないで【Aメロ】
★そういうことなんか言ったって 分かるわけm2E[ない]もんね ごめんね【Bメロ】

m2GhiA[わ[た][た]A[あhiB[な]た]を](愛しているのに)【2番Bメロ】

 まず、『ノールス』についてです。この楽曲は、2022年にロックバンド・シンガーズハイによりリリースされたシングル作品です。アルバムとしては、同じ年にリリースされたミニアルバム『Melody』に初収録されました。同アルバムには、『daybreak』といったシングル曲も収められております。

 さて、『ノールス』は6月にデジタルシングルとして配信され、最近はストリーミングチャートにランクインする等注目を集めております(LINEミュージックでトップ100入りしております)。シンガーズハイのYouTube公式チャンネルでも再生回数が300万回に達しました。
 シンガーズハイについても若い世代を中心に人気を集めており、今後はより広い知名度を獲得することが期待されます。声域的な視点からみると、ボーカル内山ショートさんのハイトーンが魅力であり、私はクリープハイプの尾崎世界観などが想起させられました。
 ちなみに『ノールス』という言葉は、『脳留守』という言葉から来ており、昭和初期頃によく使用されていたそうです(ミュージックビデオで説明されております)。


 『ノールス』の音域的な特徴についてです。同曲は男性の音域としてはかなり高いレンジで歌メロが作られております。一般的な男性の場合は、キーを下げた方が歌いやすいと思います。
 同曲はAメロBメロ辺りは大体mid2Eまでの範囲で歌メロが展開しますが、サビが近くなると急激に音域が高くなります。その点で場面ごとにメリハリのある表現が不可欠になります。サビの高音域については、クリープハイプの尾崎さんやB’zの稲葉浩志さんのような歌い方ができる方には向きやすいのではないかと私は感じました。

 ちなみに、女性が同曲を歌唱する場合、原曲キーでも歌唱可能です(人によってはキーを変えた方が歌いやすいかもです)。とりわけロックっぽい声を張った歌い方がが得意な人の方がチャレンジしやすいと思います。内山ショートさんとは異なる表現になるかもしれませんが、音域的な側面だけでみると、女性の方が合いやすい楽曲だと私には感じました。



 最後に『ノールス』の音域についてですが、【地声最低音】mid1E(E3)~【地声最高音】hiE(E5)で歌メロディーが構成されております。一般的な男性の音域と比べ、かなり高いです。以下、見ていきます。

 まず、地声最低音mid1EはAメロで登場します。この辺りは男性音域の範囲内です。ただ、今回AメロBメロは語りに近いパートですので、あまり厳密な音程にこだわらなくてもよいのではないかと私は感じました(発声できるに越したことはない)。
 今回の低音域はmid1G辺りが多く、時々mid1Eが登場します。そのため、女性の声域としては少し低いかもしれません。高音域が得意な女性はキーを上げてもよいと思います。

 次に、地声最高音hiEはサビを中心に登場します。登場回数は全体で18回と多いです。今回のhiEは男性の音域としてはかなり高いですので、通常はキーを下げた方が歌いやすいです。
 ただ、『ノールス』はキンキンした高音域こそ大きなの魅力です。そのため、原曲のハイトーンのニュアンスを活かしたい場合は、ある程度高音域をキープした方が良いと私は思います。


 『ノールス』は低音域に余地があり、キー下げは可能です。歌い慣れた人であれば、ある程度自分が得意なレンジに調整することができると思います。ただ、同曲は音域自体は2オクターブと広いです。そのため、人によってはキー調整をしても難しい可能性があります。キー調整を考慮してもある程度高音域が得意な人の方が有利です。

 『ノールス』を原曲キーで歌唱する場合、hiA~hiEといった高音域をしっかり歌いこなせることが求められます。今回、AメロBメロはそこまで高くないのですが、サビ辺りから急に高音が要求されます。そのため、「高音域が非常に得意な男性」などが原曲キーに合いやすいと私は判断しました。また、女性だと「標準より高め~ある程度高音域が得意な女性」などが合いやすいです。女性の場合は、ロックのような発声ができるか否かで、「標準的な音域の女性」でもマッチする可能性があるのではないかと私は推測しております。


 『ノールス』はアッパーなバンド曲であり、カラオケなどでも歌いやすいと思います。ちなみに、サビはヨナ抜き音階になっており、どことなく哀愁深くもあります。興味を持たれた方はチャレンジしてみてください。

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コメント

  1. たいけ より:

    リクエストお応えしていただきありがとうございます!!やっぱり難しい曲ですね、

    • もりっしー より:

      リクエストありがとうございます。
      音域的にはクリープハイプとかに近いかもですね。
      メチャクチャ高いです。