J-POPの音域を調べる

J-POPを中心にボーカルの音域を調べていきます。楽曲の感想なども述べています。

J-POPを中心に歌メロディーの音域を調べ、楽曲の感想なども述べていきます。カラオケや歌ってみたなどに役立てて頂ければ幸いです。

『bad guy』(Billie Eilish[ビリー・アイリッシュ]) の音域

 こんにちは。今回はBillie Eilish(ビリー・アイリッシュ)さんの『bad guy』(2019)を取り上げたいと思います。よろしくお願いします。今回はリクエストによる選曲です。なお、今回は低音部分が少し自信がありません。後々修正が入るかもです。


『bad guy』(Billie Eilish[ビリー・アイリッシュ]) 


『bad guy』(Billie Eilish[ビリー・アイリッシュ])










【地声最低音】mid1F#(F#3)  

★Think you're so crimi-m1F#[-nal](Aメロ[verse])
★ I'm the bad guy m1F#[Duh] (サビ[chorus])


【地声最高音】mid2F(F4)  

★I'm that m2F[bad] m2D[type] Make your mama F[sad] D[type] (サビ[chorus])


【補足】

m2D[I'm] on-[-ly] good D[at] bein' bad,D[ bad](2:34辺り)


 まず、Billie Eilish(ビリー・アイリッシュ)さんについて少し説明します。ビリー・アイリッシュさんはアメリカの女性シンガーソングライターです。2020年4月現在、18歳と非常に若いです。2016年にリリースされた『Ocean Eyes』が話題を呼びます。その後、同曲を収録した『Don't Smile at Me』をリリース。2018年にはグラミー賞にもノミネートされました。そして、2019年に今回取り上げる『bad guy』などを収録した『When We All Fall Asleep, Where Do We Go?』をリリース。こちらが大変な話題を呼びました。2020年、同アルバムや『bad guy』などでグラミー賞を受賞しました。今、米国でもっと話題の若手ミュージシャンの一人といえます。
 ジャンルとしては、ポップ、エレクトロポップ、トラップなどに当たります。音楽制作として、兄のフィネアス・オコネルとともに作曲プロデュースを行っております。

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  さて、『bad guy』についてです。この楽曲は、2019年にビリー・アイリッシュさんによりリリースされました。ビリー・アイリッシュさんの代表的な作品の1つです。ジャンルとしては、先ほどの述べたエレクトロ・ポップやトラップなどに当たります。公開されているMVは2020年4月現在、8億回を超えております。

 『bad guy』はアップテンポのエレクトロ・ポップです。歌メロなどについてはやや暗めのメロディーであり、J-POPなどに馴染み深い人にとってはやや淡泊に感じるかもしれません。歌メロは前半はAメロとサビによって構成されており、楽曲終盤はテンポを落とした別のパートに展開します。演奏時間は3分程度の作品です。

 『bad guy』の音域的な特徴についてですが、図にも示すように、狭い音域で歌メロが構成されております。アイリッシュさんの楽曲全てがこうした作品では無いですが、この楽曲に関しては非常に音域が狭いです。カラオケなどで盛り上がる類の楽曲でもありません。ただ、個人的には非常に癖になる作品で、今の米国などの音楽チャートの傾向でもあると思います。


 さて、『bad guy』の音域についてですが、【地声最低音】mid1F#(F#3) ~【地声最高音】mid2F(F4) で歌メロディーが構成されております。一般的な女性の音域よりもやや低めだと思います。以下、見てきます。

 まず、地声最高音mid2Fについてはサビで登場します。同曲はサビ自体が際立つ楽曲では無いですので、盛り上がりというものをあまり感じないかもしれません。アイリッシュさんはささやく様な歌声で歌唱されていますので、ハッキリくっきり発声するよりも、そうしたささやき声を意識した方が原曲のニュアンスに近づきやすいと思います。
 

 『bad guy』は音域自体は広くなく、キーの調整なども行いやすいです。恐らく、多くの女性が歌唱可能なのではないかと思います。人によっては低音部分などが低く感じるかもしれません。場合によっては男性が歌唱しても良いと思います(歌詞内容的には女性の方が合いそうです)。
 
 一方で、『bad guy』は英語詞でありますので、その点での難しさはあると思います。私自身は英語の曲を歌唱する際は、発音なども辞書などでしっかり調べるタイプなのですが、慣れないうちは発音などを意識しなくても良いと思います。

 『bad guy』は日本のポップスのような構成ではありませんが、音域などを考えると、こちらの方が手を付けやすいという人も多いと思います。興味を持たれた方はチャレンジしてみてください。

『小さな惑星』(King Gnu)の音域

 こんにちは。今回はKing Gnuの『小さな惑星』(2020)を取り上げたいと思います。よろしくお願いします。リクエストによる選曲です。

 なお、『小さな惑星』はアーティストおよびレーベルの公式チャンネルでMVや音源が公開されておりません。代わりの動画として、うとくんさんのドラムカバー動画を添付いたします。こちらであれば、ボーカルの表現がフル尺で確認できます。


『小さな惑星』(King Gnu)、Chiisana Wakusei


【地声最低音】mid1C#(C#3)  

★決まっm1C#[た時]間に今日[も](Aメロ)
★叩きm1C#[起こ]されるん[だ]


【地声最高音】hiA#(A#4)  

★わm2G[らい]m2F#[合]G[う]m2G#[の]hiA#地[さ]

※2番サビのラストで1回だけ

【裏声最高音】hiC#(C#5) 

★街m2G#[から][か]hiC#裏[に]hiC[は]hiA#[る]G#[の]

※サビで複数回登場します



【補足】mid2Emid2G#の注意箇所

★ずっとm2E[ゆ]めを見ていたいのに(Aメロ)
★小m2E[さ]な惑星 いつもの街角の(Bメロ)

★こm2G#[おった]G#[がし]m2F[ず]かに溶け出したん[だ](サビ)
m2F[に]F[い]F#[が]G#[し]
★くm2F#[しゃ]m2F[み]をした

『小さな惑星』(King Gnu)









 まず、『小さな惑星』についてです。この楽曲は、2020年に4人組ロックバンドKing Gnuによりリリースされたアルバム『CEREMONY』に収録されています。『小さな惑星』はHonda「VEZEL」のCMソングとして書き下ろされました。

 『小さな惑星』はアップテンポのバンドナンバーです。個人的にはドラムなどリズム隊が非常に耳に残るナンバーでした。アルバム『CEREMONY』の楽曲は演奏時間が短いものが多いですが、この『小さな惑星』は演奏時間が2:30程度と特に短いです。ただ、演奏時間の短さを感じさせない濃密さがあります。

 『小さな惑星』の歌メロはAメロBメロサビという構成で作られており、その点で馴染みやすい部分もあると思います。ボーカルの音域は広めなのですが、今回はツインボーカルでない分、King Gnu作品の中では手を付けやすくなっていると思います。hiA#1か所を除くと、mid2G#が一番高い地声音階になりますので、その点からもお奨めといえます。



 さて、『小さな惑星』の音域についてですが、【地声最低音】mid1C#(C#3) ~【地声最高音】hiA#(A#4)、【裏声最高音】hiC#(C#5)で歌メロディーが構成されております。一般的な男性の音域よりも高めです。以下、見ていきます。

 まず、地声最高音hiA#は2番サビのラストで登場します。King Gnuらしい転調が行われる場面です。この場面は歌メロの最も美味しい部分でもありますので、地声でハッキリ発声したいところです。
 この一場面を除くと、基本的にはmid2G#が高い箇所になります。その点を考えると、King Gnu作品の中では手を付けやすい一曲とも言えます。当ブログではこの楽曲のほかに、『Vinyl』『Flash!!』辺りも歌いやすい曲と分析しております。

 地声最高音hiA#は曲全体で1か所ですが、上手く発声できない場合はキーを下げるのも選択肢です。原曲キーから2つ程度下げて、mid2G#辺りに設定すると歌いやすくなります。

 さて、『小さな惑星』は音域自体は広めですが、キーの調整はある程度であれば可能であります。ただ、キーを下げて過ぎると、低音部分がしんどくなりうるので、注意してください。普段歌い慣れていない人が歌いやすくなるまでキーを下げるのは難しいかもしれません。キーを調整しても歌いにくい場合は、別の曲で練習した上でチャレンジするのが良いと思います。

 『小さな惑星』はKing Gnu作品の中では比較的手を付けやすい作品だと私は考えております。興味を持たれた方はチャレンジしてみてください。

『ハレルヤ』(宮本浩次)の音域 / ドラマ『ケイジとケンジ 所轄と地検の24時』主題歌

こんにちは。今回はエレファントカシマシのボーカル宮本浩次さんの『ハレルヤ』(2020)を取り上げたいと思います。よろしくお願いします。今回はリクエストによる選曲です。

 当ブログでは、エレファントカシマシについては以前に『今宵の月のように』を取り上げております。また、椎名林檎さんと宮本浩次さんのコラボ作品である『獣ゆく細道』についても取り上げました。宮本浩次さんのソロ作品について取り上げるのは今回が最初になります。


『ハレルヤ』(宮本浩次)、Hallelujah(Hiroji Miyamoto)


【地声最低音】mid1B(B2)  

★行こうぜ baby まだ間に合うさそんなm1B[h-]-ot place
★夜風m1C#[が]m1B[ヤ]C#[ケ]に ああ身にしみるこのごろ


【地声最高音】hiB(B4)  ※サビおよびラストサビ

m2F#[しゅ]くふくhiB[あ]hiA[れ] F#[ハレル]
★ばからしくも愛しきこのm2F#{日]hiB[々]hiA[を] F#[イエ]エイ


【裏声最高音】hiD(D5) ※ラストサビで1回

hiD裏[あ]hiC[あ]D[ぁ]m2F#[ぁ]ぁぁ笑いとF#[あれ]m2G[ぇ]




【補足】mid2E(一部のみ)mid2G辺りの注意箇所

★光も闇も切りm2E[裂いて]m2F#[ゆけ]E[ぇ](Bメロ)

★please たm1D[か]鳴る胸をかかm2F#[えて](サビ)
m2F#[そん]な俺m2G[にもう一丁]
★ああなm2F#[み]だぢゃあなく 勇[気]m2G[と]F#{と]もにあれ

★敗れし夢のその先m2F#[にゃあ] (2番サビ)

『ハレルヤ』(宮本浩次)









 まず、『ハレルヤ』についてです。この楽曲は、2020年にエレファントカシマシのボーカルを務める宮本浩次さんによりリリースされたアルバム『宮本、独歩。』に収録されています。テレビ朝日系ドラマ『ケイジとケンジ 所轄と地検の24時』のために書き下ろされた作品であります。アルバムの発売に先立ち、配信が開始され、宮本さんのYouTube公式チャンネルでもMVが公開されました。MVは2020年4月現在、160万回もの再生回数を記録しています。

 『ハレルヤ』はアップテンポのロックナンバーです。ドラマの主題歌ということもあり、AメロBメロサビと楽曲が盛り上がっていき、歌メロのキーも高くなっていきます。私自身はドラマ自体は視聴していないのですが、ボーカルや歌詞などは宮本さんらしい男臭さや泥臭さが表現されていると思います。エレカシや宮本さんのこれまでの作品の傾向から考えると、歌メロの心地よさが強調された作品といえます。

 音域的な特徴についてですが、図にも示すようにかなり広めの音域で歌われております。キーの調整は少しは可能でありますが、歌い慣れていない人向けではありません。高音域がある程度得意な、歌い慣れた人向けの作品といえるのではないかと思います。



 さて、『ハレルヤ』の音域についてですが、【地声最低音】mid1B(B2) ~【地声最高音】hiB(B4)、【裏声最高音】hiD(D5)で歌メロディーが構成されております。一般的な男性の音域よりも高めです。以下、見ていきます。

 まず、地声最高音hiBについてですが、サビで1回ずつ登場します。登場回数としてはそこまで多くありません。もし、裏声が器用に出せる人であれば、Mrs.GREEN APPLEの大森さんのような息漏れの少ない地声に近い裏声で歌唱しても良いかもしれません。ただ、原曲のニュアンスを考えると、地声の方が良いのは間違いありません。
 この辺りの音階は一般的に高めであります。よって、キーを下げることも考えても良いと思いいます。ある程度低音域を器用に出せることが前提になりますが、原曲キーから3つ程度下げると、地声最高音がmid2G#辺りに設定されます。この辺りが一つの基準になると思います。

 『ハレルヤ』は音域全体でみると広く、キー調整にはそこまで向きません。先にも述べましたが、歌い慣れた人であれば、少しキーを下げたりすることは可能なのではないかと思います。こうした点から、普段歌い慣れていない人の練習などにはあまり向かない作品です。歌い慣れていない人は、別の曲で練習した上でチャレンジすると良いと思います。
 大体mid2G辺りが安定的に発声できるようになると、キー調整すれば、かなりの部分は歌いこなせると思います。

 『ハレルヤ』は難易度的には少し難しめの作品であります。また、宮本さんのような男らしい歌声で綺麗に歌いこなすとなると、更に難しくなります。ただ、こうした表現が出来ると、非常にカッコイイと思います。