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『CASE 143 -Japanese ver.-』(Stray Kids)の音域

こんにちは。今回はStray Kidsの『CASE 143 -Japanese ver.-』(2023)を取り上げたいと思います。よろしくお願いします。今回はリクエストによる選曲です。


『CASE 143 -Japanese ver.-』(Stray Kids)
『CASE 143 -Japanese ver.-』(Stray Kids)の音域






【地声最低音】lowG#(G#2) 

lowG#[Why] do I keep getting att[rac[ted]m1AlowG#【2番Aメロ[ラップパート]】
★Heartbeat everything 今までにない危lowG#[機]【Dメロ】


【地声最高音】hiA#(A#4) ※ラストサビで1回

m2E[Never letting] m2G[go], hiA#地[oh]【ラストサビ】


【裏声最高音】hiF#(F#5) ※ラストサビで1回

★すぐ駆けつける君のもとへと hiD#[like] hiF#[I’m]【ラストサビ】


【補足】mid2Eからmid2G#を含むフレーズ一覧

★しm1B[げ][て][は][み]は 解決が不可欠な大問m2F#[題]【Aメロ】
★きm2G#地m2F#E[みへ]のこ]とばが][れ]出す
★交差m2D#m2E[す[る]お]もい can’t [tell] why【サビ】

★きm2G#-m2F#[み以]外]に建てた barricade (Barricade)【2番Bメロ】
★好m2D#m2E[き[な]よう]に call [me by] your [code name]

m2D#[Try] to get [out], but I m2G#裏[can’t] m2F#[stop]【Dメロ】
★Can I m2F#地[be] m2E[the] one? Yeah, I’ll F#[be] [the] one
m2D#[う][かず な]もし[ない なん][ごm2F#[めん]

★I’m m2F#[gonna let you] m2G#地[know] That [I’m just gonna] G#[go]【ラストサビ】
★And m2F#[hold you so I’m] m2E[never letting] m2G地[go]

※【サビ】の後に登場するフェイクはhiG#

 まず、『CASE 143 -Japanese ver.-』についてです。この楽曲は、2023年に8人組ボーイズグループStray Kidsによりリリースされたシングル作品です。アルバムとしては、同じ年にリリースされた日本のアルバム『THE SOUND』に初収録されました。同アルバムには、日本国内で50万枚近いCDセールスを記録しており、日本レコード協会よりプラチナ認定がなされました(2023年3月時点)。

 『CASE 143 -Japanese ver.-』はタイトルからも想起されるように、元々は韓国語と英語のミックスで作られた2022年の『CASE 143』をオリジナルとしております。今回取り上げる『CASE 143 -Japanese ver.-』では韓国語の歌詞の部分が日本語に差し替えられ、私たち日本人にも親しみやすくなっております。楽曲のクオリティもさることながら、こうしたフットワークの軽さや語学力の高さが韓国のグループの強さでもあると私は感じます。
 ちなみに、『CASE 143』を収録したミニアルバム『Maxident』は韓国国内で300万枚超、米国では20万枚、日本でも10万枚のセールスを記録しております。


 『CASE 143 -Japanese ver.-』はアッパーなエレクトロダンスポップナンバーです。全体として歌メロの種類が多く、ラップパートの割合も多いです。J-POPとも洋楽のR&Bとも違う独特の展開だと私自身は感じました。
 同曲は、ボーカルが代わる代わる歌を担当するため、メロとメロの継ぎ目短いです。この辺りは最近の多人数のボーカルグループの特徴でもあります。強い個性を持った8人がボーカルを担当しているということもあり、私も楽曲を視聴していて非常に楽しく感じました(サウンドワークも素敵です)。一方、カラオケなどで歌唱する場合、1人だと息継ぎするのが難しく、歌いこなすのが非常に大変であると推測されます。音域も広いため、複数人で歌うことも選択肢に入れてください。

 『CASE 143 -Japanese ver.-』の音域的な特徴についてです。同曲の地声高音は男性の音域としてはやや高め~高めのレンジで歌メロが作られております。標準的な音域の男性だと通常は少しキーを下げても良さそうです。
 一方、同曲の低音域はラップパートでlow音階が登場するなど低いです。そのため、低音域もしっかり歌い慣れておく必要があります。私個人としても低音のラップを担当していたフィリックスさんは非常に印象深かったです。

 ちなみに、女性が同曲を歌唱する場合、通常はキーを上げた方が歌いやすいです。一方、低音部のラップパートはキーを上げたとしても女性には大変なレンジです。ラップの低音は1オクターブ上のレンジを歌うのもよいのではないかと思います。女性が歌う場合でも一人だと難易度が高いです。



 最後に『CASE 143 -Japanese ver.-』の音域についてですが、【地声最低音】lowG#(G#2)~【地声最高音】hiA#(A#4)、【裏声最高音】hiF#(F#5)で歌メロディーが構成されております。一般的な男性の音域と比べ、地声レンジはやや高め、音域自体はかなり広いです。以下、見ていきます。

 まず、地声最低音lowG#はラップパートを中心に多く登場します。このパートはmid1D以下の音程が超頻出であり、かなり低音感があります。男性の音域としては低いので、しっかり歌い慣れておく必要があります。高音域が得意な男性はキーを上げるのもよいかもしれません。また、女性もキーを上げることを推奨します。

 次に地声最高音hiA#はラストサビで登場します。登場回数は1回のみです。一方、hiA#に次ぐ高音としてはmid2G#が比較的多く登場します。そのため、一般的な男性の音域としては若干高く、通常は少しキーを下げた方が歌いやすそうです。一つの目安ですが、原曲キーから1つ程度下げてみてください(♭1)。
 ちなみに、同曲はラストサビで裏声のhiD#,hiF#といった高音が登場します。この辺りは歌えるに越したことはないですが、個人的にはそこまで音程に厳密でなくてもよいと判断しました。


 『CASE 143 -Japanese ver.-』は音域自体がかなり広いため、キーを下げる余地がほとんどありません。キーを下げるにしても、しっかり歌い慣れた人向けの調整になると思います(キー上げはしやすいです)。キー調整をする場合は、女性や高音域が得意な男性がキーを上げることが多いのではないかと推測されます。また、ビギナーの練習曲としては向きにくいといえます。

 『CASE 143 -Japanese ver.-』を原曲キーで歌唱する場合、mid2D#~mid2G#といった中高音域をしっかり歌いこなせる力が求められます。この辺りは男性の音域としては若干高いです。こうしたことを踏まえると、「標準より高め~ある程度高音域が得意な男性」が原曲キーに合いやすいと私は判断しました。
 同曲は、メロとメロの間隔が短いため、1人で歌唱すると息継ぎが難しい楽曲です。楽曲を歌唱する際は、歌詞をしっかり覚えた上で、「どこで息継ぎを入れるか」、「どこで妥協するか」といったことまで整理しておいた方が良いと思います。また、原曲のように複数人で歌うことも選択肢に入れてください(私個人としては複数人での歌唱を推奨します)


 『CASE 143 -Japanese ver.-』はノリの良いポップであり、歌いこなせると非常に気持ちが良いと思います。私個人としても非常に耳に残った楽曲です。難易度は高いですが、興味を持たれた方はチャレンジしてみてください。

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コメント

  1. とー より:

    はじめまして。
    リクエストなんですが、オーイシマサヨシさんのギフトの調査をお願いしたいです。

    • もりっしー より:

      リストアップしておきます。
      今楽曲を視聴しましたが、一部主旋律が分かりにくい部分があります。
      少し苦労するかもしれませんが頑張ります。

  2. とう より:

    曲のリクエストをさせていただきます。
    よろしくお願いいたします。
     パジャミィ / いよわ

    • もりっしー より:

      リストアップしておきます。
      一部メロが聞き取りにくそうなところがあるのですが
      頑張ります。

  3. とんぬら より:

    SuperflyさんのBeautifulという曲の調査をお願いしたいです。

    • もりっしー より:

      リストアップしておきます。
      Superflyは久々なので楽しみです。